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  • 鑑14 59–68ページ
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  • アジアと中東
  • 2014 エホバの証人の年鑑
  • 副見出し
  • 見ることも聞くことも話すこともできない人を援助する
  • 警備員たちとの研究
  • 思い切って会おうとした
  • 子どもたちが持ってきた雑誌
  • 10日間留置場にいても気持ちは変わらなかった
  • 補助開拓奉仕がしたい
  • 「30年もこの本を探していたんですよ」
2014 エホバの証人の年鑑
鑑14 59–68ページ
59ページの図版

全地で宣べ伝えて教える

アジアと中東

59ページの地図
  • 国や地域 47

  • 人口 42億8,217万8,221人

  • 伝道者 67万4,011人

  • 聖書研究 67万2,318件

見ることも聞くことも話すこともできない人を援助する

1999年,日本の神戸の手話会衆は,裕史というろう者の男性がいることを知ります。一人の兄弟が家を訪ねましたが,母親は裕史に会わせてくれませんでした。兄弟が何度も訪問してお願いすると,ついに玄関に裕史を連れてきてくれました。現われた裕史は,髪はぼさぼさで,ひげも伸び放題で,無人島から何十年ぶりに出てきたかのようでした。表情も全くありません。耳が聞こえないだけでなく,目も見えませんでした。兄弟は驚きましたが,裕史の手を取って触手話を試みました。でも何の反応もありません。31歳の時に視力を失い,それから10年も家に閉じこもり,だれともコミュニケーションを取らずにいたのです。

二日後,兄弟が再び訪問すると,母親は驚いた様子でした。裕史のことを見て兄弟があきらめるだろうと思っていたからです。裕史に会わせてくださいとお願いすると,連れてきてくれました。その後1か月ほど訪問を続けましたが,裕史の反応はないままで,母親から迷惑だからもう来ないでほしいと言われました。それでも兄弟はあきらめませんでした。お菓子を持って行ったりして気遣うようにしたのです。しかし2か月たっても相変わらず無反応で,兄弟はもうだめかもしれないと思いました。

兄弟は最後にもう一度行ってみることにしました。家を訪ねる前に,訪問を続けるべきかどうかがはっきり分かるようにしてください,とエホバに祈りました。家に着くと,裕史の手を取って手話をし,このように伝えました。エホバという名の神がおられ,その方があなたのことを天からこれまでずっと見ていて,だれよりもあなたの苦しみを理解しています。エホバはあなたのことを気遣い,今の状況から救いたいと願っておられます。だからこそわたしがあなたと出会うことができたのです。裕史は最初,反応しませんでしたが,やがて兄弟の手を握る力が強くなり,一筋の涙が頬を伝いました。それを見て兄弟も涙しました。聖書研究が始まりました。

11年研究を続けたころ,裕史はそれまで長い距離を移動して交わっていた手話会衆から,近くの会衆に移りました。その会衆には手話ができる人が一人もいませんでしたが,1年半のうちに22人の兄弟姉妹が手話を学び,裕史を助けられるようになりました。2012年1月,裕史は神権宣教学校で初めて割り当てを果たしました。裕史がする手話を別の人が通訳しました。そして10月にはバプテスマを受けていない伝道者になりました。

警備員たちとの研究

フィリピンの開拓者フローレンは,いつも25件ほどの聖書研究を司会しています。そのほとんどは警備員で,夜に働く人が多く,一晩中働く人もいます。そのため兄弟は研究生の予定に合わせなければなりません。警備員たちの職場に行き,休憩の時など仕事の妨げにならない時間に研究しています。夜の7時から11時の間に研究する人もいれば,朝の5時から9時の間にする人もいます。また,シフトの交替時間の少し前に着くようにすることもあります。そうすれば,まず勤務前の人と,次に勤務を終えた人と研究できるからです。フローレンはこう言っています。「たくさんの研究生がいて,楽しくて仕方ありません」。研究生の中には王国会館での集会に出席している人もいます。一人はすでにバプテスマを受け,正規開拓者として奉仕しています。

62ページの図版

フィリピン: 朝早く,聖書研究を司会するフローレン

思い切って会おうとした

アルメニアで,ある雨の日,二人の姉妹が伝道していると,道端に母と娘の親子がいるのを見つけ,パンフレットを渡しました。すると驚いたことに,マルシャという母親は,エホバの証人に会いたいと思って悪天候の中,娘のエバと2時間外にいた,と言いました。なぜでしょうか。マルシャの兄は刑務所にいる間,中立のゆえに服役していた兄弟たちから真理を学びました。マルシャは,兄が無情で乱暴な人になって出所してくると思っていましたが,むしろ落ち着いた穏やかな人になって帰って来ました。兄はその後もエホバの証人と交わることにより,さらに変化を遂げました。こうしたことはマルシャと娘にとって理解しがたいことでした。町中のポスターやテレビ番組でエホバの証人についての批判を何度も目にしていたからです。娘のエバはこう考えました。「今の伯父さんはとてもいい人だわ。なのにどうしてエホバの証人はこんなに悪く言われているのかしら」。答えを出したいと思い,母親にこう言いました。「思い切って会ってみない限り,この人たちについては何も分からないわ。今からエホバの証人を探しに行って,はっきりさせましょう」。そういうわけで,二人は雨の日に待っていたのです。二日後,聖書研究が始まりました。二人とも集会に出席するようになり,進歩してバプテスマを受けていない伝道者になっています。

子どもたちが持ってきた雑誌

60ページの図版

トルコのイスタンブール: 街路証言で「良い知らせ」のブロシュアーを使っている

トルコのアダナに住むある女性は,自分や家族の大きな問題を経験し,自殺を考えたこともありました。ある時,玄関前にエホバの証人の雑誌を2冊見つけました。どうやら近所の子どもたちが地面に落ちていた雑誌に気づき,その女性のものだと思って玄関前に置いたようです。女性は雑誌のライフ・ストーリーにとても感銘を受け,自分の人生も同じように変わってほしいと思いました。雑誌に書き込んであった電話番号にかけ,近くに住む開拓者の姉妹と連絡を取りました。聖書研究が始まりました。女性は良いことを学べたと思い,集会にも行ってみたいと言いました。王国会館は自宅のアパートの近くでした。集会にすぐに出席するようになり,今もそうしています。

10日間留置場にいても気持ちは変わらなかった

ネパールのバムは警察官で,教会に通っていました。ある日,勤務中に道端で特別開拓者の夫婦に出会いました。二人がどんな質問にも聖書から答えたので,感心しました。聖書研究に応じ,まもなく集会に出席し始めます。研究が進むにつれ,仕事に関して良心が痛むようになり,上司に事務所での仕事に変えてくれるよう掛け合います。武器を持たなくて済む仕事だからです。上司は認めてくれました。しかしバムは地域大会に出席すると,再び良心が痛み始め,警察官の仕事を辞める決意をしました。

バムの妻はこの決断を喜びませんでした。警察官は人から尊敬される仕事で,給料もよく,優遇を受けられ,年金も高いからです。考え直させようとして,妻はこう言いました。「警察を続けてくれれば,エホバの証人と研究してもいいわ」。それが通じないと,今度は警察の上官にバムを留置場に入れるよう願い出ます。気持ちが変わることを妻は期待しましたが,バムは10日後に釈放された時も,別の仕事を探す決意でいました。結局,リキシャを運転する仕事に就きました。炎天下で長時間働かなければならない仕事です。大変さもありますが,バムは幸せでした。霊的に進歩を続け,伝道者になりました。やがて,妻は反対しなくなり,会衆の兄弟姉妹から親切を示され,研究を始めました。バムは家族をしっかり養い続けており,警察官の時より収入は多くなっています。2013年2月の大会でバプテスマを受け,妻と息子も集会に出席しています。

66ページの図版

ネパール: バムが仕事を変えると,家族みんなが霊的に進歩した

補助開拓奉仕がしたい

韓国の姉妹ミョンヒは,2歳の時に患ったまひのため,片方の脚に障害があります。そのため疲れやすく,転倒することもあります。加えて,度々起こるパニック発作や薬の副作用にも耐えなければなりません。呼吸困難になることや,緊張や不安で苦しむこともあります。それでもミョンヒは補助開拓奉仕がしたいと思い,ここ2年間ほぼ毎月行なっています。宣教を行なう力をエホバが与えてくださることに感謝しています。

「30年もこの本を探していたんですよ」

インドネシアの宣教者アグネスは,妊娠中の中年の女性に証言をしていました。女性は地元の市場で野菜を売っており,エホバの証人の雑誌を読むのが好きで,忙しくない時には聖書の話し合いにも喜んで応じました。ある日,アグネスが市場に会いに行くと,女性はいませんでした。夫が言うには,少し前に出産したとのことでした。そこで訪ねてみることにし,プレゼントとして「わたしの聖書物語の本」を包装して持って行きました。女性は,赤ちゃんを見に来てくれたことをとても喜びました。しかしもっと喜んだのは,渡したプレゼントでした。包みを開け,驚きの様子で本を見てこう言いました。「どこで見つけたんですか。30年もこの本を探していたんですよ。いろんな本屋さんに行き,みんなに聞いたんですが,どこにも売っていなくて,だれも知りませんでした。こんなにいい本はほかにないんです」。女性によると,昔,叔父さんが「聖書物語」の本を持っていて,子どものころ,それを読むのが大好きだったのです。こうして,女性は再びその本を読めるようになり,いちばん上の娘も楽しく読んでいます。二人との聖書研究が始まりました。

68ページの図版

インドネシア: アグネスはこの本をプレゼントした

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