第5部
掛かり付けの医師と意思を通わせなさい!
「医師の処方した薬の最初の1服を飲む前に,その薬について医師自身が知っている以上のことを必ず調べなければならない」―「医学界の異端者の告白」の著者,ロバート・メンデルゾーン医博。
別の医師は,「自分の命がかかっていると思って医師を選ぶべきである。ある日そういう事態が生じるかもしれないからである」と忠告しています。その医師はさらにこう付け加えています。「掛かり付けの医師が有能な人物であれば,次の点を知らせずに薬を投与することはないであろう。
□ 薬の名称,
□ それを用いる目的,
□ どんな危険があるか,
□ どんな初期の徴候に気を付ければ,重大な副作用を識別できるかなどの点である。
その原則は簡単である。すなわち,掛かり付けの医師が薬の名称,性質,危険,および副作用などをはっきりさせない限り,決して薬を服用してはならない」―「良い医師を選ぶ方法」という本の著者,ジョージ・D・ルメートル医博。
掛かり付けの医師と意思を通わせるには,何もけんか腰になったり議論を交わしたりする必要はありません。大抵の医師は喜んで質問に答えてくれます。掛かり付けの医師が忙しすぎてある種の薬を処方する理由を説明できないようなら,「内科医卓上便覧」などの出版物を見れば容易に情報を得られます。掛かり付けの医師と意思を通わせることが難しいようなら,別の医師を探すようにしましょう。医師と良い関係があれば,より効果的な治療を受けられます。