家族のために | 若い人
メールのマナーとは
現実の問題
友達と会って話している時にメールの着信がありました。どうしたらよいでしょうか。
友達と話しながら,メールを読む。
「ちょっと,ごめん」と言ってから,メールを読む。
メールを無視して,話を続ける。
その時どうするかは,重要なことでしょうか。重要なこと,と言えます。
知っておくべきこと
友達と話しながら別の友達にメールするのは,好きなスポーツをルールも知らずにするようなものです。『でも,友達なんだから』と思いますか。しかし,友達だからこそ礼儀正しくする必要があるのです。堅苦しく形式張らなければならない,ということではありません。とはいえ,これは確かなことです。もし友達に対してマナーを守らないなら,いずれは友達がいなくなる,ということです。
なぜなら,だれも,失礼な人を好きにはなれないからです。ベスaという若い女性は,こう言います。「友達と話している時に,その子がメールをチェックしたりすると,いらいらします。『ほかに気になることがある』と言っているようなものです!」 ベスはそのような友達をいつまで我慢できると思いますか。
自分のメール・マナーについて考えるに当たって,「現実の問題」という見出しの下に示されている場面を振り返ってみましょう。あなたには,どれが最善と思えますか。多分,Aは失礼だ,と思うことでしょう。では,BとCについてはどうですか。メールをチェックするだけのために会話を中断することは失礼でしょうか。それとも,会話を続けるだけのためにメールを無視することは失礼でしょうか。
確かに,マナーはややこしい場合があります。でも,聖書が助けになります。「自分にして欲しいと思うとおりに,人にも同じようにしなさい」と述べられています。(ルカ 6:31)このアドバイスをメールにも当てはめることができます。どのようにでしょうか。
どうすればよいか
メールの送信は,ふさわしい時間帯だけにする。リチャードという若者は,こう言っています。「夜遅くにメールを受信することがあります。それも,特に重要な内容ではありません。眠っているところを起こされるだけです」。それで,『相手が休んでいる時間帯にメールを送信していないだろうか』と考えましょう。―聖書の原則: 伝道の書 3:1。
語調に気を配る。意思は,言葉や,声の抑揚,顔の表情,身振りなどによって伝達されます。残念なことに,メールを打つ場合には,それらの要素のほとんどが欠けてしまいます。それを,どのようにして補ったらよいでしょうか。ジャスミンという若い女性は,こう提案しています。「当たり前の礼儀を示すことです。『お元気ですか』と尋ねたり,『よろしく』とか『ありがとう』とかいった言葉を使います」。―聖書の原則: コロサイ 4:6。
時をわきまえる。「現実の問題」の場面をもう一度見てください。重要な知らせの届くことが分かっているのであれば,会話を中断する必要があるかもしれません。しかし多くの場合,メールは後で読めます。17歳のアミーは,こう言います。「友達が話し終えた時にも自分の携帯はありますが,メールし終えたら友達はいなくなっているかもしれません」。みんなと一緒にいる時にも分別を働かせることです。18歳の女性ジェインは,こう言っています。「ずっとメールしていてはいけません。『みんなと一緒にいても楽しくない。どこかほかの所に行きたい』と言っているようなものだからです」。
送信する前によく考える。メールの文面は誤解される恐れはないでしょうか。伝えたい感情を顔文字や絵文字で正しく伝えることができているでしょうか。21歳の女性アンバーは,こう言います。「もし冗談で言うのであれば,そこにスマイル・マークを付けます。そうしないと,こちらは軽く述べたつもりでも相手は重く受け止めて,感情を害してしまうかもしれません。そして,けんかにまでなってしまうこともあります」。―聖書の原則: 箴言 12:18。
ですから,マナーが本当に重要なものであることは明らかです。
考えてみてください: 良いマナーは愛に基づくものです。愛はどのように表われるでしょうか。聖書中に,こう述べられています。「愛は辛抱強く,また親切です。愛はねたまず,自慢せず,思い上がらず,みだりな振る舞いをせず,自分の利を求めず,刺激されてもいら立ちません」。(コリント第一 13:4,5)あなたは,愛のどんな点で努力する必要がありますか。
a この記事に出てくる一部の名前は変えてあります。