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  • ストレス ―“じわじわと体を冒す毒”
  • 目ざめよ! 1998
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目ざめよ! 1998
目98 3/22 4–6ページ

ストレス ―“じわじわと体を冒す毒”

「『病気になるほどストレスをためるな』という言葉をよく聞きますが,人々は実際の生物学的な根拠があることを知らずにそう言っているのでしょう」― デービッド・フェルトン博士。

ジルは独り身の母親で,十代の息子が一人いること,銀行預金の残高が少なくなっていること,両親との関係が緊張していることなど,すでにストレスに押しひしがれてもおかしくない理由がありました。そんな時,どうしたことか,片方の腕にかゆくてひりひりする発疹が出ました。抗生物質,コルチゾン軟膏,抗ヒスタミン剤などを試してみましたが,どれも効きません。それどころか,発疹は全身に広がり,顔にも出ました。ストレスは文字通り皮膚の下に潜り込み,ジルをいら立たせていたのです。

ジルは患者の感情の状態を調べる皮膚科診療所に回されました。「ここでは患者の生活でどんなことが起きているかを知るようにしています」と言うのは,その診療所の共同創設者であるトマス・グラッグ医師です。グラッグ医師は,がんこな皮膚疾患にかかっている人には治療に加えてストレスに対処する助けも必要だと感じることが少なくありません。同医師は,「感じ方や行動の仕方が皮膚病を引き起こす,と言うのはあまりにも安易」であることを認めながらも,「しかし,人の感情の状態が皮膚疾患の大きな誘因になり得る,と言うことはできます。ですから,患者を生活上のストレスに対処するよう助けることもせずにステロイド軟膏を処方し続けるべきではありません」と述べています。

ジルは,ストレスに対処できるようになったおかげで肌も守れたと感じています。「今でも急に発疹が出たりしますが,肌の状態は以前ほど悪くありません」と言います。これは稀なケースでしょうか。決してそうではありません。多くの医師は,ストレスがしばしば,じんましん,乾癬,にきび,湿疹など,様々な皮膚病の一因になると考えています。しかし,ストレスは皮膚に対してだけでなく,ほかにも影響を及ぼす場合があります。

ストレスと免疫システム

最近の研究は,ストレスが免疫システムを抑制し,人を様々な伝染病にさらしかねないことを明らかにしています。ウイルス学者ロナルド・グレーザーは,「ストレスで病気になるわけではないが,病気になるリスクは確かに高くなる。ストレスが免疫システムに影響を与えるからである」と述べています。ストレスを風邪,インフルエンザ,ヘルペスなどと結び付ける,特に説得力のある証拠があります。人は絶えずそうしたウイルスにさらされていますが,普通は免疫システムがそれらを撃退します。しかし,一部の専門家によると,大きな悩みを抱えている人はそうした防御機能が働かない場合があります。

どんな生物学的メカニズムになっているかはまだ十分に理解されていませんが,幾つかの説によれば,ストレスが加わると,人を行動に備えさせる種々のホルモンが血流に乗って体中に広がり,免疫機能を抑制します。普通,このことを心配する必要はありません。これらのホルモンは一時的な役割を果たすにすぎないからです。しかし,絶えず強いストレスに直面する人の場合,免疫システムはその人が病気にかかりやすくなるほどにまで弱まるかもしれないと言う人もいます。

そうだとすると,カナダの医師たちが,診察を受けに来る人のうち,頭痛,不眠症,疲労,胃腸疾患など,ストレスに関係した典型的な症状を訴える人は全体の約50ないし70%と見ている理由も説明がつくかもしれません。米国ではその割合は75ないし90%であるとされています。ジーン・キング博士は,「慢性のストレスはじわじわと体を冒す毒に似ている」と言っても過言ではないと考えています。

唯一の原因でも唯一の治療法でもない

とはいえ科学者たちも,ストレスがそれだけで医学的相違を生じさせるほどの影響を免疫システムに及ぼし得ると確信しているわけではありません。ですから,ストレスに直面する人はみな病気になる,と一概には言えません。それが慢性的なストレスであっても同じです。反対に,ストレスのない状態にあれば必ず健康でいられるとも言えませんし,楽観的で積極的な考え方さえすれば病気は治ると思い込んで治療を拒否するのも賢明ではありません。ダニエル・ゴールマン博士はこう警告しています。「どんな病気も気の持ち方一つで治せるというもっともらしい文句のせいで,病気がどれほど心の影響を受けるかについての混乱と誤解が広がってしまった。さらに悪いことに,自分は道徳的な欠陥があるから,あるいは,霊的に価値がないから病気になるのだ,と罪悪感を抱く病人さえ出てきた」。

ですから,一つの病気の原因を単一の要素にしぼることなどできるものではない,ということを理解しておかなければなりません。それでも,ストレスと病気との関係は,この“じわじわと体を冒す毒”をできる限り減らす方法を学ぶことの知恵をはっきりと示しています。

どうしたらそうできるかを考える前に,ストレスとはどういうものか,また場合によっては,ストレスがどのように益にもなるかをさらに詳しく調べましょう。

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ストレスに関係があると言われている疾患

• アレルギー

• 関節炎

• ぜん息

• 腰,首,肩の痛み

• 風邪

• うつ病

• 下痢

• インフルエンザ

• 胃腸疾患

• 頭痛

• 心臓疾患

• 不眠症

• 偏頭痛

• 消化性潰瘍

• 性的機能障害

• 皮膚疾患

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ストレスが原因で医師のもとを訪れる人は多い

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