わたしたちの関心事
1 わずかの時間しか残されていない今,わたしたちの関心事は,あらゆる機会を捕えてエホバの名前を宣明し,他の人びとが弟子になるのを助けることです。こうした関心を表わすものとして,12月中何を行なえますか。
2 12月にも引き続き本を提供します。その1冊として,「聖書はほんとうに神のことばですか」の本を忘れずに含めましょう。この本とともに,「永遠の生命」あるいは「偽ることができない」の本に小冊子1冊を添えて300円の寄付で提供します。普通,12月は本の配布の点で顕著な月ですから,今年もその例外ではないはずです。たいせつなのは各人の準備です。本は野外に携えてゆかなければ,配布できません。ただ1組の本を持って行って,もし最初の家でそれを配布してしまったなら,あとは何を提供できますか。ですから,各自がよく準備して,運動用の提供物を2,3組持ってゆくほかに,「神のことば」の本を1,2冊余分に携えてゆくよう提案されています。また,家の人がすでに「神のことば」の本を持っている場合を考慮して,100円の別の本を用意しておくのも良いことです。本を求めない人にもしばしば2冊の雑誌を配布できます。事前の準備は,エホバの名前と名声についてあますところなく証したいとのあなたの関心のほどを示すものとなります。
3 同時に,雑誌の日の証言も,王国の音信を遠く広く宣べ伝えることに対するわたしたちの関心の深さを表わす機会となります。あなたは土曜日あるいは他の都合の良い日に少なくとも2時間を熱心な雑誌のわざに費やしていますか。日中このわざに参加できない場合,グループで行なう晩の雑誌のわざに参加するよう取り決めていますか。子どもの伝道者が雑誌の日に学校から早く帰れない場合には,子どもたちが午後おそくこの奉仕に携われるよう取り決めておられますか。開拓者のみなさんは,1週間の雑誌配布の目標を達成するまで,土曜日の雑誌のわざに携わっていますか。雑誌を用いて証言する機会をほんとうにあますところなく活用するなら,これは確かにわたしたちの関心のほどを明示するものとなるでしょう。
4 本や雑誌を配布したところすべてを熱心に再び尋ねるのも,わたしたちの関心のほどを示せる別の方法となります。この場合も,やはり準備がたいせつです。たとえば,再訪問のさい「真理」の本のちらしを用いて話し合うよう計画できます。簡単にただちらしの2ページにある質問を読んで,こうした質問に対する答えを見いだせるよう,喜んでご援助したいと家の人に話してください。次いで,「見よ!」の8節,「良いたより」の26節,あるいは「真理」の本の20章などの適当な箇所を見せ,その箇所の資料を用いて,聖書を調べる方法を実際に示してください。
5 本や雑誌を配布した所をすべて再び訪問しておられますか。11月中に「真理」の本を配布した所を全部再び尋ねましたか。一ノ関のある伝道者は5月に「真理」の本を配布した所を再び訪問しました。その喜ばしい結果について監督はこう書き送ってきました。
「数か月前,会衆は協会から周囲の小さな町を含む広い区域の割当てを受けました。私の妻は2人の幼児を連れて,さっそく新しいいなかの区域に出かけてゆき,ある小さな事務所で責任者のかたに『真理』の本を配布しました。そして,その本を用いて研究を始めるため再訪問をしたところ,『真理』の本は責任者の手元にはありませんでした。というのは,そのかたは本の内容のすばらしさに感動して,いっきに読んでしまい,他の人にぜひ読むようにと勧めて,その本を上げてしまったからです。それでそのかたは新たに本を求めて研究を始め,すぐすべての集会に出席しはじめました。そして,あたかも砂が水を吸収するように,学ぶ真理を自分のものとして吸収し,進歩しました。集会では他の人たちとうちとけて交わるほか,多くの雑誌や文書を求めて,知人や親せきにあげるよう準備し,さらに職場のある男の人を毎週集会に導くようになりました。その男の人は別の兄弟と毎週研究をしています。今年6月から聖書を学びはじめたその事務所の責任者は,8月の地域大会で初めて野外奉仕に参加し,去る10月の巡回大会でバプテスマを受け,私たちのクリスチャン兄弟となりました。そしてこの人から導かれたもうひとりの男の人も,その巡回大会で伝道しはじめました。この新しい兄弟は現在,聖書研究を1件司会しており,また神権宣教学校でも良い話をします。この人は真理を知る前から世の悪に対して心を悩ましていました。特に公害問題に詳しく,人間の力では問題は解決できないので,何かがなければならないと絶えず考えていました。丁度そのころ伝道者が王国の音信を携えて訪問したために,すばらしい進歩を示しました。今この兄弟はエホバに深く感謝し,生涯をエホバ神のためにささげることを堅く決意しています。10月の巡回大会でもうひとりの姉妹が誕生し,会衆一同ほんとうに喜んでいます」。
6 戸別訪問や雑誌配布また再訪問のわざ,研究を始め,それを司会して新しい人たちを神の組織に導くわざ ― こうした平衡のとれた奉仕は,この緊急な時代の今,エホバの名前と目的をたたえるわざに十分あずかりたいという,わたしたちの深い関心を確かに表わすものといえます。