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  • エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1958
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  • チエッコスロバキヤ
  • 東ドイツ
エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1958
塔58 7/1 245–247ページ

共産主義の国々からの報告

1958年度ヱホバの証者の年鑑からの励ましを与える報告

私たちは,鉄のカーテンの背後にある共産主義の国々に住む兄弟たちに思いを走らせます。ヱホバの証者は彼らのために毎日祈つています。そしてもし,その兄弟たちと通信ができるとしたら,私たちは,ちようどパウロがピリピ人に書き送つたと同じように言うでしよう,『ただ,あなたがたはキリストの福音にふさわしく生活しなさい。そして,わたしが行つてあなたがたに会うにしても,離れているにしてもあなたがたが一つの霊によつて堅く立ち,一つの心になつて福音の信仰のために力を合わせて戦い,かつ,何事についても,敵対する者どもにろうばいさせられないでいる様子を,聞かせてほしい。このことは,彼らには滅びのしるしあなたがたには救いのしるしであつて,それは神から来るのである。あなたがたはキリストのために,ただ彼を信じることだけではなく,彼のために苦しむことをも賜わつている。あなたがたは,さきにわたしについて見,今またわたしについて聞いているのと同じ苦闘を,続けているのである。』(ピリピ 1:27-30,新口)次に述べられる,異なつた国々にいるヱホバの証者の活動に関する報告を読むとき,証者たちが,いかに良いたよりの伝道に忠実であるか,また何ものも,キリストに対する愛とヱホバ神に対する専心の献身から彼らを引き離すことができないことを感じます。神を憎む人々に,ヱホバの証者に対する憎しみを示させましよう。そして詩篇 83篇4節を引用して他の敵が言つた言葉と同じことを言わせましよう『彼らいいたりき,いざかれらを断ち滅ぼしてふたたび国をたつることを得ざらしめ,イスラエルの名をふたたび人にしられざらしめんと。』共産主義の国々がそれをなすことは決してできません。ヱホバの証者は,分割のできない一つの世界的な組織として,ハルマゲとドンの戦争を通つて神の新しい世にはいり永遠に存続します。私たちが発表する色々な国で起りつつある事柄を,あなたは興味をもつてお読みになることでしよう。協会は常に彼らと連絡を保ち,そのような不利な状態に住んでいる間,彼らを援助するためにあらゆる手をつくしています。

チエッコスロバキヤ

チエッコスロバキヤの共産党権力者がもたらす圧迫は,一年を通じ国中で続きました。政府は,宗教の自由を喧伝し,法律でそれを保証しています。しかし教会とチヤペルの内部を除いては,そのような自由は存在しないのです。キリスト教の創立者が私たちにしなさいと教えたように,公然と家から家に伝道することは,チエッコスロバキヤではゆるされていません。この国にいる責任のある一人の兄弟はこのように言いました,『秘密警察は,進んで彼らと協力する者たちと接触を保とうと努力しています。彼らは,非神権的な精神を持つ人を探し出そうとしており,また密告者にするため監獄から釈放されたばかりの人々に,非常に親切にふるまうことが度々あります。彼らは,いまだに神の御国の良いたよりを伝道している組織について,すべてのことを知りたいと望んでいます。そして彼らの中のある者たちをヱホバの証者に仕立てて,組織の中に滲透させようと努力するところまできています。忠実な人々は伝道しつづけ,このように言いました,「私たちは,崇拝が結んだ実に示された祝福に対すると同じく豊かな食卓を準備して下さつたことに対して,私たちの父に感謝したいと思います。これらの過分の御親切と愛の賜物は,私たちをますます謙遜にし,さらに熱心に奉仕させます。」』

チエッコスロバキヤの兄弟たちは,今では「御国奉仕」を出版しています。これは,彼らの組織内で助けになると兄弟たちは感じています。兄弟たちは,政府が他の国から「御国奉仕」の写しをすでに手に入れて,その内容を知つていることを,よく知つています。ですから政府が内容を知つているのなら,それを国内に出版しても何の害にもなりません。内務省が,他の国で印刷された原文の写しを手にいれることはいとも容易なことです。もし政府が持つているくらいならヱホバの証者が持たない法はないと兄弟たちは考えました。それで彼らは御国奉仕を出しています。政府にとつてひどく気になることは,地域の僕,巡回の僕,会衆の僕,伝道者,訓練計画その他について書かれていることです。これによつて彼らは非常に興奮します。政府の知りたいことは,これらのグループがどこで集まるかということ,また誰が集会に出席するか,誰が集会を司会するか,何を研究しているか,彼らの書籍がどこから来るか,チエッコスロバキヤにおける一番の責任者は誰か,またどの国を通つて書籍がチエッコスロバキヤにはいつてくるかなどです。政府は,これらすべての活動が国内で継続されているのを耳にはしても,目で見ることができないので,私たちはおそるべき組織を持つているものと思いこんでいるのです。しかし,私たちはどの国の中であろうと,かくさなければならないものは何も持つていません。私たちのしたいことは聖書の研究だけです。これこそヱホバの証者が今行つていることであり,また行い続けることです。

チエッコスロバキヤのクリスチャンたちが,ただ共産主義と一致しないというだけの理由で,ヱホバの証者は不誠実だとか,石頭だとか,出版されている書籍はすべて,真接共産主義に敵対するものであると彼らは叫びます。共産主義が恐れていることは,私たちが神の御国に関して述べる事柄です。ヱホバの証者は,その国の政治的活動には従事しません。彼らはただ,神の御言葉に示されている人類の希望について話すだけです。

チエッコスロバキヤの政府は,国内のヱホバの証者に対して,他の宗教団体と同じように,彼ら自身の独立した組織をつくるよう申し出ました。そうすれば,証者たちは国内で自由に活動を続けることができるというのです。しかし彼らは政府の役人たちに次のように言いました。『自由活動ということは,必然的にブルックリン本部と自由に連絡をとることを意意する。それは次のような理由による。すなわち「ものみの塔」の中心記事は,われわれにとつても霊的食物であり,この組織の本部がアメリカにあつても,そのような本部が持つている精神はアメリカのものではなく,聖書的でキリスト教のものである。その精神はアメリカだけにとどまらず全世界に通ずるものである。』

共産党の権力者たちにとつて,クリスチャンはこの世に住むことはできても,この世の一部になれないことを理解するのはむずかしいことです。最近いく人かの兄弟たちが,ゼック裁判所から,3年半,2年半,2年の入獄を宣告されました。2年半の入獄期間は,「ものみの塔」の記事をタイプしたというのである一人の姉妹に課せられたものです。しかし,一人が取り去られるとそのかわりに二人が立ち上り,真理は国中に伝え続けられます。

共産党政府は昨年中,証者の風をよそおつた人々を,組織の中にはいりこませようとしました。しかしそのような人々は心が不純で不潔です。そして間違つた行いをして逮捕されました。こういう方法で,彼らは神の民の組織に汚名をきせまた法律によつて害を与えようとたくらみます。しかし,ヱホバの証者の生活は清潔ですから,チエッコスロバキヤ中の人々は大抵,そのような人物が本もののヱホバの証者でないことを知つています。

政府が行つているもう一つの方法は,野次うまに工場をまわらせて,ヱホバの証者を中傷させたり,ヱホバの証者が不道徳な行いをしたと偽りを言わせることです。しかしこの方法は度々自業自得になりました。というのは,人々はヱホバの証者を個人的によく知つており,また工場内における証者たちの行いもよく知つているからです。ある時など人々は共産党の煽動者に彼がヱホバの証者を中傷している事柄について,解答不可能な質問を出し,彼をやりこめてしまうこともあります。またある場合は,ヱホバの証者であるという理由で仕事をやめさせられるので,仲間の労働者たちが証者を職場にかえすよう政府に頼みに行きますが,多くの場合何の効果もありません。政府は神の民に反対することに心をきめているからです。

兄弟たちは,小さなグループになつて集会を続けており,研究司会者たちは,これらのグループに霊的食物を与えたり,奉仕を指導したりしてよく世話をしていると報告されています。集会の日と時間を度々変更する必要があるのは言うまでもありません。

兄弟たちが集会に行く時,尾行されることがたびたびありますが,その時には彼らはただブロックの回りを歩き続け,集会に出席しないで結局家に帰つてしまいます。もし彼らが集会に出席すると,秘密に神の御言葉を勉強している他の人々を裏切ることになるからです。

共産党政府は,青少年に非常な注意を払つていますから,彼らを真理に導きいれることはむずかしいことです。『青年を制する者は世界を制す』というスローガンがかかげられてきました。ですから,真理を追求し,ヱホバの証者と交わりはじめるのは,青年たちが大人になつて共産主義の偽瞞を悟つてから後のことです。

悪魔が,チエッコスロバキヤの共産党支配者たちを通じて,兄弟たちに加える冷酷な絶え間ない圧迫を考える時,良いたよりを宣べ伝える伝道者の平均数が,昨年中に増加しているのを見ることはすばらしいことです。そのような状態下にあつても,手をゆるめないで同じように前進しつづけるには,ヱホバに対する絶対の信仰と信頼がいります。私たちの兄弟はこのことをなしとげました。そしてヱホバは昨年中彼らを保護し豊かな祝福を注がれました。

送付された野外奉仕報告の一つに彼らは次のように言つています,『私たちの喜びは日ましに大きくなつています。私たちは私たちを導き保護して下さるヱホバの力強い御手を感じると同じく,私たちの上に注がれた豊かな祝福を深く考えます。また,ゴグが私たちを分裂させ得なかつたことをヱホバに感謝しています。昨年の試練に耐えて以来,私たちの団結は以前にまして強くなりました。すべてこれら過分の賜物の故に,更に多くのことをしたいと望んでいます。しかし,偉大なる神ヱホバと,彼の御子イエス・キリストの御援助ある時にのみ,それを成し遂げることができることを知つています。』

東ドイツ

1957年の奉仕年度中,東ドイツ内の状態にはあまり変化がなく,兄弟たちは以前と同じような状態の下に御国のよいたよりを宣べ伝えてきました。公開集会も開かれず,文書の供給もなく,自由に野外奉仕もできず,会衆や巡回している僕を通しての組織的な援助も受けることができませんでした。東ドイツの兄弟たちのためになされたことは,すべて秘密裡に行われなければなりませんでした。幾人かの兄弟が出獄を許可されましたが,しかしまだ450人ばかりの兄弟が,神の御国の良い音信を伝えたという理由で獄窓につながれており,昨年度中,新たに49名が逮捕されました。鉄のカーテンの背後にいる兄弟たちのために,1956年,全世界のヱホバの証者が採決した決議文も,東ドイツの共産党権力者の過去における不法,つまり彼らが自国内のヱホバの証者に対して行つた不当な迫害を改めさせることはできませんでした。とは言つても,昨年中,彼らが幾人かの兄弟たちを尋問した際,この決議文を口に出しましたから,彼らがこれに注意をむけていたことは確かです。

東ドイツの共産主義者たちは,自分の好むところを信じる自由は誰にでもあると主張します。そして人はヱホバの証者の一人になることさえできるというのです。ですから,自由に対する彼らの解釈は,私たちが,『無言の証者』でなければならないということです。

SSOの役人が,兄弟たちを尋問した時に,しばしばこのように自慢しました。つまり彼らは,二,三ヵ月間に,彼ら自身のヱホバの証者の組織を東ドイツ内につくることができ,「ものみの塔」の書籍を発行することができるというのです。彼らは,彼ら自身の『奇型児』を生みだそうと試み,「ものみの塔」誌まがいの雑誌の組織的な配布運動をはじめました。そして東ドイツ内のヱホバの証者として知られている多くの人々にその雑誌を送付しました。彼らは聖句をいじりまわして,神に属する彼らの政府に順応するのは正しいことであると示そうとしました。これは彼らの大失策でした。彼らは『自分たちのものみの塔』を通じて,協会が真理の真直ぐな道をふみはずして,政治に干渉し,共産主義を暴露する記事によつて,西欧側にくみしていることを指摘しようと試みました。共産党員のこの悪辣な計画はもちろん失敗しましたが,それにしても,このことは彼らが偽りを行うために,いかに悪魔とよく提携しているかを示すものです。

東ドイツのある忠実な姉妹は次のように語りました,『私には毎日沢山の仕事があり,時々病気にもなりますので,献身の誓をはたさなくても申しわけが立つと思つていました。しかし私の心は,神に対する負債のために日に日に重く苦しくなつてきました。このような状態をいつまでも続けることはできないと感ずるに従つて,私は,それから抜け出る道を考えはじめました。そして心から神に祈つた後次のような結論に達しました。つまり毎日買物に出かける度に,聖書を持つて行つて,少なくとも一つの家族を訪問することです。この時から私は,非常に幸福な気持になつてきました。そしてまもなく私の心は,古い世の事柄を第二にして御国を第一とする正しい状態にかえつてきました。一日に1軒訪問するだけですが,私の区域はもうすぐ終ります。そして新しい機会を探すのも間もないことでしよう。』

ヱホバの証者の一人一人にとつて,東ドイツの兄弟たちの熱心さは大きな励ましです。そして彼らの活動に関する報告は,神の民と交わり,また良いたよりを伝道する人々の数が著しく増加していることを示しています。兄弟たちが司会する聖書研究は最も励ましとなるものであり,彼らが見出す人々は,善意の人々を援助しようとするクリスチャンがまだこの世の中にいることを感謝しています。彼らは,代弁者を通じて,全世界のすべての兄弟に愛と挨拶を送つています。

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