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  • 竹 ― アジアに多い,そそり立ついね科の植物
  • 目ざめよ! 1973
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目ざめよ! 1973
目73 3/22 10–11ページ

竹 ― アジアに多い,そそり立ついね科の植物

台湾の「目ざめよ!」通信員

わたしの家の裏では,草はかなり伸びてもせいぜい4㌢ほどですが,そのかたわらで,それは6㍍余の高さにそそり立っているのです! しかも,6㍍余のそのいね科の植物は,この種の植物の中でも背の高いものから見ればごくちっぽけな植物にすぎないのです。ある種類のものは丈が35㍍もの高さに達し,茎の直径は30㌢ほどになります。中には丈が60㍍にも達するはん縁種のものもあります。

わたしの家は竹やぶの端のそばにあります。ところで,竹はいね科のなかでも丈の最も高い部類に属しています。わたしの家の二階からは,まるで羽毛で覆われたようなこのいね科の植物の林の上をながめられます。蝶はその「木々のこずえ」を横切って舞いますが,鳥は弱められた光と陰の交錯する場所をめったに離れようとはしません。ただ鳴き声やさえずる声だけがそこに鳥がいることを教えてくれます。

アジアには竹が非常に多く,中国大陸だけで160種以上成育しています。しかし,竹はアメリカ合衆国の南部からチリやアルゼンチンの北部に至るまで西半球でも成育しています。

アメリカのノースカロライナ州の海岸地方では肉牛が竹を食べます。人間がそのいね科の植物を食べる場合には,料理して有毒物質を除去しないと危険ですが,肉牛はその有毒物質を消化過程で分解してしまいます。それでも,インドでは,乳牛がインド産の竹の芽を欲ばって食べすぎ,時には死ぬ場合があります。

竹の「声」

竹は幾つかの言語で自分の名称を言い表わす能力があるので,竹は「声」を出すと言われています。あなたの言語の竹ということばが,英語のそれと同じ由来を持っているのでしたら,あなたはこのいね科の植物が話すのをお聞きになれるでしょう。それはどうしてですか。

英語の“bamboo”(竹)ということばは,竹が燃える時に出す音を模写したものです。つまり,「バン! ブー!」という大きな音を立てて破裂します。昔,13世紀の旅行家マルコ・ポーロは,竹の「声」の用法について報告しました。その当時の旅行者は青竹を束ねて,夜間たき火の上につるし「バン! ブー!」という大きな音で略奪者を寄せつけないようにするというわけでした。

成長

竹の寿命は120年ほどで,それはおよそ4万4,000日になります。しかし,ほとんどの竹は最初の60日で完全に成長してしまうのです。

今日地球上に生息している最大の動物は,しろながすくじらですが,現代の植物の中では竹は最も早く成長する植物として知られています。人は竹が成長するときの音を聞いたり,成長するさまを見たりすることができるかもしれません。わずか一日で,1.2㍍も成長したという報告があるのです。竹の林は生気にあふれ,文字どおりぱちぱちと音を立てているかの観を呈します。

そのようにして最初,空に向かって勢いよく成長した後は,茎すなわち稈は決して大きくなりません。それからはほとんど125年もの間,少しも大きくならずに,そこに立ちつづけているのです。

地面から30㌢ほどの高さに伸びた竹の子を調べてみると,完全に成長した竹の稈についているふしが全部その中に収められているのが見えます。竹の子を縦に薄く切ってごらんなさい。竹の子の中には,35㍍もの丈に成長した巨大な竹に備わっている節間が全部圧縮されてはいっているのです。それはチューリップの球根と同じです。それを二つに切ってごらんなさい。そうすれば,もし切らなかったなら,春になると咲くチューリップの花の未発達ながらも完全な姿を見ることができるでしょう。

空に向かって勢いよく成長する驚くべき過程は数週間で完全に終わるとはいえ,その後も竹の成長は地下で続きます。これはよくあることですが,数多くの節間を持つ竹はたとえ切り倒されても地下でのそうした成長は続きます。目には見えませんが,地下では驚嘆すべき交替過程が進行しています。毎年,1ヘクタール当たり500ないし3,800本の竹の子が一群となって土から出てきたり,地下を走る地下茎となります。そのようなところは,子孫を絶えずふやし続けるいわば幼稚園となります。

春に竹の子が土から顔を出すと,成長する竹の全エネルギーはそれら一群の新芽を空高く成長させることに集中されます。こうして新芽が空高く成長する間,地下における成長は一時的に止まります。

枯死

興味深いことに,年ごとに出てくる竹の新芽は,おのおの前年に成長した竹よりも寿命が1年ずつ少なくなっています。ですから,100年以上,あるいは50年,25年,5年たった竹でも,昨年成長した竹であろうと,枯死するときは,ほとんど同時にいっせいに枯死します。

稈に花が咲くと,その竹林は枯死して1,2年竹は生えません。ですから,竹林はおよそ百年に1回花を咲かせ,そして枯死します。別の国に移植した竹でさえ,その元の竹林が枯死すると,時を同じくして花をつけ,やはり1,2年の間枯死します。竹林は,そこから移植されて成長した他の竹すべてとともに,たとえそれが世界の各地に散らされていようとも,各地の海に散っていったさけが体内に組み込まれた時計のようなものに反応するのと同様,同時に反応するのです。

たとえば,最近日本で真竹に花が咲きました。日本の竹の4分の3はこの種のものであるため,日本は10年間にわたって竹の大損害をこうむることになりました。というのは,竹林が再び繁茂するには約10年かかるからです。

竹林が枯死すると,それはどのようにして元に戻るのでしょうか。

再生

ある種類の竹は,竹の花の結ぶ実にできる種によって再生します。しかし,竹独特の別の方法があります。

すでに述べたとおり,竹林に花が咲くと,竹は2年間以内に枯死します。それは単に地上の竹だけが枯死するのではなく,地下の根茎も枯死します。根茎は多肉質で,養分を貯えています。では,新しい竹林の源となるのはいったい何でしょうか。

それは,地下における新しい根茎の成長です。古い竹林に宿る生命は3年の間に驚くべき仕方でそれらの小さな新しい根茎に移されます。それからさらに7年経過して,根茎は網の目のように繁殖し,林間のその空地は林になるのです。

それでわたしは時々,家の裏庭で素足になって,露にぬれた草の中を走ったり,そそり立ついね科の植物である竹を畏怖の念をいだいて見上げたりします。しかし,わたしは感謝に満ちた心をいだいて,草や人間や竹を含め,あらゆるものを造った,さらに高い天にいます創造者のことを思い,創造者の知恵が表明されている仕方に驚嘆させられます。

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