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目ざめよ! 1971
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扁桃の価値を認める

人体に関して技歯についで一番よく行なわれる手術は,扁桃の摘出です。扁桃剔出術と呼ばれるこの手術を受けるのは,ほとんどが幼い子どもたちです。この手術を受けるのは,いつの場合でも賢明と言えるでしょうか。扁桃はどんな働きをするのでしょうか。

実は人体には種類を異にする扁桃が数組あります。普通,「扁桃腺」と呼ばれるものは,口腔の奥ののどのま上,そして口蓋の下の両側に一対あります。これらは口蓋の近くにあるので,「口蓋」扁桃と名づけられています。

扁桃は時々炎症を起こしたり,はれたりすることがあります。特にひどいときには,のどをふさぐほどになるので,炎症を起こした扁桃を切除することが多年行なわれてきました。

今日の医術は,重症でないかぎり,扁桃の切除をすすめませんが,事実は,この手術に対する態度に大きな相違があることを示しています。たとえば,1963年12月28日号のカナダ医学協会誌によると,カナダのある地域の病院では,1年間に他の地域の病院にくらべて9倍もの多くの扁桃剔出手術が行なわれています。この事実は明らかに,扁桃剔出術の適用にかんする意見にかなりの相違があることを示すものです。

扁桃は今では,人体の病毒感染を防御するものとして認められています。扁桃は,リンパ組織でできています。リンパ組織は,体内の細菌を攻撃する,リンパ球と呼ばれる白血球を形成します。不必要な扁桃剔出が,有害な結果をもたらしうることは,ますます明らかになってきています。ですから,扁桃を剔出された人たちがさまざまの硬化症にかかる率は,扁桃を剔出されなかったその親族よりもずっと高いことが知られています。―1965年12月18日号,ランセット誌。

また,扁桃を剔出された子どもたちの小児まひ罹患率は,扁桃を剔出されなかった子どもたちのそれより高いことが知られています。R・S・パフェンバーガー博士は,この問題に関してニューヨーク科学アカデミー年報(1955年)の中で報告し,彼の研究を調べてもらえば,「扁桃剔出術そのものが,小児まひにいっそう感染しやすくさせているということを理解してもらえるようになる」と述べています。また,1959年7月号「アメリカ衛生ジャーナル」の中でも彼は,扁桃を剔出された子どもたちが,小児まひウイルスの攻撃を受けやすくなる理由について,さらに説明を加えています。また,ザ・マーク・マニュアル誌(1961年)は同博士の見解を支持して,「最近の証拠が示すところによると,扁桃剔出手術を受けた患者は,その手術を受けたことのない患者よりも延髄炎にかかりやすい」と述べています。

アメリカでも英連邦でも,扁桃剔出手術に起因する合併症で死亡する人の率は1万人にひとりです。ある人々にとってこの数はさほど多いとは思えないかもしれません。とはいえ,アメリカではこのために死ぬ人が1年に100人ほどに達します。それにしても,ある専門家の次のことばは注目に価します。「扁桃の病気で死ぬ者よりも,扁桃剔出に起因する合併症で死ぬ者のほうがはるかに多い」。

扁桃が炎症を起こした場合,どうすればよいでしょうか。いろいろの療法があげられていますが,なかでも,よく休息すること,のどに熱い,または冷い湿布をすること,軽い食事をとること,もしかするとアスピリンと抗生物質,またはアスピリンか抗生物質のどちらかを使うことなどがあります。かん腸剤や下剤も効果的です。うがい,噴霧,のどのための含糖錠剤なども症状を和らげる効果があります。1963年1月12日号,オーストラリア医学ジャーナルは,ミルクを抜いた食事療法について述べていました。ある医師はこの療法を用いて,がんこな扁桃炎の治療にすぐれた成果を収めています。なにはともあれ,子どもの扁桃の切除は急がないことです。

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