読者の声

医療救急隊員

「医療救急隊員の語る経験談」という貴誌の記事（1983年4月22日号）は，日々の出来事に関してはかなり正確でしたが，いやしくも医療救急隊員として俸給を受けている者であれば，自分の立場を利用してかつての患者に自分の宗教上の信念を押しつけることなど夢にも考えないはずです。この記事は私の職業を侮辱するものです。本当のプロの医療救急隊員は，感謝を求めることも期待することもありません。

J･W，救急隊員，オーストラリア

わたしたちはラリー･マーシュバーンが自分の宗教上の信念を患者に押しつけるためにその立場を利用したとは思いません。むしろ，職責を果たすだけでなく，自分の私生活の中でも仲間の人間に思いやりのある関心を示し続け，悲しみや苦しみ，病気や死がもはやなくなる時に生きる希望をそれらの人々に告げていたのです。―編集者。

私は最近CPR（心肺蘇生術）の課程を修了しましたが，その際CPRを行なう正しい姿勢は患者の隣にひざをつくことであると教えられました。この雑誌の表紙の医療救急隊員は立っています。

A･V 米国ミシガン州

この絵は医療救急関係のある雑誌に載せられた実際の写真に基づいて描かれました。CPRはひざをついていても，立っていても施せますが，ひざをついた姿勢のほうが勧められており，その姿勢で施される場合が一番多いと理解しております。―編集者。

就職の面接試験

就職の面接試験に行く前の晩，私は「就職の面接試験のときはどうしたらよいのだろう」という記事を読みました。（1983年5月8日号）そして，面接試験に行く前，面接試験の際，また面接試験を終えた後にすべきことについての提案に注目しました。その記事の中で述べられていた事柄で，私に本当に自信を持たせてくれた一つの点は，同じ仕事を得ようとする人がほかにいても，自分がその仕事を得る者になり得るということでした。私はこの記事に載せられている提案に従いました。そしてその仕事を得る者になりました。これからもこうした記事を出していただきたいと思います。私たち若い者は，自分の直面する問題に対処してゆくために，このような記事を必要としているのです。

M･F 米国ペンシルバニア州

就職の面接試験の時どうしたらよいかという記事は，失業率の高いこの時代に非常に重要な答えでした。しかし，シアトル･ポスト･インテリジェンサー紙に載せられた，シアトルの一人の若い女性が最近殺された事件に関する記事に関心を持たれるのではないかと思いました。この時代がきわめて危険なものになっているために，就職の面接試験に別の人に同行してもらうことについて人々の考え方は変わってきているように思われます。

J･R 米国ワシントン州

この記事には職業セミナーに携わっている一相談員の，「いつも一人で行きなさい」という言葉を引用していました。ご指摘の新聞記事には，架空の会社の「受付係募集」の広告に応募して殺された若い女性のことが書かれています。この女性は，その広告がきちんとした会社から出されたものか調べようとして取引改善協会のシアトル事務所に電話をかけてみましたが，何の情報も得られませんでした。取引改善協会のスポークスマンはこう述べています。「彼女は正しいことをしました。すなわち，広告に応募する前に調べてみようとしたのです。しかし，彼女は面接試験に行く際にだれかに一緒に行ってもらうべきでもありました。職探しをしている女性に対する当協会の提案は，日中，大企業の事務所に行くのでない限り，面接試験には決して一人で行ってはならない，というものです」。本誌は，この情報を読者にお伝えできるのをうれしく思います。―編集者。