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「静かな緊急事態」
ユニセフ(国連児童基金)の専務理事,ジェームズ・P・グラントは,知られていない,第三世界の幾百万という人々の死をそのように描写しました。しかし,同理事が述べていたのは,広く知られたアフリカの飢きんによる死者のことではなく,静かな災難の犠牲者のことでした。それは飢餓ではなく栄養失調による死,渇きではなく脱水症による死,干ばつではなく病気による死なのです。
そのような悲惨な事態が続いているのはなぜでしょうか。親は子供たちを守るために何ができるでしょうか。「目ざめよ!」誌は,多少気持ちの動揺を生じさせるとはいえ,啓発的な観点からそうした問題を検討します。
[2ページの図版のクレジット]
WFP/FAO photo by B. Imevbore