あなたはエホバのみ名をどのようにみなしますか

この考えさせられる質問が，エホバの証人の「王国の増加」地域大会で出席者に提起されました。それは，「神のみ名は永久に存続する」と題する新しいブロシュアーが発表された時のことでした。これはどうして大切な質問だったのでしょうか。

地上における創造の歴史の初めから，唯一真の神を指してエホバというみ名が用いられました。（創世記 2:4; 4:1）「エホバの友」と呼ばれたアブラハムはそのみ名をためらうことなく用いました。（ヤコブ 2:23。創世記 18:30-33）モーセは，エホバというのが「定めのない時に至る」創造者のみ名であることを知りました。（出エジプト記 3:15）イエスはご自分の追随者たちに神のみ名を明らかにされました。（ヨハネ 17:6）そして，イエスの弟子たちは，広く各地を旅行して，『エホバの名を呼び求めて救われるよう』人々を援助しました。―使徒 2:21。

しかし，そのみ名を辱めた人々もいました。エホバの律法を守らなかったイスラエル人はそのみ名を汚しました。（レビ記 18:21。19:12）シナイ山のふもとにいたイスラエル人は，金の子牛の崇拝に関連して神のみ名を用い，そのみ名に恥辱をもたらしました。（出エジプト記 32:4，6）同様に，後代，迷信に捕らわれて神のみ名を発音しようとしなかったユダヤ人もみ名を辱めました。神のみ名を一種の魔術の記号とみなしたユダヤ人の神秘主義者たちについても，同じことが言えます。

事実を知らないクリスチャンは，ユダヤ人と同様に神のみ名を使うことをやめ，ヘブライ語聖書のギリシャ語訳から神のみ名を除くことまでして，それを覆い隠しました。次いでそれが原因となり，現代の悪習に至りました。今日人々は神のみ名をないがしろにし，崇拝のためには重要でない，もしくは肝要でないものとみなしています。

引き続き，み名を尊ぶ

実際，今日，イエスの初期の弟子たちの手本に倣って，『エホバの名を呼び求めて救われる』よう世界中の人々を助けているのはエホバの証人だけです。『神のみ名のための民』と真に呼べる人々はエホバの証人以外にいません。（使徒 15:14）しかし，わたしたちも神のみ名を軽んじるようなことがあるでしょうか。

エホバの律法を破り，不義を習わしにするなら，実際そのみ名を辱めていることになります。（テモテ第二 2:19）また，崇拝をささげる際にエホバのみ名を用いていても，将来に対する真の希望を物質やそれに類するものに託していることがわたしたちの行動に表われているなら，エホバのみ名を用いながら実際には金の子牛を崇拝していた，あの古代のイスラエル人と何ら異なるところがありません。さらに，エホバのみ名はお守りではありません。ヘブライ語の四文字語＜テトラグラマトン＞にしろ現代の綴りにしろ，神のみ名を家の中や自動車に掲げて，保護や“幸運”がもたらされることを期待するなら，神のみ名を魔術の記号とみなしたあの迷信的なユダヤ人とどれほどの相違があるでしょうか。―出エジプト記 20:7。

ですから，神のみ名をどのようにみなすかは重要なことです。エホバというみ名は神の永遠にわたる記念です。（出エジプト記 3:15）そのみ名は神の不変の特質とお目的を表わしています。（申命記 32:3-43）エホバは，ご自分を恐れ，そのみ名を尊ぶ人々を豊かに祝福されます。（マラキ 3:16）神のみ名とその意味および正しい用い方を徹底的に論じている，「神のみ名は永久に存続する」と題する新しいブロシュアーの助けを得て，さらに大勢の人が創造者エホバのみ名を尊ぶようになるに違いありません。―啓示 4:11。