「来なさい!」と言い続けなさい
1 イエスの贖いの犠牲を通してエホバは何とすばらしい備えを設けてくださったのでしょう。この備えが人々を真に幸福にするために必要なものすべての基盤となっていることをわたしたちは知っています。(ヨハネ 3:16)しかし残念なことに,この真理を知り,確信するようになった人はわずかです。それでもエホバは,人間に対して愛情深い関心を抱いておられ,この良いたよりをあらゆる場所で人々に知らせるよう取り決めてくださいました。エホバはみ子イエス・キリストを通して,幸福を見いだす機会と永遠の命の希望をすべての人に差し伸べてくださいました。―ヨハネ 17:3。
2 何千年もの間,人間を罪と死から贖う方の実体は分かりませんでした。それは「神聖な奥義」でしたが,キリスト・イエスが来られ,「良いたよりによって命と不朽とに光を当ててくださいました」。(ローマ 16:26。テモテ第二 1:10)イエスの追随者たちは1世紀にこの良いたよりを宣明し始めました。現代のわたしたちにも,この同じ良いたよりを宣明するという大きな特権があります。わたしたちは王国の音信を宣べ伝えるとき,エホバ神やイエス・キリストやキリストの兄弟たちと共に,「来なさい!……命の水を価なくして受けなさい」という招待を,いろいろな立場の人に差し伸べることになるのです。―啓示 22:17。
3 もちろん,すべての人がこの良いたよりに耳を傾けるわけではありません。細心の注意を払う人はわずかでしょう。命を与える真理の水から益を受けるよう神の僕たちから招待されても,無作法な仕方で断わる人もいるでしょう。たとえそうだとしても,わたしたちはエホバからの力により,たゆまずこの業を続けます。わたしたちは進んで真理を語り,聞く人すべてを助けるときにエホバを喜ばせ,エホバからの祝福を受けられることを知っています。
4 3月中わたしたちは宣教で,真理を探し求める人々に『啓示の書の最高潮』の本を読み,その本が説明している希望を抱いて歓ぶよう励まします。人々はそうすることによって多くの祝福を得ることができます。忘れてはならないのは,啓示の書が将来のこと ― 人々とわたしたちの将来のこと ― を述べていることです。現在,献身したエホバの僕となっている人たちの中には,協会の出版物の中の啓示の書の説明を読んだことがきっかけになって真理に関心を抱くようになった人もいます。わたしたちは最近『啓示の書の最高潮』の本の詳しい研究を終えたので,真理に飢えている心の正直な人々にとって,この本が大切なものであるということを認識できました。宣教でそういう人に出会ったなら,『啓示の書の最高潮』の本の価値を示すため,その中から一,二の目立った点を指摘するよう努力しましょう。とりわけ,この20世紀に成就してきた聖書の預言,例えば啓示 6章の象徴的な馬の乗り手が乗り進むという驚くべき出来事についての明快な説明を指摘できるでしょう。
5 4月6日のキリストの死の記念式を祝う準備をしつつ,人間に対するエホバの愛情深い備えについて語るのは本当にふさわしいことです。人々が聴こうが聴くまいが,だれでも望む人に「来なさい!……命の水を価なくして受けなさい」という励みとなる招待を差し伸べ,神から与えられた仕事を一生懸命行なってゆきましょう。