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目ざめよ! 1972
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移動住宅はあなたに向いていますか

あなたは家を捜しておられるだろうか。普通の者には家はとても買えないという結論に達しられただろうか。

過去2年ほどの間に,幾十万もの家族は移動住宅を購入することにより,住まいの必要を満たしてきた。

今日,アメリカにはおよそ300万戸の移動住宅がある。約700万人のアメリカ人は移動住宅に住んでおり,その数は急激に増加している。

成長産業

移動住宅は,アメリカで最も急速に成長している事業の代表的なもののひとつである。1969年には,約41万3,000戸が製作されたが,それに較べ,そのわずか2年前には24万1,000戸,そして1961年にはわずか9万200戸であった。1970年にはさらに41万5,000戸ほど製作されたが,今年も大幅な増加が期待されている。

過去2年間に売られた一家族用の住宅の約半数は移動住宅であった。それにアメリカで作られている低価格の住宅としては,事実上移動住宅が唯一のものである。移動住宅製造業者協会の専務取締役ジョン・M・マーチンはこう語った。「移動住宅は,昨年アメリカで売られた460万円以下の,一家族用の新しい住宅の96%を占めた」。

必要が移動住宅によって満たされたことについて,ワシントンの建設関係の経済コンサルタントであるロビンソン・ニューカムは次のように語った。「移動住宅は事態を収拾してくれた。もし移動住宅がなかったとしたら,住宅問題は悪い上にも悪くなっていたことだろう」。

体裁がよくなってきた

過去における移動住宅はお粗末で,きゅうくつなものだった。使用者はたいてい移住者だった。急場の宿舎としても用いられた。地域社会は多くの場合,それらを目ざわりなもの,負担となるものとみなした。ある地域社会はいまだにそのようにみているが,そうしたイメージを取り除く方向への長足の進歩がみられる。

著しく改良されてきたので,例えば近代的な移動住宅と,第二次大戦中に非常用として作られた幅2.4㍍,長さ6㍍の何千台もの移動住宅との間にはわずかな類似点しかない。外観が改良されているのに加え,最新型には普通いくつかの部屋があり,居住スペースは初期のものに較べて4倍も広い。1950年代の終わりごろから普通の移動住宅の大きさは2倍になった。1957年当時,いちばん人気のあった長さは10㍍余りだったが,それに較べ現在のものは18㍍もある。

また移動住宅での暮らしのイメージを一段とよくしたのは,近代的な移動住宅用駐車場で,アメリカでは毎年1,500か所ほどが営業を開始する。一つの典型的な駐車場には150戸から300戸の住宅が設置できるようになっている。その多くは美化され,舗装された道路と歩道,道路から離れた駐車場,また娯楽施設などがある。1エーカー(0.4ヘクタール)当り七,八戸の住宅しか設置しない所もあるが,それに較べ,古い駐車広場では15戸から18戸が普通である。

このように駐車場が改善され,移動住宅がより大きく,より良くなっているため,ますます多くの人々が,自分の家族に向いているかどうか移動住宅を調べるようになっている。

近代的な移動住宅

製造会社側は,移動住宅というのは,いくらかの共通点はあるかもしれぬが,単なる旅行用のトレーラーハウスではないことを強調する。一般的に言って,旅行用のトレーラーハウスは一時的な住居であって幅は2.6㍍に限られ,長さも10㍍以上のものはない。これは自動車で引くもので,電気・水道・ガスなどの接続なしにそうしたものから独立して使用できるものである。

一方,移動住宅と呼ばれるものは,それ自体の車台のまま引かれるような構造になっているが,しょっちゅう動かせるようには造られていない。それは電気・水道・ガスなどに接続されるように設計されており,1年中1か所に設置できるようになっているが,望むならば他の場所に移動させることができる。

しかし,いちばんはっきりした相違は,移動住宅のほうがはるかに大きいことである。新しいものになると,その長さはたいてい15㍍から21㍍もある。また今日製造されているもののうち約90%は3.6㍍幅であるが,さらに多くの州では,道路上での幅の広い積荷が許可されるにつれ,4.2㍍幅のものが人気を集めつつある。大型の近代的な移動住宅を引っぱるにはトラックが必要であり,また高速道路を使用する特別な許可を受けねばならない。

経済的なのが魅力

人々が移動住宅の購入を考えるおもな理由は,おそらく通常の住宅が非常に高価であることにあるだろう。アメリカでは普通の住宅の売値は約900万円であり,その筋の一権威者によれば1,100万円である。それを購入するためには,300万円ほどの頭金,そして25年間,毎月約6万円を支払わねばならない。それに加へ,家具,用具,財産税,維持費などの出費があり,それら全部はたいていの人にとって手の出ない金額である。

一方,普通の移動住宅の値段は約180万円から210万円で,通常の住宅の約5分の1ですむ。頭金は約37万円で,月々の支払いは2万6,000円ほどである。その計算でゆくと180万円の移動住宅は7年以内に支払いが終わることになる。

しかし移動住宅をどこにすえつけるかという問題がまだ残っている。全体の約半数は,アメリカに約2万2,000か所ある移動住宅の駐車広場に設置されている。1か月の平均土地使用料は1万4,000円ほどであるが,それよりかなり高くつくところもある。

ところで今述べた費用は,電気・水道・ガスなどの出費 ― 通常の住宅の場合よりはるかに安い ― 以外の,移動住宅に関するほぼ全部の出費である。また維持費はずっと少ない。それに移動住宅は不動産としてよりも,車として認可され,また課税されるので税金もはるかに安い。

『しかし,家具や器具の費用はどうだろうか』と尋ねる方がおられるかもしれない。それらのものは元の定価表に含まれている。移動住宅は,冷蔵庫,料理用天火,暖炉,カーテン,家具などを完備して売るのが習慣になっている。生活を始めるのに必要な物といえば,シーツ類,タオル,食器ぐらいのものである。

そういうわけで,多くの人々がなぜ移動住宅を経済的に魅力のあるものと考えているかがお分かりだろう。

もちろん,移動住宅に通常の住宅ほどの耐久力を期待することはできない。また移動住宅の価値は減少してゆき,自動車の場合とほとんど同じく,1年後には,転売の値段が約20%低下する。ところが住宅の場合は,年数が経つにつれて価値が上昇することがある。

安い維持費

多くの人が魅力を感じているひとつの特徴は,移動住宅の維持費が少ないことである。これは,住宅の内部と外部の両方について言えると思う。

移動住宅の外側はたいていアルミでできているため,自家用車と同様ホースを使って洗い流すことができる。時には水漏れを防ぐために手入れをしたり,ネジをしめたりすることが必要かもしれない。また雨漏りを防ぐため,2年から5年ごとに1度,屋根に樹脂塗料を塗るのはよい考えである。しかし,移動住宅の外側の必要な手入れといえばこれくらいのものである。

移動住宅の駐車広場では,それぞれの住宅のまわりの庭はたいてい広くない。もちろんこのことは,個人の好みによって,有利とも不利とも言いえるだろう。

移動住宅は通常の住宅よりも小さく,むだなくまとまっているので,たいていより短時間で,しかもあまり疲れずに家事を済ませることができる。しかし往来や他の仕事がより狭い範囲に限られるために,よりひんぱんにそうじをすることが必要である。カーペットにもよりひんぱんに掃除機をかけ,シャンプーできれいにしなければならない。またたいていの移動住宅に使われている木製の壁板も,たびたび掃除する必要がある。しかしおそらく他の何よりも,個人の習慣が必要な手入れの回数を左右するであろう。

移動住宅での生活は,遊び部屋や他の部屋を閉め切って,見えないようにしたり,出入りしないようにできる大きな家での生活とは様子が違う。どの部屋もたいてい使用され,しかもひんぱんに使われる。だから家族のひとりびとりが,物を元の場所に片付けないなら,部屋はすぐにきたなく,乱雑になるだろう。不意の来客があったときのきまり悪さや,そのような状態の下での生活から生まれるストレスを想像するのはむずかしくない。そのわけで家族のひとりびとりがきちんとしていないなら,あるいはこれからそうするつもりがないなら,移動住宅はその人には向かないかもしれない。

広さはどうか

人々は,移動住宅の所有者に,「限られたスペースの中で暮らすのはむずかしくないか」とよく尋ねる。

子どものいない夫婦ならむずかしくはない。事実,一日のほとんどの時間を外ですごす人々はあまり広くないことを幸いに思う場合が多い。大きな家の世話をしなくて済むのをありがたく思うのだ。

一方,限られたスペースが実際に不利になる場合もある。例えば,雨降りで子どもが外で遊べないようなときに,二人の元気のよい子どもをもつ母親のことを考えてみるとよい。移動住宅に閉じ込められた母親は間もなく途方に暮れるだろう。たとえ子どもたちが遊べる部屋が別にあったとしても,比較的薄い壁は母親がくつろげるほどに騒音を十分に閉め出してくれないかもしれない。

しかし居住スペースをもっと広げることはできる。多くの人は自分の移動住宅に小屋または余分の部屋を建て増す。その部屋の片面は移動住宅の外側の壁というわけである。それからまたいわゆる“拡張自在”と呼ばれるものがある。こうした移動住宅は,たたみこまれた部分をその本体から押し出して広げるように作られている。それはたいてい居間のような二つの部屋だけであるが,広げると元の広さの2倍近くになる。

移動住宅の中でとくに人気を集めている型は“ダブルワイド”と呼ばれている。例えば幅3.6㍍,長さ18㍍のものが二つ別々に設置地点に引かれてゆき,それからボルトで連結される。この型の移動住宅は,通常の住宅のあるものより,内部のスペースがもっとゆったりとしている。カリフォルニア州で今売られている移動住宅の45%は“ダブルワイド”型であり,その値段は300万円から520万円,あるいはそれより高いものもある。

こうして,居住スペースの問題は妥当な価格で解決し得る。

他の要素

あなたは容易に移動できるというアイデアがお好きだろうか。移動住宅に住む人々はある程度までこの自由を持っている。大きな“ダブルワイド”型でさえ,ボルトをはずして,他の場所へ引いて行ける。もう一つの利点は,家族が新しい地域社会へ引越した場合,すべてのものは目新しくて馴れていないが,自分の家だけは同じであることだ。もとより新しい場所へ大きな移動住宅を引いてゆくにはトラックを頼まねばならないが,もし距離が長いならかなりの費用がかかるだろう。

ひどい暴風のとき移動住宅は通常の住宅ほど安全でないかもしれない。移動住宅はそれほど重くなく,土台がそれほどしっかりしていないため,普通の家がそのまま立っている場合でも,暴風で吹き飛ばされてしまうことも時々ある。激しい暴風がしばしば生ずる地方に住んでいれば,このことは考慮すべき点の一つかもしれない。

しかし,工場で製造された住宅は良質であることが証明されてきた。幾百万もの人々は移動住宅で生活しており,調査によれば,その大半は自分の住宅に満足している。

しかし移動住宅が自分に向いているかどうかを知るには,そこに住んでいる人たちと話すのがよい。どんな点が気にいっているか,またどんな点が気にいらないかを尋ねてみるとよい。移動住宅の駐車広場を訪れ,その設備を調べることはどうだろう。移動住宅が自分に向いているか否かを決める決めないにかかわらず,少なくとも,ますます人気を集めている生活様式についてさらに学べることはまちがいない。

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