すべての人に達するため自らの責任を果たす
1 家を空けていたために聞きそこなった大切な情報をだれかが帰宅後親切に教えてくれたなら,あなたはその人に感謝するのではありませんか。あるいは家に戻る前,道を歩いている時にそうされたなら,やはり感謝せずにはいられないことでしょう。
2 人々に真の気遣いを示すために,わたしたちは家々を網羅する以上の努力を払わなければなりません。わたしたちは,すべての人に達したいと思います。この面であなたにはどんな責任がありますか。
個人の責任として留守宅を顧みる
3 会衆によっては,不在の記録を会衆が管理するという方法で,留守宅への訪問が組織されてきました。この方法により,留守宅の記録を取る良い習慣を身に着けた人も多いことでしょう。では,これからどんな目標を持つことができますか。
4 個人の責任において留守宅を十分に顧みるために努力することは,ふさわしい目標と言えます。留守宅を顧みることは本来奉仕者各自にゆだねられた責任です。したがって,会衆が特別に取り決めなくても,わたしたちはそのことを忠実に行なって認識を示したいと思います。
5 あなたは留守宅の記録を活用し,自分で訪問する努力を払っていますか。留守宅のリストをすぐに区域を司会する人や他の奉仕者に渡すことが習慣になっていますか。野外奉仕に費やせる時間が限られているとしても,留守宅を訪問する時間を取り分けることによって,個人の責任を良心的に果たし,さわやかさを味わえるようになることでしょう。
6 留守宅を訪問する計画をあなたは明確に立てていますか。自分の都合の良い時間に行なうことができるとはいえ,成り行きに任せるなら効率よく訪問することは難しいでしょう。留守宅訪問の計画を予定表にぜひ組み込み,時間を有効に活用しましょう。関心のある人を再訪問する際,近くの留守宅を訪ねることができますか。あるいは何かの用事で外出する時,以前に記録した留守宅を何軒か訪問することができますか。書籍研究に行く途中の,あるいは家庭聖書研究の行き帰りの時間を有効に活用している人々もいます。
証言する様々な機会をとらえる
7 あなたは区域を網羅する際,次の家に向かう途中にも証言の機会を目ざとくとらえていますか。ゆっくり散歩している人,ベンチに腰を下ろしている人,バスを待つ人,洗車している人,立ち話をしている人などにも巧みに近づいて証言を試みてください。そのような人々は,戸口でわたしたちに会う時よりも心にゆとりがあるものです。しかもわたしたちは確実にその人に達することができます。このような機会を見逃す理由はありません。是非自らの責任として家の外にいる人々に積極的に近づいてみてください。
8 すべての人に達するためには,余分の努力が必要です。しかし,人々の命の見込みを左右する重要な音信をあなたが持っていること,またその音信に基づいて人々が命の道を選択するための時間があとわずかしか残されていないことを考えるとき,あなたは自らにゆだねられた責任を忠実かつ十分に果たしたいと決意することでしょう。