最初の訪問で土台を据えなさい
1 わたしたちが最初の訪問で良い土台を据えておくなら,効果的な再訪問を行なうのは一層容易になります。その点で「論じる」の本は助けとなります。
2 次の証言は,「論じる」の本13ページの「聖書/神」という副見出しにある2番目の紹介の言葉に基づくものです。
友好的なあいさつの後,こう言えます:
■ 「今日ますます多くの人々が,毎日の生活の中で増えてゆく諸問題の実際的な解決策をどこに見いだせるのだろうかと感じているようです。あなたもそのように思われたことはありませんか。[答えてもらう。] これまで人々は聖書に助けを求めていましたが,最近では聖書を信じていないと言う人が少なくありません。あなたは聖書についてどうお感じですか」。家の人が聖書の信ぴょう性について懐疑的な意見を述べるなら,「聖書が信頼できる理由」のパンフレットを取り出し,2ページの2節と3節を読んでください。聖書が神の言葉であることに同意する家の人には,パンフレットの2ページ2節に参照されている聖句を実際に開いて読み,それらの聖句について家の人と手短に話し合うことができます。
3 信仰を持っていないと言う人が区域内に多いようであれば,人々の関心を引き起こすため,「論じる」の本13ページにある5番目の紹介の言葉を調整して用いてみてください。
このように言えます:
■ 「今日,世界中で起きている争いのことを考えて,多くの誠実な方々は神を信じるのが難しいと感じておられるようです。また,神を信じていても,神がわたしたちの直面する問題を解決できるとは信じていない方もいます。あなたはどう思われますか。[答えてもらう。] このパンフレットが人類や科学や聖書などについて述べている事柄に注目してください」。それから,「聖書が信頼できる理由」のパンフレットの3ページ5節を読むことができます。
4 次の訪問に備えて,パンフレットから質問を提起しなさい: 最初の訪問を,実りある一連の訪問の第一歩にとどめておくよう計画してください。細かな点まで話し合う必要があると考えてはなりません。とはいえ,あなたが家の人に真の関心を抱いていないと感じさせるほど,唐突に話を終えるべきでもありません。パンフレットから二,三の節を読んだ後,将来の訪問で話し合えるような質問を提起してください。
5 例えば,4ページ3節に注意を向けて,「聖書が将来に関して述べている事柄を信頼できる十分な証拠が,聖書の中にあると思われますか」と尋ねることができます。このようにして再訪問で取り上げる点を決めておき,再訪問では「聖書 ― 神の言葉,それとも人間の言葉?」の本の9,10章を考慮できるかもしれません。
6 家の人が真の関心を示し,与えられる情報に認識を表わしているようなら,最初の訪問で「神の言葉」の本を提供したいと思うかもしれません。あるいは状況に応じて,「新世界訳」を提供することもできます。ふさわしければ,わたしたちの業が自発的な寄付によって支えられており,そのための少額の寄付を喜んでお預かりしている,と簡潔に説明することができるでしょう。
7 わたしたちがどの家の人も弟子になる見込みのある人とみなしているのであれば,証言の結びに再訪問の土台を据えるよう努力することでしょう。