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目ざめよ! 1972
目72 2/8 20–23ページ

わたしの購入した移動式住宅

今日,結婚している人々の多くがそうであるように,わたしたちも家族のために適当な家を手に入れなければならなかった。アメリカの北東部に住むわたしたちには,華氏寒暖計で零下の気温に耐えうる,しっかりした家が必要だった。

妻は移動式住宅に住むことを思いついた。維持費が安いし,それにふつうの家を買おうとしたら,とても高かったからだ。移動式住宅に住むことを考えたのはこれがはじめではない。結婚後最初の7か月間,わたしたちは小さな移動式住宅を借りて住んだ。そのユニット住宅のおかげで,わたしたちは,ふたたび移動式住宅にはいる気がしなくなっていたはずだった。

わたしたちの新婚家庭には,調子の悪いだるまストーブがあった。妻はいつもくつを2足そろえて,1足をはき,もう1足はストーブの上に置いていた。時々取りかえて足を暖めるのだ。押入れのなかはカビだらけだった。窓についた水滴は夜になると凍り,翌日は日に溶けて壁伝いに流れ落ち,床の上に水たまりをつくる。しかしこんどは借りるのでなくて,新しいモービル・ホームを買うのである。

新しい移動式住宅の価格は,品質によって大きな差があることをわたしたちは知った。ふつうは3,500㌦くらいからはじまって1万5,000㌦くらいまである。家具が全部そろっている18㍍の移動式住宅は,平均6,000㌦から7,000㌦する。しかし場所によっては,売られている移動式住宅のほとんどが“ダブル幅”である。2個の移動式住宅がボルトでつながれて,3.6㍍ではなく7.2㍍のダブル幅になっているのである。この“ダブル幅”の価格は1万2,000㌦から1万7,000㌦以上である。

用心が必要,時間もかける

移動式住宅の価格は,ふつうの家の価格からすれば,ごく安いかもしれないが,それでも大きな出費である。だから,その購入は注意深い考慮と研究に価する。

しかしある人たちは,移動式住宅への移転を,かなりあっさりと決めてしまう。売場で魅力的な飾り立てた美しさに魅せられて,衝動的に買うのである。つくりのよしあし,デザインは自分たちの必要にあった実用的なものかどうか,あるいは製造業者や商人の評判のよしあしなどを真剣に調べない。だからあとになって,はやまったことをひどく後悔することがある。

わたしたちはそういうまちがいをしたくなかった。用心が必要なことを知っていた。経済誌フォーチュンも次のように述べている。「移動式住宅を買う人は,注意すべきことがたくさんある。工業化された家の質は,それを作る流れ作業のよしあしできまる。見かけ倒しの内装,標準以下の配線,配管,暖房装置などによってわかるように,粗悪な場合が少なくない。家具を一括して購入すると,ベッドの寝ごこちが悪かったり,物がゆがんで映る鏡だったり,据付け品が見かけばかりの粗悪品であるなど,こまかいところに欠点があるかもしれない」。

そこでわたしたちは時間をかけて,値段と品質を注意深く比較した。100㌔の距離内にある移動式住宅売場を片端から尋ね,14の売場で40種類の移動式住宅を見たが,これで,わたしたちが住む地方の気候を考慮して設計された移動式住宅の典型的な代表例を十分参考にできたと感じた。実際にはほかにも,何百という製造業者によって生産される型がたくさんある。1969年だけでも推定110の製造業者がこの分野に進出した。

わたしたちは各売場でセールスマンと,彼らが売っている家について話した。また,業者が出している印刷物も取り上げた。そうした印刷物には,移動式住宅の構造 ― 床,壁,屋根などのつくり方や,使用建材の種類が説明されていることがある。わたしたちはそれを家に持ち帰ってよく研究し,関心をもっていた6,000㌦から1万㌦までの範囲の家を比較してみた。わたしたちは4人家族で,5歳の女の子と4歳の男の子がいる。それで寝室が三つある,しっかりした移動式住宅を捜していた。

小売業者と製造業者を調べる

わたしたちは小売業者から移動式住宅を買った。ほとんどの人は小売業者から買う。できれば製造業者から直接買うほうが有利だという人たちもいる。そうすれば安く買える場合が多いが,小売業者のサービスは犠牲になる。

定評のある業者と取り引きすることの必要は,いくら強調してもしすぎることはない。たとえば製造業者はふつう,購入後,一定の期間内 ― 3か月から時には1年 ― に現われる技術上の大きな欠陥箇所を直すことを保証する保証書を出す。しかし,もしその業者が廃業したり,その保証書の精神に従わない傾向があったりすれば,彼の保証は価値がない。

小売業者もやはり保証書を出して,製造業者のそうした保証に加えてサービスを行なうことを約束する。たとえば,買った移動式住宅を望みの場所まで運び,土台の上にのせ,水平にし,いろんな設備を接続し,ちょっとした修理をするなど,遠くの製造業者には期待できないことを約束する。わたしたちが移動式住宅を買ったときは,こうしたサービスをすることを小売業者は保証し,また実行した。正式にサインされた保証書を手に入れるのはよいことである。

わたしたちは小売業者と製造業者の評判を前もって注意深く調べた。これをするにはいくつかの方法がある。一番よい方法のひとつは,同じ型を買った人に聞いてみることだ。彼らはそれに満足しているだろうか。小売業者は約束を履行しただろうか。あるいは土地の産業振興公社または銀行を捜して,製造業者または小売業者の評判について尋ねることもできる。買う前のこうした調査は重要で,これをすればあとで残念な思いをしないですむことが多い。

製造業者から直接買うにしても,小売業者を通して買うにしても,移動式住宅工場の見学は有益である。それほど遠くないところにひとつくらいあるかもしれない。アメリカだけでも600ほどの工場がある。工場を尋ねれば,自分の家がどのように組み立てられているか,見学できるかもしれない。

どのように作られているか

新しい移動式住宅の内部は格別に美しいことが多い。わたしたちは,5万㌦級のふつうの家の美しさに匹敵するモデルを見た。しかし外観は実を伴わない場合のあることをおぼえておかねばならない。移動式住宅はどのように作られているのか。耐久力があるか。考慮しなければならない点がたくさんある。わたしたちは,長くもって,住みやすい移動式住宅がほしかった。

わたしは移動式住宅の構造を説明した,製造業者の文書をよく調べた。それでわかったのだが,移動式住宅は鋼鉄のシャーシーの上に乗っかっていて,床はその鋼鉄のわく組の上につくられている。床の木のはり,つまり横げたの間隔は40㌢以上であってはならず,その上に張る合板の厚さは,1.9㌢または1.6㌢より薄くてはいけない。しっかり作られた床は,体重の重い人が,はりとはりの中間に立っても,たわんだ感じを与えない。もしたわんだ感じがするなら,その床はきしむようになり,長くもたないだろう。

壁のなかには,製造業者はふつう,幅5㌢,厚さ8㌢のたてのはりを,40センチ間隔で使用するそうだ。壁の内側にはたいてい厚さ6㍉の合板のパネルが張られ,壁の外側はアルミの板金の場合が多い。しかし,壁を押してできばえを調べて見るのがよい。しっかりした家の壁ほど強くはないだろうが,ひどくしなうようではいけない。

一度わたしは,移動式住宅を見て歩いていたとき,居間と最初の寝室との間の壁をもう少しでつぶすところだった。それほどもろいのだ。また,コンセントからプラグを引き抜くとき,片手で壁を押えていなければならないことに気づいた人もいる。さもないと,プラグと壁がいっしょに動くのである。そういうわけで,買う前にこうした問題を調べるのが一番よい。

屋根の構造がしっかりしていることも大切である。雪が五,六十㌢積るとへこむ屋根もある。小売業者は,屋根はだいじょうぶだというかもしれないが,しいて求めれば,お客が屋根にのぼって強さを調べることを許すかもしれない。

とくに考慮を要する重要な点は,断熱材である。これが不十分だと,移動式住宅は冬寒く,夏暑い。セールスマンが,しっかり断熱されていますとか,断熱材は「とくに厚く」または「2倍の厚さ」にしてあります,と言うだけでは不十分である。セールスマンのことばを信ずるのが賢明でないことは,経験から明らかだ。

ドライバーで,電灯のスイッチのプレートや,暖房管の周囲のプレートをはずすと,断熱材や内部の構造などを調べることができるし,床や壁や天井の内部も見られる。もしセールスマンが,この程度の簡単な検査もさせようとしないなら,ほかの店に行くほうがよいだろう。

壁のなかの断熱材の厚さは少なくとも4㌢,床と天井は5㌢から10㌢なければならない。断熱材のなかに,防湿材 ― よく使われるのは反射紙,または反射プラスチック ― が含まれていることも重要である。1枚の反射面は内側に,もう1枚の反射面は外側に向いていなければならない。

わたしたちは戸だなやたなも調べた。つくりが粗雑で,ドアがぴったり合わない戸だなもある。またあるホームでは,たなの支えが弱いことにわたしたちは気づいた。これは残りの部分のつくりの質を知る手がかりになるかもしれない。移動式住宅はボルトで組み合わされていなければならないということだ。そのほうがくぎよりももっとしっかりした状態を保てるからだ。

間取り,装飾,家具

最近の移動式住宅には,へやが四つかそれ以上,それに浴室(兼洗面所)が二つくらいついているので,間取りも変化に富んでいる。バルコニーの食堂や,一段と低くなった,居間まであるものも多い。わたしたちは,むすことむすめに寝室をあてがうことのできる,三つの寝室のある,床の高さの同一のものを選んだ。幅4㍍,長さ21㍍のホームには,居間,便利室,浴室,フロント,台所,食事をする場所などもある。

間取りの選択はもちろん,人の事情や好みによる。子どものいない夫婦なら,大きな寝室一室と浴室ひとつというふうに,へや数が少なくてへやの大きいのを選ぶだろう。しかし子どものいる夫婦なら,小さな寝室がいくつか必要だろうし,浴室も小さいのが二ついるだろう。台所仕事の好きな主婦なら,台所が三方から太陽光線を受ける,家の端の場所にあることを望むだろう。またプライバシーの欲しい人は,台所,居間,食事をする場所をまんなかにして,そのどちらかの端に寝室があるのを好むだろう。

装飾の選択範囲も,値段の範囲とともに非常に広い。初期アメリカ風,スペイン風,地中海風,フランスのいなか風,東洋風,現代風とさまざまである。時には装飾されすぎた感じのものもあった。たとえばわたしたちは,1万2,500㌦のスペイン風の装飾のホームを見たが,これなどは,個人がタッチする余裕はなかった。わたしたちは初期アメリカ風を選んだ。7,600㌦だった。

装飾に心を奪われて,押入れの大きさや,戸だな数など,実用的な面の点検を忘れないようにしなければならない。戸だながあるように見えるからといって,そこに戸だながあるものと思いこまないこと。それは見せかけの戸だなで,飾りのためにつけてあるだけかもしれない。またあけてみるとなかは非常に狭いかもしれない。

ストーブや浴室の上に排風機があることも大切である。わたしたちの家の場合は,浴室の排風機は,つけてもつけなくても随意であった。それでわたしたちは別に費用を出してつけてもらうことにした。ほかの随意な設備としては,空気調節機,自動皿洗い機,自動ごみ処理機,ラジオなどがあり,今日のモダンな家にある器具類はほとんどみな随意である。

移動式住宅の家具は,大体において質が落ちる。製造業者の多くは標準の線のものと,随意なデラックス・ラインとを勧める。わたしたちは居間だけをデラックス・ラインにし,寝室の家具は,今使っているものを使いたかったので買わなかった。

考慮すべき他の事柄

新しい移動式住宅を選んだあとは,支払いの問題がある。これは新車を買う場合とよく似ていて,たいてい小売業者が金を扱う。即時に全額支払わないほうが賢明だという人もいる。全額支払うと,小売業者によっては,約束のサービスをしなくなる傾向があるというわけだ。

もうひとつの考慮を要する重要な問題は,家を置く場所である。わたしたちの家は自分の土地の中にあるが,土地使用許可を得なければならなかった。わたしたちの土地と境を接する隣の町には,移動式住宅の駐車制限はない。しかしわたしたちが以前住んでいた市では,唯一の合法的用地は,州公認の移動式住宅専用用地で借用料は1か月40㌦である。専用用地は限られている場合が多いから,買う前に捜しておくのがよい。

妻もわたしも,以前貸移動式住宅に住んだ経験が,自分の新しい住宅の選択と,そこでの生活に順応することにたいへん役だったと思った。新しい移動式住宅を買うことを考えている人たちにとっても,同様の経験は,望みどおりのものを選ぶのに,あるいは役にたつかもしれない。―寄稿。

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