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  • エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1982
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エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1982
塔82 12/15 29–30ページ

増し加わる喜びの源を見いだす

トリニダードからの心温まる報告

「教師が教職を辞して宣教師になる」。1955年のこと,このような見出しの記事が,日刊紙トリニダード・ガーディアンに載りました。その教師とはだれでしたか。その女性は何に動かされてそうした決定を下したのでしょうか。そのような段階を踏んで何か失ったものがありましたか。その人は今も宣教者ですか。

シルビアはトリニダード中部ののどかな一農村に生まれました。その小さな村には読み書きのできる人が少なく,学校といえば,カトリックの教師数人によって運営され,週に1度その地域を訪れる司祭の経営する学校がただ一つあるだけでした。シルビアはその学校で学び,後にそこの見習い教師になりました。1940年代にシルビアは,エホバの証人である年配の夫婦から霊的な教育を受けるようになりました。その夫婦は宗教的な偏見を抱く村人からさげすまれていましたが,勇敢にも村人全員に聖書の音信を宣明し続けました。別の夫婦が二人に加わりました。その小さなグループは,携帯用蓄音機を使って,録音された聖書の話を聴かせ,音信を説明する文書を提供していました。

歓びの始まり

シルビアのおばあさんは録音された聖書の話を聴いては文書を受け取り,目を通さずにそれを片づけていました。しかし,シルビアがそれを読んだのです。それで,シルビアは17歳の時にエホバの証人を尋ね当て,次から次へと質問しました。そして間もなく,村に住む4人のエホバの証人と共に聖書研究の集会に出席するようになりました。当時は電気がなかったので,5人は座って石油ランプの明かりで聖書の討議を行なったものでした。

シルビアが次に踏んだ段階は,学んでいる事柄をおばあさんと幾人かの教師に話すことでした。シルビアがエホバの証人の集会にひそかに出席していたというニュースはたちまち村中に広まりました。熱心なカトリック教徒にどうしてそんなことができるでしょう。シルビアは聖歌隊の隊員で“聖母信心会の会員”ではありませんでしたか。また,カトリックの学校の見習い教師ではなかったでしょうか。司祭は,シルビアを免職にしました。それを通知する手紙には,司祭からすれば偽りである宗教の礼拝に出席することをシルビアがあくまでやめないゆえに免職する,と書かれていました。

そのためにシルビアの喜びが薄れることはありませんでした。事実,それからしばらくして,シルビアは,エホバ神への献身を象徴するべくバプテスマを受けました。1949年に,シルビアは官立教師養成短記大学に入学し,翌年卒業しました。それから5年間は公立の学校で教べんを取りましたが,聖書の「良いたより」を他の人々に伝えることに全時間携わるため,1955年に世俗の教職を去りました。(マタイ 24:14)固定した俸給の魅力には目もくれず,収入の保証されていない“開拓者”として全時間伝道をするようになったのはどうしてでしょうか。

なぜ開拓者になったのか

シルビアにこう尋ねると,幾つかの興味深い理由を教えてくれます。一つとして,彼女の母親は,エホバの証人に反対してはいましたが,若いシルビアが休暇のたびに,エホバの証人であるおばさんと一緒に時を過ごすことを許してくれていました。その折にシルビアは,聖書の音信を他の人々に伝えるため自分の時間の多くを費やしたものです。シルビアはそうした休暇をたいへん楽しみ,霊的に強められ,栄光ある「良いたより」をできるだけ多くの人に伝えることの必要性に対する確信を深めて家に帰りました。さらに,シルビアは,クリスチャンの優先順位のリストの中で王国を第一にすべきであることを認識するようにもなりました。(マタイ 6:33)自分の立場からすれば,世俗の仕事に全時間従事するよりも聖書の真理を宣明することの方が重要である点に気付きました。

今でもシルビアは,幾人かの開拓者から受けた強い印象について語ることができます。それら開拓者たちがエホバにあって歓び,全時間の業に対して大変熱心であったこと,また,王国について語ったり,王国を非常に現実的なものと感じさせたりする点で驚くべき能力を備えていたことをはっきりと覚えています。シルビアはまた,ウィリアム・ジョーダンという年配の兄弟に深い敬意を覚えました。昼食のときにその兄弟と話し合ったことや,それが自分の思いをエホバへの奉仕に向けるのに大変役立ったことを鮮明に思い出すことができます。それで教職を辞して開拓者になったのです。何を失ったでしょうか。シルビアはこう語っています。「開拓者になることは快適な家と一生の仕事を離れることを意味しました。また,保険を解約したり,自動車を買うという夢を捨てる必要もありました。でも,持っているものはすべてエホバにささげられたものであることに気付き,それで問題は片付きました」。

シルビアによれば,開拓者になることは幾つかの大きな決定の一つした。別の重大な決定は結婚に関してでした。独身を保つということを自分で宣伝したわけではありませんが,シルビアは独身でとどまるという決定を下しました。こう語っています。「兄弟たちから望まれなかったわけではありません。私も幾度か『申し込み』を受けました。でも,独身を保つことに決めたのです。今の生活は幸福で充実しています。何かを得損なっているとは思いません。ともかく,余りに忙しくてその種の事柄を気にする暇がないのです」。―マタイ 19:10-12。

様々な祝福を通して歓びは増し加わる

1959年にギレアデ宣教者学校を卒業して,元の任命地であるトリニダードへ再び特別開拓者として任命されました。外国で奉仕したいと強く願っていたシルビアにとっては,それは一見祝福とは思えませんでした。しかし,その奉仕はシルビアにどんな結果をもたらしたでしょうか。

シルビアはエホバに用いられたことをこのように語っています。「エホバは,6人,4人,3人といった数人の人々を一度に援助したり,時には一人や二人の人を援助したりするよう私を用いてくださいました。4人の実の兄弟姉妹とそれぞれの配偶者を援助するという特権にもあずかりました。それらの人がエホバとその王国を支持していることを表明するのを見聞きするのはうれしいことです」。バプテスマのプログラムのとき,浸礼希望者の中にシルビアの研究生が含まれていないことはほとんどありません。

これまで物事がいつも順調に運んできたわけではありません。ある年など,シルビアの住んでいた家が全焼し,シルビアとパートナーはすべての物を失いました。しかし,仲間の証人たちは住まいを提供し,衣類を備えてくれました。―マルコ 10:29,30。

1968年には,シルビアは全時間奉仕にとどまるかどうかを決定しなければなりませんでした。そのときのことをこう語っています。「腹部の大手術を受け,血の問題に直面しました。手術は成功し,輸血は行なわれませんでした。でも私は弱り果てて意気消沈した状態にありました。仲間の証人の中には,私が余りにも弱っていたので,全時間の業を離れるべきだと考えた人もいました。しかしエホバは,私の祈りを聞いてくださり,新たに力を与えてくださったので,3か月後には野外に戻って,神の『羊』を探していました。(イザヤ 40:28-31)私としては,エホバのお陰で,手術を受ける前よりも今のほうが多くを成し遂げることができるようになったと思います」。

シルビアの人柄は人を引き付けるものです。通りを歩いてシルビアに出会うとしましょう。趣味の良い上品な服装で,愛想の良い顔に魅力的な笑みをたたえ,ほっそりとした少女のような体つきのこの人の勧める聖書文書にはごく自然に手が出ます。シルビアが話をすると,聞いている人もシルビアが持つ生きる喜びを感じるようになります。シルビアは幸福の源がエホバであることをこう指摘しています。「長年にわたってエホバの愛ある優しい世話を経験し,エホバと共に働いたことは非常に報いのある胸の躍るような経験でした。私は謙虚な気持ちでエホバに感謝いたします」。確かに,『柔和な者たちはエホバに対する歓びを増し加えます』。―イザヤ 29:19。

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