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目ざめよ! 1992
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またたく間に

ほら,またしましたね。昨日は1万5,000回ほどしました。きっと,そうしていることに気づきもしなかったことでしょう。でも,そうし続けながら,とても大切な二つの持ち物を保護していたのです。また,そうしている間に,脳の働きが無意識のうちに表われていたのかもしれません。これらすべての事柄をどのようにして行なったのでしょうか。まばたきすることによってです。

正常な目は最も精巧で敏感な感覚器官です。多くの人は,人間の目が驚くほどよく設計されていると考えています。それは完全自動で立体画像,オートフォーカス,連続撮影,天然色のビデオカメラに例えられてきました。使用しない時は,カメラの精密なレンズにはレンズキャップをかぶせます。しかし,目にはもっとすばらしいものが付いています。

眼球の表面の大部分は眼窩の中で保護されています。しかし,目の表面の残りの10%は,無数のほこりや危険なちりが舞う空気にむき出しになっています。この絶え間ない攻撃から目を保護するため,人体には高性能で格納式の“レンズキャップ”,つまりまぶたが備わっています。まぶたは,繊維状の小さな筋で強化された,人体で最も薄い皮膚でできていて,目の上をなめらかに上下します。1回のまばたきにかかる時間はわずか1秒の10分の1で,わたしたちは1分間に約15回まばたきをしています。

しかし,ほとんど目立たないその小さな働きによって,多くの事柄が成し遂げられています。まぶたがぱっと閉じて元に戻る間に,目の表面に薄い液体の膜が張り延ばされ,そこはきれいにすすがれます。また,まぶたは目の表面を磨きます。ですから,まぶたはレンズキャップとレンズクリーナーとレンズ磨きを兼ね備えていると言えるかもしれません。すばらしい設計ではないでしょうか。

しかし,科学者たちは長い間,奇妙な点に頭を悩ましてきました。目の表面を流れる涙の割合からすると,すすいだり磨いたりするためならば,まばたきは1分間に1回か2回で十分なはずです。では,それより多くまばたきをするのはどうしてなのでしょうか。答えは思考力と関係がありそうです。

研究者たちは,まばたきと思考とを結びつけてきました。例えば,不安になるとまばたきは多くなります。ヘリコプターを操縦しようとしたり,敵意を表わす弁護士からの反対尋問を受けたり,不安のために体の調子が悪かったりすると,普段よりも頻繁にまばたきするようになります。テレビのニュースキャスターの場合,ニュースを聞いて気が動転していると視聴者に思われないために,まばたきをしないようにと言われることがあります。

逆に,遊びで迷路を解いたり,車で市街地を通り抜けたり,小説を読んだりするなど,目を使って注意を集中させている時には,まばたきの頻度は減ります。例えば,機長は副操縦士よりも注意を集中させる必要があるので,まばたきの回数は少なくなります。危険に直面すると,まばたきの回数は特に抑えられ,視界の中心にあるものから周辺にあるもの,そして再び中心へと目を動かさなければなりません。

脳とまばたきには別の結びつきもあります。カナダの「メディカル・ポスト」紙によると,「まばたきはいつも,我々が見るのをやめて考え始める,大切な瞬間に起こるのかもしれない」ということを研究は示しています。例えば,何かを記憶しようとしている人はたいてい,覚えたい情報を目で追った直後にまばたきをします。また,同紙の述べるところによると,決定を下す際,「脳はふさわしい決定を下すのに十分な情報を取り入れた時,まばたきをするよう命令を出す」ということを実験は示しています。同紙は続けて,「実験の結果は,まばたきが一種の精神的な句読点の働きをすることを示している」と述べています。

3,000年近く昔のことですが,一人の賢人は霊感を受けて,「わたしは畏怖の念を起こさせるまでにくすしく造られている」と書きました。(詩編 139:14)現代医学の進歩はその見方を支持してきたにすぎません。考えてみてください。高性能のレンズの表面を磨きながらすべりをよくすること,脳の注意度や不安の度合いを表わすこと,目から入る情報の流れを区切ること ― 何とこれらすべてのことがまたたく間に行なわれているのです。

[14ページの図版]

眼球のうち外から見えるのは10%にすぎない

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