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  • 神の創造された歩き回る針山
  • 目ざめよ! 1976
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目ざめよ! 1976
目76 10/8 25–27ページ

神の創造された歩き回る針山

初めまして。わたしは,神の創造された歩き回る針山です。13世紀の旅行家マルコ・ポーロはご存じでしょう。彼は南アジアを旅行中,わたしたちの仲間に出会い,こう語りました。「ここにはヤマアラシがいる。猟師が猟犬をこの動物にけしかけると,ヤマアラシは体を丸め,大層怒って,体に付いている針もしくはとげを飛ばし,人間と犬に傷を負わせる」。

それから5世紀たっても,依然としてこうした考えを持つ人は少なくありませんでした。1744年,チャーチルという名のある人は,わたしたちについてこう語りました。『この動物は腹を立てると,身を縮めることによって大変な勢いでその針を放ち,人間や動物を殺す』。

さて,わたしたちが本当にそのようなことをすると思われますか。針を飛ばすことができるでしょうか。いずれにしても,わたしたちヤマアラシについて,一体どれほどのことをご存じですか。

まず,体の造りについての話

まず最初に,わたしたちがげっ歯類と呼ばれるほ乳動物であることをお話ししておきましょう。平たく言えば,それは物をかじる動物という意味です。わたしたちの門歯はその仕事に適しています。

人間はわたしたちを,旧世界産のヤマアラシと新世界産のヤマアラシに分類してきました。旧世界産のヤマアラシは南東ヨーロッパ,アフリカ,そして南アジアに生息します。その体長は大抵,尾を含めて90㌢ほどで,中には体重が27㌔ほどにもなるものもいます。旧世界産のヤマアラシには,頭から背中にかけて長い針毛のたてがみがあるので,たてがみヤマアラシと呼ばれています。

わたしのような新世界産のヤマアラシは,南北両アメリカに住んでいます。わたしは北アメリカ産(カナダ産でも結構ですが)で,体長は尾を含めて約90㌢,体重は9㌔前後です。新世界産のヤマアラシの中には,体重が18㌔にもなる親せきがいます。わたしたちは大抵樹上で生活するため,樹上ヤマアラシとも呼ばれます。後ろ足には,木登りには打ってつけのかぎつめが付いています。

わたしの色について触れておくべきでしょう。わたしの毛皮は茶色がかった黒です。あの恐ろしげな針はどうでしょうか。それは黄味がかった白い色をしています。百聞は一見にしかずと言いますから,有名な画家のかいた,わたしの肖像画の複製を,皆さんのために掲げておきました。

針に関して一言

“ポーキュパイン”(ヤマアラシ)という言葉には,元来,“とげのあるブタ”という意味があります。もちろん,わたしたちはブタではありませんが,ご存じのように,とげつまり針を持っています。それら幾千もの針は,背中,尾,そして体の両側にはえています。針といっても実は,固い毛が幾本かまとまって伸び,一本の毛になったもののことです。わたしには長さ5㌢から8㌢もの針があり,それらは非常に鋭いものです。わたしに関する限り,それは有益なものといえます。その針で自分の身の守りができるからです。

逆とげのある針を持っているものもいます。そうです。その針には,先のとがった小さなとげが後ろ向きについています。針が攻撃者の肉に突き刺さると,針がふくらみ,逆とげが突き出るようになっています。攻撃者の肉に逆とげが引っ掛かるので,痛みをもたらすその針を取り出すことはほとんど不可能です。その上,この逆とげの曲がり具合ゆえに,犠牲者が動き回れば動き回るほど,針は深く食い込みます。

“巣と食べ物”はどうなっているか

わたしたちはどこに住み,何を食べているのでしょうか。好みは各々異なります。わたしのような北アメリカ産は木に住んでいますが,新世界産のヤマアラシの親せきには,岩の間や地面の穴の中で満足しているものもいます。旧世界産のいとこたちは,木に登りません。彼らは,入り口が六つほどある地下のほら穴に,幾匹かまとまって住んでいることがあります。

わたしは旅が好きなほうではありませんから,一シーズン虫ずっと,三本か四本の木々の周りで過ごします。木の中でくつろぎ,木の皮をかじるのです。

ここで食べ物の問題が出ましたが,わたしの親せきで,旧世界産のたてがみヤマアラシは,木の皮,木の根,また落ちている果物などを食べるため,夜間(時には昼間)そっと出掛けて行きます。さつまいもなどのおいしいごちそうにあずかるときに,作物を荒らすこともあるという点は,確かに認めざるを得ません。

春になると,わたしのようなカナダ産の樹上ヤマアラシは,ポプラなどの木の小さな花を食べます。それからしばらくすると,アスペンや他の木の葉が大変おいしくなります。わたしたちの好物となる植物は様々ですが,冬の献立は主に木の皮です。

わたしがえさ捜しに出掛けるのは,大抵夜間です。そして,思いもよらない所へ姿を現わします。森の中に小屋を持っている人が,塩気のあるバターをわたしの手の届く所に置き忘れたとしましょう。それはわたしの大好物なので,残して行ってくださったバターを残らず片付けてしまうでしょう。また,塩の振り出し容器をひっくり返し,そのおいしい中身をまき散らすかもしれません。何て幸せな日なのでしょう。わたしは塩をいくら食べてもいやになりません。汗の塩分が残っていた,おのの柄をがりがりかじったこともありました。

わたしたちが夜の食事をしているときに,耳慣れない音が聞こえるかもしれません。わたしの親せきがガラスびんをかじろうとしたのです。また信じてもらえるかどうか分かりませんが,ダイナマイトまで食べた仲間もいることが知られています。ひどい消化不良を起こしたことでしょう。

寿命

わたしたちヤマアラシは,時々どうかと思うようなものを食べても,何とか生き延びています。6年から10年くらい生きるようです。おりに入れられたたてがみヤマアラシで,20年ほど生きたものもいます。また,わたしたち歩き回る針山は,ずっと昔から活動しており,事実,世界最古の本である聖書の中で言及されています。聖書は,荒廃したバビロン,エドム,そしてニネベにヤマアラシが住むようになると予告しました。果たして,バビロン廃虚の一探検家は,そこで「ヤマアラシの針を大量」に発見しました。―イザヤ 14:23; 34:11。ゼパニヤ 2:14。

わたしたちは特に多産なほうではありません。新世界産のヤマアラシの場合,雌は大抵年に一匹の割合で,春に子供を産みます。旧世界産のたてがみヤマアラシは,二匹か三匹の子を産みます。そして,信じてもらえるかどうか分かりませんが,赤子にも生まれつき針があるのです。恐ろしく聞こえますか。もっとも,生まれたばかりのころはとげも柔らかいですが,たてがみヤマアラシの場合,生後十日以内で針は固くなります。

新世界産のヤマアラシの家庭では,体長28㌢もある二世の誕生することがよくあります。それは,生まれたてのクロクマの子より大きいのです。体長76㌢ほどの雌が,毛の逆立ったそうした大きな子供を産むことを想像してください。親の大きさと比べれば,ヤマアラシはほ乳動物の中で最も大きな子供を産むと言えます。もし,人間の赤ん坊が比率の上でわたしたちの赤子と同じ大きさであるとすると,体重約36㌔の赤子が誕生することになります。

穏やかな態度

ヤマアラシは攻撃的かつ戦闘的で,常に戦いを求めていると考える人々がいます。しかし,それは真実ではありません。ちょっとわたしをご覧ください。わたしは大抵,きゅうきゅう,ぶつぶつ独り言を言って,辺りのにおいをかぎながら,ゆっくり穏やかに歩きます。においをかぐと言えば,わたしの鼻は大変敏感です。恐るべきよろいを身につけていながら,この傷付きやすい部分を攻撃され,死んだ仲間がいます。

辺りをぶらぶら散歩していないときには,わたしが木の上で何もせずに休んでいるのが見られるでしょう。ほら,ご覧ください。まさに静穏そのものです。いったいだれが,わたしを危険な戦士などと考えるでしょうか。もちろん,急に叫び声を上げるかもしれません。実際わたしは,木の上で一時間も鳴き声を立てることがあります。

戦闘の備え

一方,地上に降りているときに,ヤマネコなどが攻撃を仕掛けて来るなら,わたしには受けて立つ用意が十分あります。頭を引っ込め,その繊細な鼻を丸太の下にもってゆきます。それから足をしっかりとそろえ,腹部が守られているかを確かめます。次に尾の部分の針を震わせカラカラと音を立てます。それは警告を意味するもので,ガラガラヘビの出す危険信号に大変似た音です。

それまでに,針は逆立ち,わたしの体は実際より二倍も大きく見えます。今こそ,尾にはずみをつけて,前後に激しく揺する時です。そのときには注意してください。

それでもなお迫って来るほどの愚か者がいれば,わたしは鼻を丸太の下から出し,できる限りそれを自分の体の下に押し込みます。それから,尾を勢いよく揺すって,戦闘のただ中に後ろ向きで飛び込みます。これは正面攻撃とは言えませんが,確かにとても効果的です。わたしを悩まそうとしたその者に少しでも分別があるなら,わたしは木の上に上るまでに,たっぷり余裕を持つことができます。

相手のヤマネコが愚か者であると,わたしはそれを撃退するのに20本ほど針を使わねばならないこともあります。しかし,針は約3万本もありますし,戦いで失った針も数か月後には生え変わります。鋭い針が体に食い込んだため,重要器官に穴が空いて死ぬ動物もいます。時には,向かって来る者のあごに針が突き刺さり,あたかも縫い合わせたかのように口が開かなくなる場合もあります。食べることができないので,その不幸な動物はやがて飢え死にしてしまいます。また,針に付いている病原菌が致命的な病気の感染を招くこともあります。

アメリカライオンやクマでさえ,わたしたちの針のために死んでいます。でも,離れてさえいれば,何も恐れることはありません。マルコ・ポーロの言葉とはうらはらに,わたしたちが針を飛ばすことはありません。もちろん,わたしは危険を感じると尾を揺らし始めますから,それが何かにぶつかり,緩んだ針が抜けることはあるでしょう。でも安心してください。わたしは遠くから針を放ったりはしません。

イタチの親せきであるフィッシャー・テンは,時折りわたしたちをうまくひっくり返し,針のない腹部にかみつきます。あるいは,この“怪物”が雪の中に隠れていて,わたしたちを下から襲い,致命傷を負わせることもあります。でも大抵の場合,勝つのはわたしたちです。

わたしたち北アメリカ産のヤマアラシが,人間の食卓に上ることもあります。でも大抵の人はそれほどおいしいと思いませんし,そうでなくても,とげのある,動き回る要さいから肉を取り出すのが余りにもやっかいであると思うことでしょう。

さて,これでわたしの話は終わりです。いつの日か,またお会いすることがあるでしょう。その時は,遠くからわたしを観賞してはいかがですか。針山と呼ばれるのは一向に構わないのですが,わたしたちは普通の針山ではありません。みなさんの側からすれば,わたしの“針”はすべて逆の方向にとがっているからです。

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