支部の手紙

王国伝道者のみなさん:

わたしたちは多くの点でエホバに感謝しなければなりません！ 比類のない霊的な祝福として，今やわたしたちは，「クリスチャン･ギリシャ語聖書 新世界訳」を入手することになりました。「忠実で思慮深い奴隷」級が戦後何年もの間に，エホバの民のために備えた出版物すべての中でも，聖書の「新世界訳」は独特の位置を占めています。クリスチャン･ギリシャ語聖書のこの比類のない翻訳の日本語訳を今や入手できるのは何と喜ばしいことでしょう。皆さんすべてはこの新世界訳を11月中ばごろから入手できます。また，協会は，12月1日に始まる，野外で新世界訳を初めて配布する優れた活動のために十分の量のこの本を皆さんに送り届けたいと願っています。

この日本語の聖書は544ページありますが，それでも大きさは「進化」の本ほどしかありません。それほどの分量のものをこうしたポケット版の聖書として出版できたのは，それが聖書用の非常に薄い紙に印刷されているからです。協会がこの美しい聖書を生産し，それをわずか300円の寄付で配布できるのは驚くべきことです。そうすることができるのは，その生産過程のあらゆる段階で，聖書を愛する真のクリスチャンが自発的に，そして惜しみなく奉仕してきたためです。それで，この聖書は，わかりやすいことばで正確に翻訳された聖書を読みたいと願う人びとすべてに，ごくわずかの寄付で提供できます。

エホバの顕著なみ名がクリスチャン･ギリシャ語聖書の中に正しく記載されているのを見るのは喜びです。たとえば，日本語の他の聖書翻訳と比べて，コロサイ 3章22-24節のことばは，何と意味深いものでしょう。動詞が正しく訳出されているので，その翻訳はわたしたちにとって生気の満ちたものとなっています。（また，マタイ 6:33; 7:7; 8:22; 15:9。ルカ 22:19をも見てください。）また，原語ギリシャ語のことばに対応する適切な日本語のことばが一貫して用いられているのも，「思い」「心」「魂」「愛情」，アガペー「愛」その他に関する聖句をはっきりと理解するのに大きな助けとなります。

この新しい日本語の聖書のいちじるしい特色の一つは，478-541ページに収められている簡約用語索引です。この用語索引には，日本語の各語の出ている聖句すべてを列挙する余裕はありませんが，エホバの証人がその奉仕の務めに携わる際，また話を準備したりするさいに特に使用される句すべてを極力収録するよう努力が払われました。適切にも，記載されている最初のことばは「愛」です。「愛」に関する話を組み立てるような場合，そのページの「愛」および「愛（する）」という語の項目に収められている参照箇所を調べれば，およそ50もの句を見つけて用いることができます。もし，再訪問にさいして，「ゲヘナ」と「ハデス」の相違を説明しようと思う場合には，この新しい聖書の494および522ページの参照箇所を見れば，主要な句を見いだせます。また，この聖書の本文中に「エホバ」ということばが出ている箇所は237ありますが，その中の幾つかの句が485ページに掲げられています。

聖書に加えて，わたしたちは時を同じくしてもう一つの贈物を受け取ります。それは「王国を宣べ伝え，弟子を作るための組織」と題する192ページの本です。これは一貫して，「ギリシャ語聖書 新世界訳」の日本語版を専ら引用した，日本語の最初の本です。たとえば，バプテスマに備えて行なわれる復習のためのギリシャ語聖書からの句（17-51ページ）はすべて，新しい聖書から直接引用されています。バプテスマの用意をしている人たちはもとより，献身してバプテスマを受けた神のしもべはすべて，できるだけ早くこの「組織」の本を通読すべきでしょう。明らかにそれは，最高の組織者であられるエホバ神が，「終わりの日」の時代のご自分のしもべたちを愛をもって築き上げるために設けてくださった，すばらしい備えです。

「ギリシャ語聖書 新世界訳」および「王国を宣べ伝え，弟子を作るための組織」は，エホバに対して行なうように，魂をこめて働けるよう，わたしたちに備えを整えさせるものとなるでしょう。では，啓示 19章6，7節の次のような「声」に耳を傾けながら，魂をこめて働けますように。「あなたがたはヤハを賛美せよ。全能者なるわたしたちの神エホバは，王として支配を始められたからである。喜び，そして喜びにあふれよう。また，神の栄光をたたえよう」。

皆さんとともに喜びつつ，

日本の支部事務所の，皆さんの兄弟たち