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  • あなたの生活は“バイオリズム”に支配されてよいでしょうか
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目ざめよ! 1979
目79 7/22 16–19ページ

あなたの生活は“バイオリズム”に支配されてよいでしょうか

1977年6月29日,有名なテニスの女性花形選手が“思いもよらぬ敗北”を喫しました。彼女がその日勝てなかったことには何の不思議もないと考える人もいます。試合の時,彼女の“バイオリズム”の周期のうち二つの値が低かったことが敗因だというのです。

おそらく,あなたも,“バイオリズム”という言葉を聞いたことがあるでしょう。バイオリズムとは何でしょうか。バイオリズムに関する知識は,生活を上手に管理する上で助けになりますか。

この記事では,科学者が“生物周期<バイオロジカル・リズム>”と呼ぶ,心臓の鼓動やホルモンの分泌,知力や気分などに見られる変化については取り上げません。こうしたものを含めた人体のさまざまな機能は周期的に変化するものであり,すべての人がそうした変化を経験しています。ですから,だれにも,能率が上がらなかったり,物事がうまくいかなかったりして,いらいらする,ものうい,『低調な日』があります。

しかし,バイオリズム説はこれよりさらに進んで,すべての人はだれにでも当てはまる三つの一定のリズムの影響下にあると主張します。それによると,23日周期の身体のリズム,28日周期の感情のリズムおよび33日周期の知性のリズムがあります。身体のリズムには体調の快適な時から疲労感を強く感じる時まで,感情のリズムには極めて快活な状態から意気消沈した状態まで,また知性のリズムには創造力の豊かな時から物事を正しく考えることすらできない時までの様々な段階が含まれています。この三つのリズムは,いずれも誕生の時に始まり,その人の生涯の終わりまで,中断されることなく続くと言われています。

三つのバイオリズムを一つの表の上に書く方法が考案されました。その表の真ん中には,左から右に水平の線が引かれています。表の一番左端はその人の誕生した日です。この日に,この三つのリズムは水平線上にあります。ここを起点として,初めに上昇し,やがて線の下に入ります。この線より上にある時は,そのリズムの表わす機能は順調に働いていると考えられ,線の下に来た時は,機能が十分発揮されていないと考えられます。

リズムの一つが水平線と交わる時(プラスからマイナスもしくはマイナスからプラスに変わる点)は,“危険日”とされています。二つもしくは三つのリズムが同時に線と交差する日は,災厄に見舞われる危険の高い日とみなされています。バイオリズム説を支持する人は,三つのリズムを数学的に計算することによって,物事を行なうのに有利な日と不利な日を事前に知ることができると信じています。

確固とした基盤のない説

しかし,こうした考えに強く異議を唱える人もいます。マサチューセッツ総合病院のある生体臨床医はこう語っています。「我々の生物時計が誕生時に動き始めると考えられる科学的な根拠は何もない。それどころか,妊婦に影響を及ぼすリズムの幾つかは,胎児の周期と全く同一であることが分かった」。この専門医は,生物周期に関するすべての情報が成人から得られている点を指摘し,さらにこう述べています。「しかし,心臓や代謝に関するリズムなど,子供の場合に測定できる多くのリズムを調べてみると,大人の場合より短いことが分かる。誕生時の子供の“一日”は数分にすぎず,その後何年かかけて24時間に至るのであれば,子供のバイオリズム全体がかなり早いと考えるのは当を得ていよう」。

バイオリズムが“最低の日”つまり“危険な日”に幾つかの事故(自動車事故や飛行機事故など)の生じたことが知られています。しかし,事故には,多くの場合さまざまな要因がからんでいます。バイオリズムの数値の低い人だけにその原因が帰せられることはめったにありません。また,バイオリズムが高い水準にある人に好ましい事柄が生じた時でも,実際にはそうした状況を作り出す上で他の人々が貢献していることがよくあります。例えば,ある運動選手が際立った成果を上げたとします。それには,チームメイトの並々ならぬ支援があったのかもしれません。

説得力のない記録

事実は何を裏付けているでしょうか。バイオリズムが高い水準にある時に良い事柄が生じ,低い水準にある時に災難が降りかかるという考えを支持していますか。この点で興味深いのは,カナダのオンタリオ州にあるローレンシア大学の一グループが行なった調査の結果です。研究員は400例の鉱山事故について調べました。その調査結果は1978年9月25日号のニューズデイ誌に次のように報じられました。「調査を行なった人たちは,雑誌『知覚及び運動に関する技能』の中で次のように主張している。データの中には,『バイオリズムの予想通りであることを示すものは何もない。……鉱山事故(地上と地下の両方を含む)が危険日や危険日の前後および種々の周期が低調な時に多発していることを示す徴候はどこにもない』」。

野球の投手(良い投球を行なうには身体と精神の両方のコンディションが良好であることが求められる)を対象に行なった実験結果が「今日の心理学」(1978年4月号)という雑誌に載りました。筆者は次のように述べています。

「私は,1934年から1975年の間に達成された大リーグの無安打試合,100試合について調べてみた。これには,一人の投手による無安打完封試合もすべて含まれている……私は,100人の投手全体を一つのグループとしてとらえ,彼らが特別に有利なバイオリズムの数値を示していたかどうかを知りたかった。身体のリズムは異常に『高い』数値を示していただろうか。また,感情や知性のリズムについてはどうであろうか。極めて明白に,答えは否と出た。バイオリズムの図表からは,だれも,彼らが生涯のうちの最も偉大な業績を残すことになろうとは予測し得なかったであろう。その100人は確かに無作為に選び出された人々である」。

一種の占い

神を喜ばせたいと願う人々はバイオリズム説をどうみなすべきでしょうか。聖書の中には,バイオリズムに関する特別の記述は何もありません。しかし,神の言葉は,確かにある行動を起こすのに適した日を事前に定めようとする個人のもくろみについて言及しています。こう記されています。

「ハマンは,モルデカイが自分にひざまずかず,腰をかがめようとしないことを知って怒りに満たされた。そして,モルデカイがユダヤ人であることを知ると,モルデカイひとりを処罰する以上のことをしようと思い定めた。ペルシャ帝国全土のユダヤ人をことごとく殺害する計画を巡らしたのである。クセルクセス王の治世の第十二年の一月すなわちニサンの月に,ハマンは,自分の企てを果たすのに適した日と月を見いだすために,くじ(これは『プリム』と呼ばれていた)を投げるよう命じた。十二月すなわちアダルの月の十三日に決まった」― エステル 3:5-7,今日の英語聖書。

このような仕方でくじを投げることは一種の占いでした。聖書によると,神を喜ばせようと願う人が,どんな方法であれ,占いによって将来を知ろうとすることは禁じられています。こう記されています。「あなたのうちに自分の息子や娘に火の中を通らせる者,占いを用いる者,魔術を行なう者や兆しを求める者や呪術者,あるいは,まじないで他の人を縛る者や霊媒に相談する者,出来事の専門的な予告者,死者に伺う者がいるべきではありません。これらのことをする者は皆,エホバにとって忌み嫌うべきものであって,これら忌み嫌うべき事柄のゆえにあなたの神エホバは彼らをあなたの前から追い立てようとしておられるからです。あなたは,あなたの神エホバに対してとがのないことを実証すべきです」― 申命 18:10-13,新。

もちろん,バイオリズム説には,くじを投げることは含まれていません。しかし,数霊術という占いによって将来を知ろうとすることが関係しています。タイム誌に載ったある記事は次のように説明しています。

「バイオリズムの大流行は,ジグムント・フロイトと10年以上の間親交のあったベルリンの医師ウイルヘルム・フリーズの神秘主義的な思索から始まった。……フリーズは,不可解な数学的処理に関する書物や随筆を著した。そのいずれも,フリーズが神秘的な数とみなした23(男性もしくは身体の原理を表わす数字)と28(女性の感情面を表わす数字。28日の月経周期に基づくものと思われる)を論理の中心に据えている。一時期,フロイトはこの説に感銘を受け,これら二つの数を合計した51歳の時に自分が必ず死ぬと思い込んだほどである。フロイトの患者であった青年ヘルマン・スボボーダが,フリーズの考えた23日と28日の周期を基に,最初のバイオリズム計算器を開発した。後に,フリーズの追随者たちが,人間の知性を示す33日の周期をこれに加えた」。

「時と予見しえない出来事」

バイオリズムに対する関心は,自分の人生を予見したいという多くの人の願望から発しています。しかし,聖書(特に伝道の書)は,そのように事前に自分の人生を詳細に知ることはできないとはっきり告げています。こう記されています。「わたしは立ち返って日の下で見たが,速い者が競争をものにするのでも,力のある者が戦闘をものにするのでもない。また賢い者が食物を得るのでも,理解力のある者が富を得るのでもなく,知識を持っている者たちといえども恵みを得るわけではない。なぜなら,時と予見しえない出来事はそのすべての者に降りかかるからである」― 伝道 9:11,新。

予期せぬ出来事に見舞われることは少なくありません。こうした偶然の出来事は,物事を行なう時の良し悪しを予告しようとする努力を阻むものです。伝道の書は続けてこの点に関する興味深い助言を与えています。「あなたのパンを水の表に送り出しなさい。多くの日のたつうちに,あなたはそれをまた見いだすからである。ひとつの分を七人か八人に分け与えよ。あなたはどんな災難が地上で起こるかを知らないからである」― 伝道 11:1,2,新。

ほとんど例外なく,人々の上に降りかかる「災難」は人々の「知らない」もの,事実,事前に知ることのできないものです。また,好ましい状況も,予期せぬうちに突然生じる場合が少なくありません。ですから,自分の時を最も賢明に用いる方法は,いわば「ひとつの分を七人か八人に分け与えること」,つまりさまざまな人に惜しみなく分け与えることです。惜しみなく与える人は,予期せぬ災難にいつ見舞われようとも,他の人からあふれるばかり返礼を受け,助けられることでしょう。―ルカ 6:38。

バイオリズムを計算する時に用いるような“神秘な数”に基づく手法は科学的な根拠を有しておらず,既知の事実とも合いません。さらに重要なことに,こうした計算は一種の占いであり,聖書の教えに反します。以上の事柄から考えると,バイオリズムはあなたの生活を管理する有益な手段とは言えないでしょう。

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