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目ざめよ! 2013
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家庭内暴力に終止符を打つ

場面 1: 夕方,イサベルaの両親がやって来て,娘夫婦と楽しく語らいます。両親はとてもうれしそうです。婿が娘をとても大事にしてくれているからです。

場面 2: フランクが怒り狂っています。いつものように,怒りにまかせて妻を蹴り,顔を殴り,髪の毛を引っ張り,頭を何度も壁に打ちつけます。

驚かれるかもしれませんが,この二つの場面に出てくるのは同じ夫婦です。

家庭内暴力の加害者は二面性を持つことが多い

家庭内暴力の加害者の多くがそうですが,フランクも,妻の親と一緒にいる時など人前では“良い夫”の仮面をかぶっています。ところが,妻と二人きりになると,恐ろしく残酷になるのです。

フランクは暴力的な家庭で育ちました。そのような男性の多くは,暴力を振るってもかまわない,普通のことだ,と考えています。しかし,家庭内暴力は普通のことなどではありません。たいていの人は,夫が妻を殴ったと聞くとぞっとします。

悲しいことに,家庭内暴力は頻発しています。例えば,米国ではある1日に,全国の家庭内暴力ホットラインに1分平均16件以上もの相談が寄せられました。家庭内暴力は,世界中のあらゆる文化・経済・社会グループに広がっています。報告されないケースが多いので,現実には統計以上の被害が生じているに違いありません。b

こうした状況を知ると,次のような疑問が生じます。自分の妻に暴力を振るうなどということが,どうして起こるのでしょうか。暴力をやめさせることはできますか。

本誌を発行しているエホバの証人は,暴力的な行動を改めるのに聖書のアドバイスが役立つ,と考えています。改めるのは簡単ではありませんが,可能です。暴力的な性格だったのに聖書を学んで他の人に親切や敬意を示すようになった,という人が大勢います。(コロサイ 3:8-10)トロイとバレリーの体験談をお読みください。

以前は,どんなことがありましたか。

バレリー: 婚約した日の晩,トロイに強くたたかれ,あざが1週間消えませんでした。トロイは何度も謝り,もう二度としないと言いました。でも,その後も同じことが繰り返されました。

トロイ: 食事の準備が遅いとかいった,ちょっとしたことで腹を立てました。ピストルで殴ったこともあります。一度などは,ひどく打ちのめして,殺してしまったかと思うほどでした。息子ののどにナイフを当てて,「殺すぞ」と妻を脅したこともありました。

バレリー: いつもおびえていました。家から逃げ出してトロイの怒りが収まるのを待つことが何度もありました。でも,言葉による虐待のほうが暴力を振るわれるよりつらかったです。

トロイさんは,もともと暴力的だったのですか。

トロイ: はい,子どものころからそうでした。うちは暴力的な家庭で,父はわたしたち子どもの前でしょっちゅう母を殴りました。父が出て行ったあと,母は別の男性と暮らすようになりましたが,その人も母を殴りました。その人は姉とわたしを性的に虐待して,刑務所に入れられました。もちろん,こういう経験をしたからといって,暴力の言い訳にはなりません。

バレリーさんは,どうしてご主人と別れなかったのですか。

バレリー: 怖かったんです。捜し出されて自分や親が殺されるのではないか,警察に相談しても事態が悪化するだけではないか,と思いました。

何がきっかけで状況が変わりましたか。

トロイ: 妻がエホバの証人と聖書を学ぶようになりました。わたしは,妻のその新しい友人たちに嫉妬し,この妙な“カルト宗教”から妻を救い出さなければいけないと思いました。それで,妻にも,そしてエホバの証人に対しても,ますます暴力的になりました。そんなある日,4歳の息子ダニエルが発作を起こし,3週間近く入院しました。その間ずっとエホバの証人たちが,6歳の娘デジレの世話などをして,本当に親切にしてくれました。ある方は,夜勤明けにもかかわらず一日中ダニエルに付き添って,妻が睡眠を取れるようにしてくださいました。ずっと無礼な態度を取っていたわたしにエホバの証人がそこまでの親切を示してくれた,ということに心を動かされました。これこそ本物のクリスチャンだと思い,自分にも聖書を教えてほしいと頼みました。聖書を学ぶにつれて,妻に対してすべきこととすべきでないことが分かりました。そして,暴力的な言動を捨て去り,エホバの証人になりました。

変化するうえで,聖書のどんな原則が役立ちましたか。

トロイ: たくさんあります。例えばペテロ第一 3章7節は,妻に「誉れ」つまり敬意を示すようにと述べています。ガラテア 5章23節は「温和」や「自制」を培うことを勧め,エフェソス 4章31節は「ののしりのことば」を戒めています。ヘブライ 4章13節には,「すべてのものは[神]の目に……あらわにされて」いるとあります。周りの人が見ていなくても,神はわたしの行動を見ておられるのです。さらに,「悪い交わりは有益な習慣を損なう」ので,付き合う友達を変えなければならない,ということも学びました。(コリント第一 15:33)それまで,暴力的な友達の影響を受けていました。女性を“支配する”ために殴るのは正しい,と考える人たちだったのです。

今,お二人の結婚生活についてどう感じておられますか。

バレリー: 夫がエホバの証人になってから25年になります。本当に愛情深く親切になり,思いやりを示してくれています。

トロイ: 家族に苦しみを味わわせた過去は変えられません。妻には本当に申し訳なく思っています。イザヤ 65章17節が成就して悲しい記憶が消え去る時を待ち望んでいます。

家庭内暴力に悩む人たちに何かアドバイスがありますか。

トロイ: 暴力や言葉で家族を虐待している人には,助けが必要なことを認め,助けを求めてください,と勧めたいと思います。いろいろな助けを活用できます。わたしの場合,エホバの証人との聖書研究と交友によって,深く染み付いていた暴力的な傾向を克服できました。

バレリー: 他の人の状況と自分の状況を安易に比較すべきではありません。良かれと思ってアドバイスしてくれる人の言葉をうのみにしてもいけません。だれでもそうなるというわけではありませんが,わたしは結婚生活を投げ出さないでよかったと思っています。今,夫婦でとても幸せに暮らしているからです。

家庭内暴力に終止符を打つ

多くの男性が聖書を学んで変化を遂げた

「聖書全体は神の霊感を受けたもので,教え,戒め,物事を正(す)のに有益です」。(テモテ第二 3:16)多くの人が,トロイのように聖書のアドバイスを当てはめ,暴力的な考え方や行動を改めています。

聖書が結婚生活にどのように役立つか,もっと知りたいと思われますか。お近くのエホバの証人にお尋ねになるか,www.jw.orgをご覧ください。

a この記事に出てくる一部の名前は変えてあります。

b 男性が女性から暴力を振るわれるケースも少なくありません。しかし,報告された事例の大半は,男性が加害者です。

暴力を受けても家にとどまるのはなぜか

暴力的な夫のもとにとどまるのはなぜでしょうか。よくある理由は,家を出ると暴力がもっとひどくなるのではないかという恐怖です。逃げたらひどい目に遭わせるとか,殺してやる,と脅された人もいます。夫がその脅しを実行した例もあります。

友人や親族から反対されるのではないか,深刻な状況だということを信じてもらえないのではないかと考えて,家を出るのをためらう人もいます。例えば,この記事の冒頭のイサベルは家を出ましたが,こう述べています。「姉は怒って,『家に戻りなさい』と言いました。あんな“いい人”がそんな残酷なことをするわけがない,と思ったようです。近所の人たちからも冷たくされ,子どもたちを連れて引っ越すしかありませんでした」。

次のような理由もあります。

  • 二親のそろった家庭で子どもを育てたい

  • 子どもとの生活を経済面で支えられるか不安

  • 自分が悪いのだという思い違いをしている

  • 虐待されていることを認めるのが恥ずかしい

  • そのうち状況が良くなるだろうと思っている

エホバの証人は,聖書の規準に基づき,離婚の正当な根拠は姦淫だけであると考えています。(マタイ 5:32)とはいえ,配偶者からの極度の身体的虐待といった状況ゆえに別居を選ぶ人もいます。

夫に役立つ聖書の原則

  • 妻を大切にし,敬意を示す。―ペテロ第一 3:7。

  • 自分の体のように妻を愛する。―エフェソス 5:28,29。

  • 妻への愛を成長させてゆく。―エフェソス 5:25。

  • ののしらない。―エフェソス 4:29,31。

  • 自制心を養う。―箴言 29:11。

  • 自尊心は他の人ではなく自分をコントロールすることから生まれる,という点を意識する。―箴言 16:32。

  • 行動の結果を考える。―ガラテア 6:7。

  • 怒りを抑えられなくなりそうな時は,その場を去るのが最善かもしれない。―箴言 17:14。

  • 暴力を憎む。―詩編 11:5。

  • 妻を,自分より劣った者ではなく,有能なパートナーと見る。―創世記 1:31; 2:18。

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