積極的な態度で良いたよりを伝える
1 わたしたちは皆，自分が行なうこと，とりわけ弟子を作る業に喜びと達成感を見いだしたいと思うものです。どうすればそうした満足感が得られるでしょうか。まず第一に，他の人を助けるというやりがいのある業に忙しく携わり，積極的な精神態度を保つことです。（箴言 11:25）わたしたちが良いたよりを伝える仕方は，自分が話している事柄を本当に信じていることを示すものでなければなりません。心から話すなら，わたしたちの誠実さや確信はだれの目にも明らかになります。（ルカ 6:45）宣べ伝える方法を前もって練習すれば，一層自信を持って，区域の人々に話しかけられるようになります。そうすることは，9月中，「家族生活」または『永遠に生きる』の本を提供する際，特に有益です。以下の提案は積極的な態度で良いたよりを伝えるのに役立つと思われるかもしれません。
2 「家族生活」の本を提供する場合には，次のように言えるかもしれません:
■ 「お会いできてうれしく思います。今日は，子供たちの娯楽についてご近所の方々と話し合っていますが，＿＿さんも親子でゲームやスポーツなどを楽しまれることがありますか。[家の人に答えてもらう。自分の家族が楽しんでいる娯楽について述べることもできる。] 最近はテレビゲームがとても流行しているようですが，日本のある調査によるとテレビゲームで遊んだことのある中学生の3割が頭痛などの心身の異常を経験しているとありました。また，刺激の強い内容のものが多いために，精神面への影響を心配している方も少なくないようです」。コリント第一 15章33節を読み，「家族生活」の本の138ページにある「娯楽を監督する」という副見出しのもとにある要点を一つか二つ話し合い，この本を読むよう心から勧めます。家の人が書籍を受け取るなら，わたしたちの世界的な業が自発的な寄付で支えられていることに触れてください。訪問の終わりに，近いうちに再び訪問して親子の意思の疎通について話し合いたいと親切に伝えます。
3 最初の訪問で「家族生活」の本から証言した場合，再訪問で次のように話を始められるかもしれません:
■ 「先日，子供たちの娯楽についてお話し合いができ，＿＿さんがお子さんのことを真剣に考えておられることを知って本当に励まされました。今日は，どうすれば親子の良い関係を保つことができるかについて短い時間ご一緒に考えたいと思いお寄りしました。＿＿さんがこの点でいつも心掛けていらっしゃることが何かありますか」。家の人に答えてもらい，良い点を心から褒めてから「家族生活」の153ページを開き，17節を読みます。可能ならヤコブ 3章17節を聖書から読み，子供たちに何らかの制限を設ける際に平衡を取り，極端にならないようにするなら，物分かりのよい親になれることを話し合います。19節も同様に扱うことができます。別れる際，次の訪問のための土台を据えてください。
4 『永遠に生きる』の本を用いる際には，最初の訪問で次のように証言したいと思われるかもしれません:
■ 「お会いできてうれしく思います。今日は，わたしたちの家族を取り巻く社会環境が急激に変化していることについてご近所の皆さんと話し合っています。最近日本の中高校生の間で覚せい剤や麻薬が広がっているようですが，＿＿さんは，こうした事柄は一部の若者たちの問題だと思われますか，それとも日本もやがて欧米のようになると思われますか。[答えてもらう。] ほかにも毎日のようにショッキングな事件が相次いで起きていますが，なぜこうしたことが急激に増えるのかについて聖書は次のように説明しています」と述べ，『永遠に生きる』の本の150-153ページの挿絵を示し，一つか二つの聖句に注目させます。身近に生じている出来事と結びつけて説明し，本を読むよう積極的に勧めます。受け取った人には世界的な業のために寄付ができることを簡潔に説明してください。別れる際，近いうちに再び訪問し，明るい将来の見込みについて伝えることを約束します。
5 最初の訪問で『永遠に生きる』の本から「終わりの日」の特色について話したのであれば，次のように話せるかもしれません:
■ 「先日は，わたしたちの社会環境が急激に変化していることを話し合うことができましたが，その際＿＿さんがご自分のことだけでなく社会全体のことも真剣に考えておられることを知り，とてもうれしく思いました」と述べます。それから『永遠に生きる』の本の156，157ページを開いて挿絵を示し，「たいていの人が願っているのはこのような社会ではないでしょうか。＿＿さんの場合，今問題になっているどんなことが解決してほしいと思われますか」と尋ね，相手の意見に耳を傾けます。家の人が述べた事柄に関係する一つか二つの聖句を読み，神の約束を簡潔に伝えながら，話し合うことができます。その際，家の人の正義感や自然な願いに訴えてください。家の人との温かい関係を築き，次の訪問を楽しみにしていることを伝えます。
6 「家族生活」や『永遠に生きる』の本の在庫がないために「創造」の本を用いる場合，次のように証言できるかもしれません:
■ 「ご近所の皆さんと話していると，神を信じている方や，神は信じられないと思っている方がおられましたが，＿＿さんはどう思われますか。[家の人に答えてもらい，どのような意見にも理解を示す。] 聖書がこのことについてどう述べているか，ご覧ください。[ローマ 1:20を読む。] 神が創造された自然界の物を観察すれば，神の偉大さの証拠を見ることができます」。「創造」の本の48ページの最後の節を読み，生物の細胞の複雑さに注意を引きます。あるいは，147ページ18節を使い，樹木の驚くべき循環システムが創造者の業を際立たせていることを示します。「読んでみたいと思われるなら，この本を喜んで差し上げます」と話します。家の人が読んでみたいと言うなら，その本を手渡し，わたしたちの世界的な業に対する寄付は喜んでお受けすることができる旨を説明します。
7 神が創造者であることについて話し合った人を再訪問する場合は，次のように話したいと思われるかもしれません:
■ 「先日，お伺いした時は，神が存在する証拠，つまり神のすばらしい創造の業について話し合いましたね。宇宙を創造した方が本当に存在するなら，きっと人間の将来にも関心を持たれると思われませんか。[答えてもらう。] 興味深いことに，その将来はすでに創造者によって約束されているのです」。イザヤ書 46章9，10節を読みます。家の人の関心に応じて，「創造」の本の19章にある挿絵や写真を使い，神が約束しておられるすばらしい状態を際立たせます。20章1節を読み，聖書研究を勧めます。家の人がそれに同意するなら，「知識」の本で研究を始められるかもしれません。
8 わたしたちは「神と共に働く者」として，積極的に良いたよりを宣べ伝える理由が十分にあります。（コリント第一 3:9）わたしたちがこうした態度を保つなら，エホバは豊かに祝福してくださるでしょう。