益を得させるため,関心ある人すべてを再訪問する
1 だれかに文書を配布すべきかどうかに関し,判断の助けとなる一つの要素は何でしょうか。それは関心です。再訪問に関しても同じことが言えます。だれかが王国の音信にほんの少しでも関心を示したなら,わたしたちはその人に益を得させるためにできることは何でも行ないたいと思います。そこで,その人の関心を高めて家庭聖書研究を始める目的で再訪問を行ないます。文書を配布しなかった時でも,それを目標にします。どのように行なえるでしょうか。
2 前回の訪問の時に,今日,結婚生活に関連した問題が広く一般に見られることについて話したのであれば,次のように言えます:
■ 「先日は,結婚生活や,より大きな幸福をつかむ助けになる聖書の実際的な助言についてお話し合いしましたが,どんなに立派な家族であっても,時には問題が起きるのではないでしょうか。[答えてもらう。] 聖書には,家族内の人間関係の問題を解決するのに役立つ優れた助言が収められています。どの家族も聖書を一緒に勉強すれば,祝福を味わうことができます」。246ページの23節を話し合います。ヨハネ 17章3節を読み,その家族が自宅で聖書研究を始められるよう援助したい旨を伝えてください。
3 子供について,また子供を訓練する必要性について話したのであれば,次のように述べて話し合いを続けることができるでしょう:
■ 「この間は,子供たちの必要としている訓練と,親がどのように子供たちを援助できるかということについてお話ししましたね。お会いする親の皆さんはほとんどの方が,今の多くの若者の間に見られる行状の悪さに驚いておられます。__さんは,……についてどう思われますか。[身近な所でしばしば見受けられる若者の非行の例を挙げ,答えてもらう。] 聖書には実際に役立つこのようなアドバイスがあります」。『永遠に生きる』の本の246ページ22節を開いて要点を話し合い,エフェソス 6章4節を読みます。ほとんどの子供は実際には懲らしめと導きを求めている,という点を指摘してください。親が努めてそれを与え続ける時,子供はより幸福になり,行状も良くなります。わたしたちがどのように自分の子供と一緒に聖書を勉強しているかを説明してください。
4 地上が楽園になることについて話したのであれば,次のように言えるかもしれません:
■ 「この本から,神が地上を楽園に変えてくださった時の様子を示すさし絵を幾つか見ましたが,その楽園も,愛する家族と一緒に楽しめないのであれば,あまり意味がありません。そう思われませんか」。そのあと『永遠に生きる』の本の162ページを開きます。啓示 21章3,4節を読み,愛する家族が常にわたしたちと一緒にいられることを説明してください。良い反応が見られたなら,ヨハネ 5章28,29節を読んで,死者が生き返ることを伝えます。本の表紙を指さして,「本当なんです。わたしたちは地上の楽園で永遠に生きられるんです」と言えます。その時の近いことがなぜ分かるのかについて話し合うために再び訪問する日時を取り決めてください。
5 再訪問の主な目的は,王国の音信から益を得るよう関心ある人を助けることです。ほとんどの人は,霊的な事柄に対する欲求を高めるための刺激を必要としています。文書中の実際的な価値のある特定の点に人々の注意を向け,聖書をよりよく理解する上でその文書がいかに助けになるかを強調してください。こうした目標を達成する再訪問を行なうなら,最善の方法で自分を益するよう他の人たちを助けることになるでしょう。