人々が断絶を乗り越えるのを助けなさい
1 わたしたちはみな聖書研究の果たす役割を知っていますが,ことによるとあなたは研究を始めるのがむずかしいと感じておられるかもしれません。もしそうなら,祈りの中でエホバにその事を知らせ,エホバの助けを求めたことがありますか。また,何か改善すべき点があるかどうかを確かめるため,自分の伝道の方法を吟味したことがありますか。たとえば,戸別訪問の記録を良くつけて,文書を求めた人をすべて再び訪問しますか。家の人が初めあまり関心を示さないと,再び訪問する必要はないと感じるかもしれません。しかし家の人は求めた文書を読んで,“すぐれた羊飼い”の呼びかけに答え応じて,羊のようなやさしい性質の持ち主であることを示すかもしれません。(ヨハネ 10:27)わたしたちは正直な心の持ち主に及ぼすエホバのみことばの力を過少評価すべきではありません。(ヘブル 4:12)ゆえに,文書を配布したなら,伝道之書 11章6節のことばを思い出すのは良いことです。
2 わたしたちは「神の前」で自分たちのわざを行なっていることを認識しているのですから,文書を配布した人に再び訪問することを約束したなら,その約束を守りたいと思います。(コリント後 2:17)協会の文書を求めて読み,その後だれからの励みも受けずに集会に出席し,野外奉仕に参加した人は何人いますか。それに反して,たいていの人は忍耐強く定期的になされる援助を必要としており,わたしたちはそのような助けを与え得る立場にあるのです。文書を求めても定期的な家庭聖書研究を望まない人がいることは確かです。しかし,たとえそのような人々が研究をしない場合でも,それはわたしたちが聖書研究の取り決めについて説明しなかったり,あるいは勧めなかったりしたためではなく,彼らが自ら研究を断わったためであるようにしましょう。
3 今の古い事物の体制と新しい体制との間には確かに大きな断絶があります。聖書研究のわざは,神を熱心に求める人がこの断絶を越えるのを助けることができます。