啓示 ― 解き明かされた秘義
1 啓示の書は長い間秘義となってきました。幾世紀にもわたり,聖書学者たちはその秘密を解き明かそうと努めたにもかかわらず,ほとんど成功を見ませんでした。しかし神の霊感を受けた啓示の書の情報は,永久に秘めておかれるよう意図されていたわけではありません。それは,わたしたちが理解する必要のある,神の言葉の一部なのです。(テモテ第二 3:16,17)幸いなことに,そうした預言がわたしたちの時代に成就してゆくにつれ,神は啓示の書を解き明かしてくださっています。エホバが,ヨハネを用いてこれらの幻をその仲間のクリスチャンたちに伝達されたように,今日では,この感動的な預言の意味を明らかにするため,『忠実な奴隷』を用いておられます。―マタイ 24:45-47。啓示 1:1-3。
2 3月の提供: 「啓示の書 ― その壮大な最高潮は近い!」の本は,神の民を大いに啓発し,励ますものとなってきました。しかし,区域の人々がこの書籍に関心を抱くべきなのはなぜでしょうか。それはこの本が,聖書の啓示の書に描写されている,この終わりの日に起こる最高潮をなす出来事について取り上げているからです。神によって明らかにされた将来について,考え深い人々は関心を抱くのではないでしょうか。啓示の書は,神の義の裁きについて描いていますが,同時にすばらしい将来の祝福に関する約束も差し伸べています。(啓示 21:1-5)霊感を受けたこの音信を理解することは,わたしたちが時の流れのどこに位置しているかを見定め,神のご意志を行なう緊急性を銘記する助けとなります。
3 『啓示の書の最高潮』の本は,一般の人が理解するにはあまりにも奥の深いものでしょうか。難しすぎるとは感じなかった大勢の人が明らかにいます。ある男性は,「これは力強く,しかも興味深い内容の本です。気に入りました」と言いました。一人の奉仕者は,「これほど胸を躍らせ,真に迫る本は見たことも読んだこともありません」と述べました。別の人はこの書籍を1週間もしないうちに読み切り,こう語りました。「今や私の目は,真理に対して大きく開かれています。自分の生き方そのものを改めたいと思います」。確かに大勢の人が,聖書の啓示の書を生まれて初めて理解しながら読み,その言葉を守り行なうようになり,幸福を見いだしています。
4 人々に『啓示の書の最高潮』の本を誠実に勧める: 3月中,人々と聖書から話し合う際,関心ある人々にこの本をためらうことなく紹介してください。この書籍を読みたいと思う人には,理解できない箇所に印を付けておくなら再訪問の際にその点について話し合える,ということを伝えます。これは,相手の関心を見極める方法となり,再訪問する理由をさらに与えるものともなり得ます。
5 戸口から戸口の奉仕に加え,大勢の人が非公式に,親族や知人,また仕事で接する人に対して『啓示の書の最高潮』の本を巧みに提供してきました。この本の色鮮やかなさし絵や有用な図表その他のすばらしい補助的教材から,個人的にどのように益を受けてきたかを指摘してください。こうして,啓示の書は複雑で理解できないと感じていた人々にも,調べてみるよう励ませるかもしれません。
6 啓示の書で明らかにされ,今日の神の経路を通して説明された将来に関する知識を有しているというのは,何とすばらしい特権なのでしょう。そうした知識をゆだねられているわたしたちは,イエスの時代の書士たちや今日の僧職者たちとは異なり,人々に神の言葉の意味を知らせなかったり,解き明かさなかったりするといったことが決してないようにしましょう。(ルカ 11:52と比較。)そのようにする時,一層多くの人々が神の新しい世における永遠の命の希望を抱き,わたしたちと共に創造者のご意志を行なうようになることを期待できるのです。―啓示 4:11。