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目ざめよ! 1973
目73 7/8 24–26ページ

この次の旅行は飛行機にしますか

パプアの「目ざめよ!」通信員

急いで目的地に着く必要を感じている人びとの多くは,この質問に対して「はい,もちろん」と答えるでしょう。飛行機の旅が,速くて快適なことを否定する人はいないでしょう。今日では,何トンもの荷物まで,近代的な大型貨物輸送機で,大陸や大洋を短時間で輸送されています。生活のテンポが早くなっているため,何百万人もの人びとが飛行機を利用するようになりました。

しかし,飛行機の旅行を好まない人もいます。その人たちに言わせると飛行機旅行は危険です。陸路のほうがずっと安全だと考えています。あなたはどうお考えですか。この次の旅行は飛行機にしますか。

パプアの旅

ここパプアでは,多くの場合飛行機だけが適当な時間内に「目的地に着く」唯一の手段です。もちろん,海岸の町には船で行くことができます。しかし,そこに到着したら,国内の他の場所へ行くための定期的な旅客輸送機関はありません。唯一の「ハイウェー」は,海岸から奥地に向かう320㌔ほどの舗装されていない道路です。しかし,一年のどの時期でも,その道路の旅は楽しいものではありません。

陸上の旅行を非常に困難にしているのは,山岳の障害物,つまり本島を東西に走る巨大な背骨のような,最高4,500㍍の高峰を有する山脈です。けわしくそそり立つ山脈からやしの木の並ぶ海岸まで行くには,野生的ではあっても非常に美しい渓谷,激しく落下する滝,熱帯雨林,そして広大な湿地帯を蛇行する大河などを通過します。これらの障害物を乗り越えることのできる実際的な手段は飛行機だけです。ですから,世界のこの地域で,どこかに行きたいと思う人にとって,「この次の旅行は飛行機にしますか」という質問に対する答えはひとつだけのように思えます。

ここパプアでは,飛行機の利点はかなり以前から認められていました。早くも1927年には,奥地のワウと海岸地帯のラーエを結ぶ定期航空路が開設されました。その航空路は金鉱地にとって大いに役立ちました。1931年には,わずか1か月だけで581㌧におよぶ貨物がワウに輸送されたとのことです。

このように,航空術はパプアの発展に非常に大きな影響を与えるものとなりました。この土地の住民の大半はメラネシア人です。メラネシア人の先祖は,マライ諸島から時々の移民の波に乗ってこの土地にやって来たものと思われます。自然の障壁にはばまれて,これらのグループは長い間互いに交わることなく,比較的に孤立したままの状態でいました。しかし,航空機が導入されることによって,この孤立状態は破られ,原住民は今や「山の向こう側」が見られるようになったことに気づきました。こうして,彼らはこの新しい旅行手段を完全に受け入れたのです。

飛行機旅行の大衆化

飛行機の旅行がますます大衆化してきていることは,次にあげる乗客の数からも容易にわかります。1966年に,国内航空路線は17万6,383人の乗客を運びました。その数は5年間に185%以上ふえて,1971年には50万8,814人になりました。一般の航空会社はその他に19万5,547人の乗客を運び,結局,1971年の乗客の総合計は70万4,361人に達しました。この数字には,ヘリコプターおよび自家用飛行機による飛行は含まれていません。

飛行機旅行は,確かにエホバの証人の宣教のわざに大きな助けとなっています。飛行機は,エホバの証人の旅行する奉仕者が定期的に孤立した会衆を訪問したり,いろいろな島で開かれる大会に証人たちが出席したりするのを助けてきました。たとえば,1969年にはポートモーズビーの近くで大会が開かれ,島々から1,100人を越す代表者が出席しました。ワウ,ブロロ,ゴロカ,ラエそしてパプア以外の代表者は全員,300㌔以上の距離を飛行機で旅行しなければなりませんでした。中には1,600㌔以上も旅をして来た人もいました。

飛行機の旅行はどれほど安全か

飛行機の旅行にも危険がないわけではありません。航空事情の特別に悪かった1970年には,37人が飛行機事故で死亡しました。もちろん,島中が高低の激しい地形をしているここパプアでは,危険は通常の何倍も高いものがあります。

初めて飛行機に乗る人は,幾分神経質に,いや非常に神経質になるかもしれません。そして,「飛行機はどれほど安全ですか。パイロットは山の間や山の上の空路をどのようにして知るのですか。反対方向から来る飛行機と衝突しないという確信を,パイロットはどうして持つことができるのですか」と尋ねるかもしれません。

厳格な法律と高い水準の整備のおかげで,飛行中機械に重大な故障が起こることはほとんどありません。事実,1970年の死亡者を出した事故の中で機械の不調に帰因するものは1件もありませんでした。

さらに,パイロットに高い水準の操縦法を確実に維持させるために,航空会社やチャーター飛行機の会社はパイロット-チェック・システムを設けています。民間航空省に免許証を申請するパイロットは,当局の検査官による医学検査および飛行テストを受けなければなりません。それに加えて,パイロットは6か月ごとに健康診断を受けなければなりません。こうして,パイロットの健康状態や技術や訓練は厳格に注意深く管理されています。確認できた範囲では,1970年の死亡者の出た事故の中で,身体上の問題を持つパイロットに原因するものは一つもありませんでした。

パイロットが進路を定める方法

磁気羅針儀や航空地図とともに経験や空路に関する個人的な知識も大切です。しかし,現在では,パイロットを助ける特別な空路標識綱ができています。

航空機には距離測定装置を装備することができ,その装置のスイッチを地上局に合わせると,その地上局まで行くのに何㌔飛行する必要かあるかがわかります。それはちょうど,次の町までの距離を示している道路わきの道標のような役割を果たします。主要な空港はみな,距離測定用の電波標識を備えています。また,方向指示電波が滑走路に向かう狭いコースを示して,着離時のパイロットを誘導します。最近になって,飛行機の着陸進入路が高い,低い,あるいは正しいのいずれかをパイロットに示す特別に設計された誘導灯が採用されました。これらの空路標識そのものも精度が調べられます。

そのうえ,民間航空省の内部には,管制空域内の航空機の動きに責任を持つ部門が置かれています。パイロットたちは航空管制官によってそれぞれの航空路に入るよう指示されます。こうして,衝突の危険がないように,飛行機は安全な距離をおき,いろいろな高度で飛行します。

空路に添った地域と目的地の天気状況,滑走路の状態その他の助けとなる情報も,民間航空省の代理機関によって与えられます。こうした地上からの援助は非常に効果的に行なわれ,空の安全に多大の貢献をしています。しかし,それにもかかわらず事故は起きます。なぜでしょうか。

不注意と人間の過失

たいていの場合,パイロットの不注意が飛行機事故の原因です。たとえば,最近の惨事の幾つかは,有視界飛行に限定されている空域であるにもかかわらず,視界の良くない天候を押して飛行したパイロットが引き起こしたものでした。結果として,飛行機は墜落しました。

もちろん,普通,ジェト機は安全な高度に上昇し,なんの妨害も受けずに目的地に行くことができます。しかし,この地域を飛行する従来のプロペラ機にとって,けわしい山脈に加えて天気が悪いということは重大な問題です。プロペラ機を操縦する賢明なパイロットはそのような時にあえて危険を冒しません。代わりのコースを利用できる場合にはそこを飛ぶか,あるいは状況が良くなるまで地上で待ちます。

ある日,ひとりの乗客がヘリコプターの着陸台しかない密林の中の開拓地に行くことを望みました。その場所はこの土地の中でも最もけわしい地域のひとつにありました。その乗客はヘリコプターのパイロットと連絡を取り,目的地まで行く取り決めをしました。「いつ行きますか」と乗客は尋ねました。

「そうですね,もうじきだと思います」とパイロットは答えました。「まわりに雲が幾らか出ているのがおわかりでしょう。しかし,それを心配しているのではありません。というのは,その雲のまわりを通って行くことができるからです。もちろん,あそこに山がありますがそれを心配しているのでもありません。わたしはあの山を避けて飛ぶことができます」。

「しかし,向こうの山に雲がかかっています」とパイロットが説明した時,乗客もそれを見あげました。パイロットは続けてこう言いました。「あの雲のこともわたしは全然心配してはいません。なぜなら,こういう状態の時には,飛ばないからです」。彼らは3日間飛びませんでした。そして,ついに天気が晴れ上がった時,乗客は安全に目的地に着きました。

そういうことが言えるのは,不必要な危険をあえて冒さないこのパイロットです。報道によると,1970年にパプアで起きた,死亡事故の原因はすべて,パイロットの過失にありました。

他の旅行の方法

パプアには鉄道がありません。ですから,奥地に旅行するための他の唯一の方法は道路を利用するものです。道路の旅行と比べると飛行機の旅行はどれほど安全でしょうか。この土地には多くの道路がないので,その比較はほんとうに公平とは言えないかもしれません。しかし1970年には,688件の交通事故が起き,103人が死亡し,998人が負傷しました。飛行機の場合は,オートラリアおよびパプア全域で,滞空10万時間につき,わずか1.77の事故でした。パプアでは,1969年および1971年には死亡者を出した飛行機事故は1件もありませんでした。

もちろん,どんな方法で旅行するか,飛行機にするか,船で行くか,道路を利用するかは,あなた自身で決めることです。しかし,平衡の取れた見方を持つのは良いことです。ずっと昔に聖書は次のように述べました。『すべて人にのぞむところの事は時あるもの,偶然なるものなり』。(伝道 9:11)ですから,どんな旅行の方法にもある程度の危険はあるものです。

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