紹介の言葉を文書に結びつける
1 今月の証言を準備する際,まず区域の人々が直面している主な問題について考慮し,そののち最新号の雑誌やブロシュアーから実際的で聖書的な解決策を指し示している文章を選び出すことができます。
2 近所の人の中には,失業者が増えていることや生活費の高騰を心配している人がいるかもしれません。そのような時,紹介の言葉で特にそうした問題に言及することができるでしょう。
このように言えるかもしれません:
■ 「私たちは,すべての人が仕事や住宅を確実に持てるようになるにはどうすればよいか,ご近所の方々と話し合っております。人間の政府がこうしたことを成し遂げてくれると期待できると思われますか。[家の人に答えてもらう。] これらの問題の解決策を知っている方がおられます。励みとなるその方の約束が,イザヤ 65章21節から23節に記されていますのでご覧ください。[読む。] この約束は,人類の創造者がわたしたちに励みを与えるために書き記させたものですが,わたしたちはだれでも,このような難しい時代にそうした励ましを必要としているのではないでしょうか」。―論 11,12ページ。
3 ここまで証言したところで,最新号の雑誌やブロシュアーの内容と結びつけることができます。雑誌活動に携わっているなら,「ものみの塔」7月1日号の「希望は絶望を征服する」と題する記事からふさわしい点を選べるかもしれません。「見よ!」のブロシュアーを提供している場合,すべての人に住宅と仕事が与えられるという考えがブロシュアーの表紙と裏表紙にどのように描かれているかを示すのはいかがですか。表紙を広げて示すなら,家の人はその絵全体をひと目で見ることができるでしょう。
4 家の人の関心事が様々な区域では,もっと融通のきく紹介の言葉が役立つでしょう。「論じる」の本の紹介の言葉の部分にある「王国」という見出しの2番目の方法を試してみたいと思うかもしれません。
このように言えます:
■ 「イエスは私たちに,神の王国が来るよう,またそのご意志が天におけると同様,地上でもなされますようにと祈りなさいと教えられましたね。神のご意志がいつかこの地上で行なわれるとき,地上は本当に楽園になると思われますか」。家の人が答えてから,啓示 21章3節から5節を紹介し,そこを読みます。
その後,「政府」のブロシュアーを提供しているのであれば,3ページの冒頭の節の選んでおいた部分を読みます。「神は,まもなく王国によって,戦争や飢え,病気,犯罪をなくし(ます)」という一文に注意を引きます。このうちどれが最も深刻な問題だと思うかを家の人に尋ねてください。
「ものみの塔」7月15日号を紹介しているのであれば,このように言えるかもしれません:
■ 「この約束が実現することを信じたいと思っている人は少なくありませんが,聖書が信頼できる導きを与えているかどうか疑問に感じているようです。『聖書は矛盾していますか』というこの記事をお読みになるなら,確信が強められるに違いありません」。
5 若い人々も,年上の人々に対して王国の音信を効果的に伝えることができます。
年若い伝道者は,イザヤ 65章21節から23節を紹介する際,このように言えるかもしれません:
■ 「皆さんは私よりはるかに多くの人生経験をお持ちですが,この聖書の言葉はわたしたちすべてに慰めを与えています」。
6 ブロシュアーや雑誌を含め,出版物を配布した所は必ず注意深く記録してください。家の人の関心を高めるために再訪問をするとき,そうした情報が必要となることでしょう。