王国を宣べ伝える
1 わたしたちの希望は,神の王国を中心としています。イエスは,あらゆる国民の中で,王国の良いたよりが宣べ伝えられねばならないと,はっきり命じておられます。(マルコ 13:10)宣教に携わるとき,この点を念頭に置く必要があります。
2 わたしたちは,人々に接触するとき,人々が関心を抱いていたり気にかけていたりする事柄について会話を始めるよう心がけます。多くの場合,人々がよく知っている事柄,例えば近所での犯罪,若者たちの問題,生計を立てることの思い煩いなどに触れます。ほとんどの人は,こうした「生活上の思い煩い」に思いを集中しているので,わたしたちも気にかけていることを示すとき,人々はたいてい自分の考えを話すものです。(ルカ 21:34)これは,わたしたちが自分の希望を伝える糸口になるかもしれません。
3 しかし気をつけないと,不愉快な事柄について延々と会話し,王国の音信を宣べ伝えるという訪問の目的を達成しそこなうおそれがあります。数々の苦難をもたらす悪い状態に注意を引くとはいえ,王国に注意を向けることがわたしたちの目標です。人間のあらゆる問題を最終的に解決するのは,王国です。わたしたちは本当にすばらしい希望を持っており,人々はその希望についてぜひとも聞く必要があります。それで,初めは今の「対処しにくい危機の時代」のある面を取り上げることがあるとしても,すぐに主要な音信である『永遠の福音』に焦点を合わせるべきです。―テモテ第二 3:1; 4:5。啓示 14:6。