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目ざめよ! 2006
目 06/1 16–17ページ

ほら,飛んで行く!

日が暮れようとしていました。秋の空気はひんやりとしています。辺りは穏やかでしたが,その静けさも長くは続かず,ガンの群れのけたたましい鳴き声に破られました。突然,頭上に20羽ほどのガンが姿を現わしたのです。しなやかに力強く羽ばたいて飛び立ったガンは,やがて大きなV字編隊になってゆきます。1羽のガンが優雅に身を左に傾けて群れの後方に移動します。そうした光景を目にして畏敬の念に打たれた私は,興味をかき立てられました。ガンはどうして編隊を組んで飛ぶのでしょうか。どこへ行くのでしょうか。

ガンは水鳥で,カモや白鳥の近縁種です。世界じゅうに40種ほどいますが,主にアジア,ヨーロッパ,北米でよく見かけます。中でも特によく知られているのはカナダガンで,長くて黒い首と喉の白い帯模様がその特徴となっています。その亜種であるジャイアント・カナダガンの成長した雄は,体重が8㌔になることもあり,翼を広げると2㍍にもなります。このガンは,北方のアラスカやカナダ北部で夏を過ごし,その後,南方のメキシコまで渡って行って冬を越します。

渡りをする際に飛び立つタイミングを的確に判断できるかどうかは,ガンにとってきわめて重大な問題です。北の目的地に到着するのが早すぎると,湖や川はまだ凍っていて,植物もほとんど生えていないからです。それで,カナダガンは概して,季節の移ろいに合わせて北へ進んで行きます。目的地に到着すると,つがいごとに別々になり,それぞれが繁殖場所を確保します。

カナダガンは,編隊を組んで飛ぶことにより,互いを常に見守ることができ,前のガンが方向や速度や高度を変えたときにもすぐに対応することができます。それだけでなく,群れの後方のガンは前方のガンの作り出す気流に乗ることができ,気流の乱れも少なくなるので楽に飛べる,と考えている専門家もいます。いずれにせよ,渡りをする群れはたいてい幾つかの家族から成っており,おとなのガンが交代で先導役を務めるようです。

カナダガンは多くの場合,巣作りのために毎年同じ場所を使います。巣は,棒,草,コケなど簡単なもので作られます。ガンは一雌一雄,つまり生涯にわたって伴侶は一羽だけです。どちらかが死んだ場合には,残されたほうが別の相手を受け入れることもあるかもしれませんが,大抵は一羽のままでいます。

雌は,4個ないし8個の卵を産み,およそ28日間温めます。親鳥は,保護するときは必死になります。自分やひなが危険にさらされると,非常に攻撃的になります。獲物にしてやろうとたくらむ敵に向かって,翼で強烈な一撃を加えることもできます。

ひなは,まだ卵の中にいるうちから意思を伝え始めます。満足していることを伝える甲高い震え声から窮状を知らせる声まで,その鳴き声はさまざまです。おとなのガンも,ひなや仲間と意思を通わせるときには,多種多様な鳴き声を発します。実際,カナダガンの鳴き声には少なくとも13とおりあることを研究者たちは確認しています。

ガンは,「本能的に賢い」ことを身をもって証明しています。(箴言 30:24)言うまでもなく,そのすべての称賛を受けるべき方はエホバ神です。天の翼のある生き物も含め,あらゆるものを造った方だからです。―詩編 104:24。

[17ページの囲み記事/図版]

知っていましたか

● ひなは,卵からかえるとすぐ,親鳥と共に巣を離れ,もうそこには戻りません。普通は家族で一緒に行動します。

● インドガンは,標高8,848㍍のエベレスト山を越えて渡りをすると言われています。

● ガンの中には,1,600㌔もの距離を休まずに飛ぶことのできるものもいます。

● 編隊を組んで飛んでいる時のガンは,同じスピードで一羽で飛ぶ場合より羽ばたく回数が少なくて済むので,心拍数もあまり上がりません。

[クレジット]

Top left: U.S. Fish & Wildlife Service, Washington, D.C./Duane C. Anderson

[16ページの図版のクレジット]

Flying geese: © Tom Brakefield/CORBIS

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