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良いたよりを伝える ― 若い人たちに王国宣教 1989 | 12月
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良いたよりを伝える ― 若い人たちに
1 今の時代は一般の若い人々にとって非常に難しい時となっています。しかし何世紀も前に,神の霊感を受けた一人の人は次のように書き記しました。「どのようにして若い人はその道筋を清めるのでしょうか。み言葉にしたがって注意深くあることによってです」。(詩編 119:9)確かに,エホバの言葉に基づいた導きは,今日大勢の若い人々に益をもたらしています。
2 「目ざめよ!」誌に連載されている「若い人は尋ねる…」の記事の一つを読んだ後,ある若者は次のように述べました。「私は頻繁にデートをしていました。そうするのが当然だと思っていたからです。結婚のことなど全然考えていませんでした。その後,私は皆さんが発行しておられる『目ざめよ!』誌を読みました。それによって何がより良いことかに関する私の価値観は変わりました。私は結婚する用意ができるまで,デートをするのをやめました」。この若者が,与えられた実際的な助言から益を得たことは明らかです。今や一冊の新しい本の形で出版された「若い人が尋ねる質問 ― 実際に役立つ答え」と題する貴重な霊的情報源が,若い人々に容易に入手できるようになりました。皆さんの区域内にいる若い人々や,学校にいる若者たちにこの本を活用してもらうため何ができるでしょうか。
若い人々に関心を示しなさい
3 エホバの言葉の価値を認識するよう若い人々を説得するのは挑戦となる場合があります。(箴言 22:15を参照。)しかし使徒パウロは,「わたしは,ユダヤ人に対してはユダヤ人のようになりました。ユダヤ人をかち得るためです」と述べました。(コリント第一 9:20)同様に,有益な霊的指針を見いだし,それを認識するよう若者たちを助けるには,若い人々について,また若い人々が抱える問題について理解する必要があります。若い人々は何に関心があるのか,学校や住んでいる場所で,また職場でどのような問題を抱えているのか,という点について考える必要があるのです。若い人たちに証言する際,こうした点を理解していることを,あなたが用いる紹介の言葉や説明の仕方,さらには質問に反映させなければなりません。新しい「若い人」の本の目次は,話題を見いだすための優れた情報源となります。これらの主題に精通することにより,若い人々が今日どのようなことを考えているのかを洞察することができるでしょう。
どのように言うことができるか
4 家から家を訪問する際,その家に子供たちがいるかどうかを観察してください。日常の諸問題に対処する上で助けとなる事柄を伝えるために奉仕活動を行なっている,と説明してください。こうした家々では子供たち自身と話ができるかもしれません。そのような場合には,本の中に見いだせる実際的な助言を例示してください。若者たちが詩編 119編9節の言葉の真実性を理解するよう助けることがあなたの目標であることを思いに留めてください。
5 若者たちと話す際には,友好的であるとともに敬意をもって接するようにしてください。最初のあいさつの後,次のように言うことができるかもしれません。「私は皆さんのような若い方々が,この地域社会で直面する問題に対処していく上で助けとなる事柄をお伝えするために奉仕活動を行なっています。あなたはこれまでに,自分では全く望んでいない事を行なうよう強く勧められたことはありませんでしたか。あるいは自分の好みではないのに,他の人が行なっているというだけの理由で物事を行なう傾向が時々ありますか。どうすればそのような仲間の圧力に対処できるのだろうかと考えたことはありませんか」。相手が答えた後,9章を開いてから次のように述べることができます。「この新しい出版物の77ページに述べられている事柄に注目してください。[ふさわしい節を読む。] 若い人たちがこうした問題に対処するため,聖書を学ぶことは助けになると思いませんか。[答えてもらう。] 聖書の詩編 119編9節には何と述べられているかご覧ください。[読む。] この本には,目次に挙げられているような難しい状況に若い人々が対処していく上で,聖書がどのように助けとなるかが示されています。[本を手渡す。] 600円のご寄付で紹介しています」。
6 もしあなたがまだ学校に通っている伝道者であるなら,「わたしたちの王国宣教」1989年8月号で与えられた提案に従うことができます。そうするなら,多くの喜ばしい報いが得られるでしょう。
7 エホバは「ひとりも滅ぼされること」がないようにと望んでおられます。(ペテロ第二 3:9)この中には若い人たちも含まれています。とはいえ,ハルマゲドンを生き残らない若い人々は決して少なくないことでしょう。若い人たちに対して効果的に宣べ伝えるよう努力することにより,多くの若い人々に救いをもたらし,エホバに賛美を帰すことができますように。
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質問箱王国宣教 1989 | 12月
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質問箱
● 会衆の集会において案内者として奉仕する人たちにはどのような務めがありますか。
案内者は集会にやって来るすべての人々を温かく歓迎します。案内者の務めには,遅れて来た人を席に案内すること,出席者数を記録すること,秩序や安全を保つこと,そして王国会館の換気に注意を払うことなどが含まれます。案内者は親しみ深い人柄を持ち,自分にゆだねられた責任を果たす面で率先する,信頼できる兄弟であるべきです。―務 63,64ページ。
案内者は,新しい人たちが必要としている事柄に目ざとく注意を向け,歓迎されていることをその人たちに感じさせ,席を見つけられるように助けることができます。会衆のすべての人は,いつでも新しい人たちと知り合いになり,歓迎されていると感じさせるようにすべきです。遅れて来た人を席まで案内する際,案内者はすでに席についている人たちの妨げにならないよう配慮を示すことができます。時には,新しい人たちのために研究中の雑誌を用意します。
集会中の秩序を保つことは非常に大切です。親は子供たちを集会に連れて来るよう勧められていますので,時折注意の妨げになるようなことがあるでしょう。しかし,子供たちが落ち着かなかったり騒がしかったりする状態が続くなら,案内者は親に対し,しばらくの間子供を連れて会場の外に出るよう提案するなどして,親切な仕方で援助を差し伸べることができるでしょう。幼い子供たちのいる親に,必要な時すぐ外に出られる所に席を取ってもらうようにするなら,親は他の人の注意をあまりそらさずに小さな子供たちの面倒をみることができるかもしれません。
安全面で問題のある地域では,暴力的な行為や反対者たちによる妨害などから会衆を保護する割り当ても案内者に与えるべきです。もし王国会館の中にいる人が集会を妨害しようとするなら,案内者はその人に対し,そこから立ち去るよう求めるべきです。もしそれを拒んだり,あくまでも集会を妨害しようとしたりするなら,長老たちは警察に知らせることができるでしょう。(長老たちには,そのような状況で助けとなる付加的な指示に関する手紙が送られています。)地域によっては,割り当てられた兄弟たちが集会中に王国会館の駐車場の見回りをする必要があるかもしれません。
出席者数を数える際には,すべての大人と共に,限られた程度であっても集会で話されている事柄を聞き,そこから益を得ている幼い子供たちも数えるべきです。―宣 79/7 4ページ。
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