開拓奉仕 ― 豊かな報いをもたらす奉仕

¹ わたしたちがあずかれる最も肝要な業は，王国を宣べ伝え，弟子を作る活動です。パウロはテモテに，「福音宣明者の業をなし，自分の奉仕の務めを十分に果たしなさい」と勧めました。（テモテ第二 4:5）パウロのテモテに対する励ましの言葉は，今日のわたしたちすべてが魂をこめて宣教に携わるよう励ますものともなっています。ある人々にとって，魂をこめた奉仕には正規開拓者として働くことが含まれるかもしれません。自分が全時間宣教に携われる状況にあるかどうか，祈りのうちに考慮してみるのはいかがですか。

² 積極的な行動が求められる: 開拓奉仕に携わるには，わたしたちの祈りと調和した，決意の表われとなるような行動を起こすことが求められます。人々に対する愛に加え，エホバへの奉仕を行ないたいという心からの願いを培う必要があります。野外での活動を増し加え，再訪問や聖書研究の数を増やしてください。実際的な予定を立てて働くようにし，現実的であることを示してください。長老や開拓者から提案を求めることができます。宣教に携わるため，よく考え抜かれた日課に付き従ってください。自己鍛錬や物事を進んで行なう態度，それに決意が必要です。（コリント第一 9:23，25，27）ここ1年余りで新たに開拓者となった1万人以上の人々は，こうした積極的な行動を取ってきたのです。

³ 明確な目標を設け，熱心に努力するなら，自分の能力を向上させ，宣べ伝える面で進歩できます。紹介の言葉や反論に対処する方法を改善できますか。入手できるすべての文書を十分活用していますか。進歩的な研究を司会しているでしょうか。いずれは正規開拓者になることを念頭に置いて，補助開拓奉仕を今始められますか。目標は実際的なものにし，自分が達成できる事柄に応じて設けるようにします。そうした目標に到達するなら，業の効果性は高まり，多くの満足がもたらされるでしょう。―テモテ第一 4:15，16。

⁴ 報いのある生き方: 正しい動機を持ち，霊的に進歩したいとの願いを抱いて開拓奉仕を行なうなら，多くの益がもたらされます。エホバへのより強い信頼を培えます。み言葉を一層巧みに扱う技術は，宣教においてそれを定期的に用いることから得られます。会衆には健全な影響がもたらされますし，わたしたちの熱心な模範ゆえに，他の人も一層十分に宣教に携わるよう励まされるでしょう。開拓奉仕は，より霊的な人生観を持つ助けになると共に，この世的な野心や欲望，また交わりから保護するものともなります。

⁵ イエスは追随者たちに，「収穫は大きいですが，働き人は少ないのです。それゆえ，収穫に働き人を遣わしてくださるよう，収穫の主人にお願いしなさい」と語られました。（マタイ 9:37，38）現在働き人は，イエスの時代よりもなお一層必要とされています。開拓奉仕は，この緊急な，また命を救う業に十分携わる機会をわたしたちに与えるものとなります。自分の命を偉大な創造者への奉仕に全時間用いること以上に満足感をもたらす道は，ほかにないのです。―箴言 10:22。