「知識」の本を配布することにより,真理の種を広くまく
1 「遠い地からもたらされる良い報告は,疲れた魂に対する冷たい水のようだ」。箴言 25章25節の言葉は,この夏のキャンペーンに関する報告に何とよく当てはまるのでしょう。兄弟たちはあらゆる場所で,公式であれ非公式であれ,「知識」の本の提供に積極的にあずかりました。
2 香川県のある会衆は7月の初めに巡回訪問を受けました。巡回監督は,「支部が目標を掲げることはめったにないので,出し惜しみせず積極的に書籍を配布しましょう。『読まれるなら差し上げます』と言うなら,誠実な人ほど『読めないかもしれない』と考えて断わるかもしれないので,『ぜひお読みください』と勧めましょう」と励ましました。兄弟たちはこたえ応じ,7月末の段階で会衆全体で153冊の書籍を配布しました。
3 関心を引き起こす工夫: 一人の若い開拓者は,「王国宣教」2003年6月号,6ページ,1節の提案を用いましたが,年配の方の中には,「自分は年を取っているから」と述べる人が少なくありませんでした。兄弟は,年配の方の多くが戦争を体験したのは子どもの時期であったことを考慮し,「知識」の本,70ページの写真を見せて次のように問いかけました。「今でも子どもたちが戦争の犠牲になっているのを見ると,とても残念に思われませんか」。兄弟は8月初旬の段階ですでに7冊を配布し,そのすべての方への再訪問が継続中です。
4 凶悪事件のニュースと「知識」の本,11章9-11節に取り上げられている終わりの日の特徴の一つを結びつけて,家の人の関心を引き起こしている奉仕者もいます。例えば次のように言います。「__さんのご家庭ではあのニュースが話題になりましたか。動機がよく分からない,理解できない犯罪が増えていると感じる方も多いようですね。わたしは最近,問題点を鋭く指摘している言葉を聖書に見いだしました」。このように述べてから,テモテ第二 3章1-3節を読み,「知識」の本,11章10節の『粗暴な者となる』から話し合います。現在生じている犯罪の特徴と調和しているため,関心を持つ人は少なくありませんでした。
5 ある奉仕者は「王国宣教」2003年6月号,6ページ,6節の証言を活用する際,次のように切り出しました。「夏休み(あるいは週末)には家族が一緒に過ごす時間があってほっとしますね。今日は,そういう時にこそ心がけたい(あるいはわたしの家族で心がけている)言葉を見ていただいています」。箴言 16章24節の「蜜ばちの巣」を「はちみつ」と言い換えます。「洞察」,第2巻,919ページ,「蜜,蜜ばちの巣」にある「はち蜜は,容易に体内で吸収され,直ちにエネルギーに変えられます」との説明を活用し,「思いやりのある言葉はすぐに元気が出ます」と述べて「知識」の本に結びつけました。
6 「知識」の本を積極的に活用している奉仕者たちは,この本には,聖書になじみがない人の関心を引き起こす部分がとても多いと述べています。2章13節,6章2,3節,8章1,2節,11章のいずれかの節,14章17,18節,15章7-9,13,15節など,この本の特定の箇所を用いて関心を高めることができます。何回かこの本から話し合ってから,「満足のいく生活」のブロシュアーに移行し,「知識」の本を学ぶための土台をさらに築くこともできます。そのようにして,「知識」の本による研究を目指し,家の人の関心を引き起こしつつ再訪問を重ねることができるでしょう。
7 11月に再び提供する: 国際および地域大会から霊的に大いに強められた後,11月に再び「知識」の本の提供を行ないます。皆さんは,夏のキャンペーンに参加し,「知識」の本に一層精通することができたに違いありません。夏のキャンペーンで得た成果や教訓を生かし,一人が少なくとも1冊配布するなど個人的な目標を定め,この本を積極的に勧めてまいりましょう。
8 聖書に基づく出版物の提供は,穀物の種をまくことに似ています。み言葉はこの種まきにあずかるよう,次のように呼びかけています。「朝に種をまき,夕方になるまで手を休めるな。あなたは,これがどこで成功するか,ここでかそこでか,あるいはそれが両方とも共によくなるか知らないからである」。(伝 11:6)このように言えるのはなぜですか。宣べ伝える業を監督しているのがイエスであり,み使いたちも共に奮闘しているからです。(啓 14:6,7。「ものみの塔」誌,2000年7月1日号,16-18ページを参照してください。)エホバは,配布した出版物を生かし,すばらしい結果が生じるよう物事を導くことがおできになることを思いに留めてください。皆さん一人一人が豊かにまき,喜びのうちに刈り取ることができますように。―詩 126:6。