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目ざめよ! 2002
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ダムを考え直す

かつては,水と電気の必要に対する解決策として歓迎されたダムですが,多くの国における現在の評価は,以前より下がっています。「代償を上回る益があるという想定は,それほど確かなものではなかった」と,ワールド・ウォッチ誌(英語)は言います。「今や世界には4万5,000を超える大型ダム(高さ15㍍以上)が存在するが,ダムの代償は多くの人がかつて想像していたよりも大きいかもしれない,ということを示唆する調査が増えつつある」。その代償にはどのようなものがあるのでしょうか。

主な代償は,世界の水系の60%が損なわれたことです。ワールド・ウォッチ誌は次のように指摘しています。「生態学的に言って,河川は攻撃を受けている。水を抜き取られ,水路を変えられ,汚染され,せき止められて,世界の淡水生態系が悪化することになった。世界の河川の半数以上が,それぞれ少なくとも一つの大型ダムによってせき止められているので……河川の生態系はダムによって大きくかく乱されてきた。例えば,世界の淡水魚の少なくとも5分の1は,現在,絶滅寸前にあるか,すでに絶滅している」。またサケのような海魚も影響を被っています。産卵のため川をさかのぼるのを阻まれることがあるからです。

水力発電は無公害という一般の見方さえ,今では疑問視されています。なぜでしょうか。貯水池に流れ込む腐敗しかけた有機物が,温室効果ガスを大量に放出するからです。社会的代償もあります。ダムのために,多くの国家の人口を上回る,4,000万から8,000万の人々が立ち退かされました。それも,世界でとりわけ肥沃な土地から立ち退かされた場合が少なくありません。

ダムの価値に関する見方の変化は他に波及しています。例えば,総数7万5,000という膨大な数の大小のダムが国土の河川に散在している米国は,今やダムの廃止および取り壊しの世界的リーダーとなっています。世界銀行も,ダム建設計画への融資を減らしています。

ダムが,それなりに有益な目的を果たしていることは事実です。しかし,他の多くの企てと同様に,人間のダム建設熱にも,知恵と先見の不足が見られ,「自分の歩みを導くことさえ,歩んでいるその人に属しているのではありません」という,預言者エレミヤの言葉を裏書きしています。―エレミヤ 10:23。

[31ページの図版のクレジット]

FOTO: MOURA

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