聖書 ― 多難な世界における慰めと希望の源
1 人類は強い圧力のもとに置かれているため,慰めと希望を必要としています。聖書だけが真の慰めの源です。聖書は義の宿る新しい世の希望を差し伸べています。(ローマ 15:4。ペテロ第二 3:13)「洞察」の本,第1巻1271ページにはこう書かれています。「聖書がなかったなら,わたしたちはエホバを知らなかったでしょうし,キリストの贖いの犠牲のもたらす,すばらしい益も知らず,神の義の王国で,あるいはそのもとで永遠の命を得るために満たさなければならない必要条件も理解できなかったことでしょう」。
2 11月中,この世からの圧力に対処できるよう人々を助ける点で神の言葉 聖書が果たす役割に特別な注意を向けます。わたしたちは「新世界訳聖書」と「神の言葉」の本を提供します。正しく整えられた人たちが聖書の価値を認識するよう助けるために,何を言えるでしょうか。
3 自己紹介の後,このように言えます:
■ 「最近のニュースを聞いていますと,どうしてこんなことが起きるのだろうかと悲しくなったりがっかりさせられることが多いように思います。[具体的な事例を取り上げることもできる。] そうした問題に対処する方法を示してくれる実際的な助言をどこに見いだせるでしょうか。わたしは聖書が励みを与えてくれることを知りました。聖書は幸福になる方法を教えているからです。[マタイ 5:3-11の中から,ふさわしい点を取り上げる。] わたしたちの活動の目的は,聖書を読み,その教えから益を得るよう人々を励ますことです。聖書研究の手引き書である,この『聖書 ― 神の言葉,それとも人間の言葉?』はそのための助けとなるでしょう。この本が世界のほとんどの問題の原因について何と述べているかに注目してください。[187ページ9節の2番目の文を読む。] この本をお読みになりたいと思われるなら,喜んで差し上げます」。
4 次のような簡潔な近づき方を用いることもできます:
■ 「わたしたちは,神の言葉 聖書に対する敬意を高めていただくことに関心を持っています。『聖書が信頼できる理由』というこのパンフレットを1部差し上げたいと思います。このパンフレットは,聖書に目を向けるときに,より良い世界への確かな希望が得られる理由を説明しています。[6ページに注目し,詩編 37:29と最後の節を読む。] このパンフレットをご自分でお読みになり,次回にわたしがお訪ねした際に,聖書が述べる希望についてどう思われるか,感想をお聞かせください」。
5 聖書研究を始めるために,次のような直接的な近づき方を用いることもできます:
■ 「わたしは無償の家庭聖書研究を行なうようお勧めするためにお訪ねしています。聖書は神によって書かれたもので,その教えは物事がうまく運ぶようわたしたちを助けます。現代語の『新世界訳聖書』は個人で研究できるように工夫されています。この聖書は世界中の何百万もの人々に親しまれてきました。使い方を簡単に説明させてください。[2039ページ(1985年版)を開き,27イに注意を向ける。示される関心に応じて,引照聖句を一つか二つ調べ,提起された要点を話し合う。聖書が,いつの時代にも当てはまる,実際的で具体的な指針を与えていることを説明する。] 喜んでまたお訪ねして,聖書についてもっとお話ししたいと思います」。
6 聖書は,わたしたちを永遠の命へと導くことができる真理の源であるだけでなく,慰めと希望の源でもあります。(ヨハネ 17:3,17)聖書の知識を他の人と分かち合うことは,エホバを喜ばせます。エホバの『ご意志は,あらゆる人が救われること』なのです。―テモテ第一 2:4。