自分を益することを他の人に教える
1 エホバは,すべての人が自分を益するようになることを望んでおられます。(イザ 48:17)何が真の幸福に必要かを知っておられます。神のおきてに注意を払うことによって人が災いを避け,生きることを楽しむようにと切に願っておられるのです。神の道にしたがって生活することにより,わたしたちは大いに自分を益することになります。(詩 34:8)同じようにすることを,どのように人々に教えることができるでしょうか。
2 人々は何を望んでいますか: あなたの住む地域の人々は,どんなことに関心がありますか。安全,堅実な結婚生活,子供たちの将来といったことでしょうか。問題を抱えるとき,どこに助けを求めていますか。自分の力や何かの自助講座,あるいは他の人のアドバイスに頼るかもしれません。そうしながら,自分をどのように益するかについて,食い違う意見や実際的でない考えによって困惑させられてしまう人も少なくありません。神の言葉が導きとして与えるものは,それらよりはるかに優れていることを人々に知ってもらわなければなりません。(詩 119:98)聖書を研究し,そこに述べられている事柄を当てはめる努力をするなら,今でさえ生活の質をどのように改善できるかを示すことによって,それを行なうことができます。―テモ二 3:16,17。
3 家族生活の改善: 家庭の問題を解決するのに,エフェソス 5章22節から6章4節までの,霊感による助言がいかに役立つかを知らずにいる人が多くいます。10年間の結婚生活ののち別れることに決めたある夫婦の場合もそうでした。しかし,その妻が聖書研究を始め,結婚生活に関する聖書の原則を学びました。妻が聖書の原則を当てはめてゆくにつれ,夫は妻が変化してゆくのにすぐに気づき,自分も研究に加わりました。「真に幸福な家庭生活を送るための基盤を見つけた」と夫は後に語っています。
4 生きる真の目的: 麻薬中毒だったある若者は証人たちに援助を求めて,エホバがその若者のことも気にかけておられるのを学びました。この人は次のように言いました。「創造者が人類に対して目的を持っておられ,神の是認を得る人々に永遠の命を差し伸べておられることを学びました。このことをどれほど幸せに感じたか,他の人は想像できないと思います。今わたしは健康で,思いの平安と,神との緊密な関係を楽しんでいます」。
5 神の言葉にある実際的な助けから益を受けられない人はいません。わたしたちはこれを自分自身の導きとすることにより,エホバの道がこの世のいかなる道よりもはるかに優れていることを確かめています。(詩 116:12)この音信を他の人に伝え,自分を益するよう他の人を教えることができるのは特権です。そうするとき,多くのすばらしい結果を見ることになるでしょう。