肝要な道具を賢明に用いる
1 家から家の証言に携わる際には,聖書や他の肝要な道具を用い,家の人と建設的で聖書的な会話を行なうことを目指すべきです。(コリント第二 6:1; テモテ第二 2:15と比較。)区域の人々が最近気にかけているのはどんなことでしょうか。経済情勢や,家族としての生活の質の悪化を心配していますか。これら二つの話題のいずれかについて一言二言紹介の言葉で触れるなら,聖書に基づいた良い話し合いをするきっかけとなるかもしれません。
2 このように言えるかもしれません:
■ 「近ごろの難しい世の中では,やり繰りするのが大変だと感じている方が大勢いらっしゃいます。人間の政府がすべての人に公平な方法で経済問題を解決してくれると思われますか。[答えを聴く。] わたし自身は次のような言葉に大変励まされました……」。
3 それから詩編 72編12節から14節を読み,さらに「論じる」の本280ページにある聖句を選んで会話を膨らませてゆきます。あるいは聖句を一つ読んだ後,「平和な新しい世での生活」のパンフレットにある一つの節に言及できるかもしれません。若い人々を含め多くの奉仕者たちはパンフレット中の一つの節を読み,家の人にその内容についてどう思うかを尋ねることにより聖書研究を首尾よく取り決めてきました。
4 地域によっては次のような近づき方を用いたいと思われるかもしれません:
■ 「昔ながらの家族の良さを懐かしく思う人は少なくありません。家族のあり方などは個々の人が決めればよいと思われますか。それとも,だれにでも当てはまる一つの物差しのようなものがあったほうがよいと思われますか。[答えてもらう。] 聖書の賢明な助言に従えば家族の生活の質を改善できると考える方も少なくありません」。
5 この時点でコロサイ 3章12節から14節の使徒の言葉を紹介して話し合うこともできますし,「家族として生活を楽しむ」のパンフレットの「うまくゆく方法はどれか」という副見出しのもとにある要点を用いて,最初の訪問で家庭聖書研究を始めることに努力を傾けることもできるでしょう。
6 家の人に関心があるようなら,今月自分が紹介している協会の192ページの書籍の価値を示すことができるかもしれません。相手がどれほど関心を持っているかよく分からない場合には,パンフレットや雑誌,ブロシュアーなどのふさわしい点を示して他の肝要な道具を賢明に用いるようにします。
7 最初の訪問で研究を取り決めることができたなら,後日話し合いを続けるための明確な取り決めを設けてください。次回訪問した時に「神が苦しみを許しておられるのはなぜですか」というよく尋ねられる質問に対する答えを伝えたいと述べて,再訪問の土台を据えられるかもしれません。下の記事ではその論題をどのように再訪問で発展させることができるかに関する提案が記されています。