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目ざめよ! 1997
目97 12/22 25–27ページ

若い人は尋ねる…

レイヴは害のない楽しみですか

「両手を挙げてダンスをしているとき,そして体中にミュージックが渦巻くとき,ダンス・フロアのみんなから力を得ているように感じるんです。まるでこうこつ状態です」― ジーナ。

ジーナはレイヴに行くスリルをそのように表現しました。普通は夜通し続くこのダンス・パーティーが,英国で初めて人気を呼ぶようになったのは1980年代のことでした。今では,ベルギー,カナダ,ドイツ,インド,ニュージーランド,南アフリカ,米国など,世界の至る所で見られるようになりました。

レイヴは,ダンスクラブや使われなくなった倉庫や空き地など,熱狂的なダンスをノンストップで行なえる所ならどこででも開かれます。「レクリエーションとして,ナイトクラブよりもレイヴを選ぶ若者たちが徐々に増えている」と,アダム・レビンは,南アフリカのヨハネスブルクで発行されているサンデー・タイムズ・マガジン誌に書いています。またそれに付け加えて,「もしあなたの十代の子供がレイヴのことをまだあなたに話していないとすれば,あなたはコミュニケーションの問題を抱えているのだ」とも述べています。

レイヴの実情を見る

レイヴは秘密に包まれている時があり,当日にならないと開催場所すら発表されないことがあります。それでも,派手な光のショーと脈動的なテクノ・ミュージックが始まると,数十人ないし幾千人もの奇抜な服装をした若者たちが集まるかもしれません。大学2年生のケイティーに言わせると,「それは,一つの大きな群衆が一体となり,ビートに乗って踊ったり,怒りを発散させたりしているようなものです」。

しかし,レイヴは単なるダンス以上のものです。それはある種の文化であり,レイヴに行く人たちはそれを好んで“シーン”と呼びます。レイヴ・シーンの基本的な信条は平和,愛,一致,それに敬意であると言われており,人種や国籍や性的傾向などは問題にされません。ダンスミュージックを専門に扱う店の店主は,「これらのパーティーで様々な文化の混合を試みてきました」と言います。「理想は,連帯感を強めることです。一緒にダンスするということは,それを達成する非常に効果的な方法だと思います」とも述べました。

一見高尚にみえるそのような理想を考えると,『レイヴのどこが悪いのだろう』と思えるかもしれません。しかし,レイヴ・シーンにはよく考えなければならない別の面があるのです。

レイヴの裏面

レイヴでアルコールを飲むことはほとんどないと主張する人もいます。しかし,麻薬となると話は別です。「もし麻薬がこれほど広く用いられていなかったなら,はたしてレイヴ・シーンはこれほど容易に大衆に受け入れられただろうかと考えることがあります」と,レイヴによく行くブライアンは認めます。「もちろん,麻薬がなければレイヴも存在しなかっただろうと考える人も大勢います」と,彼は付け加えます。

マリファナやLSDが使われるレイヴもありますが,参加者が好んで使用するのはMDMAのようです。これは一般にエクスタシーとして知られています。これを使用する人たちは,エクスタシーは比較的に安全だと主張します。それは単に,夜通しダンスをする力を与え,陶酔感を高めるだけのものだと言います。しかしニューヨーク・タイムズ紙は,「人気の麻薬,脳を損傷するかも」という見出しで,エクスタシーが「食欲,睡眠,ムード,衝動その他の精神機能に対して長期にわたり有害な影響を及ぼす可能性がある」ことを指摘しました。問題はそれだけではありません。ハワード・マキニー博士は,「エクスタシーを使用して,何人か死亡しており,通常の量を使用した人が心不全や肝不全や昏睡状態に陥ったというケースも数件ある」と述べています。ですから,シルバン・ド・ミランダ博士が,「レイヴでエクスタシーを使用する人は死と踊っているのだ」と言うのも,もっともなことです。

自然薬品 ― 例えばハーバル・アシッド,アクセラレーション,ハーバル・エクスタシー,あるいはラッシュ ― でさえ害を及ぼす可能性があります。一例として,自然薬品のアクセラレーションは,特定の状況のもとでは心臓発作や死をさえ招く可能性があります。

それでもなお,レイヴで使用される麻薬は有害ではない,と主張する人は別の要素を考えるべきです。カナダの警察の刑事イアン・ブリッグスによると,エクスタシーとして売られている麻薬の90%は,実は本物のエクスタシーなどではないと言うことです。「その多くはPCPなどの危険な麻薬です。それらの麻薬の売人たちはいかさま師で,麻薬の効果が現われるころには,もうそのあたりにはいません」と述べています。a

確かに,麻薬が使われないレイヴもあるかもしれません。しかし,レイヴに行く人たちでさえ,そこに来る人のうち,違法な物質を使用してその影響を受けることになるのは少数なのか,大勢なのか,ほとんど全部の人なのか,予想することは不可能であるということを認めています。

レイヴに行くのは賢明な選択か

音楽やダンスには本質的に悪いところは何もなく,楽しい時をすごしたいという気持ちも間違いではありません。実際,聖書は「喜ぶための時」と「踊るための時」があると述べています。(伝道の書 3:4,「今日の英語訳」)さらに聖書は,「あなたの若い時を歓べ」とも諭しています。(伝道の書 11:9)ですから,創造者はあなたが幸福になることを望んでおられるのです。しかし,「全世界が邪悪な者[悪魔サタン]の配下にある」ということも覚えておかなければなりません。(ヨハネ第一 5:19)それで,この世でもてはやされる娯楽が多くの場合,不健全な要素に汚されていても驚くにはおよびません。

例えば,レイヴに行く人たちのことを考えてみてください。それらの人たちは,『肉と霊のあらゆる汚れから自分たちを清める』という聖書の諭しに従っているでしょうか。(コリント第二 7:1)確かに,レイヴに行く人たちは平和や愛や一致を支持しているかもしれません。しかし,「上からの知恵」は『平和を求める』ことだけではありません。それは,「貞潔」でもあります。(ヤコブ 3:15,17)『頻繁にレイヴに行く人たちの道徳は,神の言葉聖書に書かれている原則に調和しているだろうか。「神を愛するより快楽を愛する者」と一晩中,一緒にすごしたいと思うだろうか』と自問してみてください。―テモテ第二 3:4。コリント第一 6:9,10。イザヤ 5:11,12と比較してください。

これらの質問について考えるのは大切なことです。なぜならパウロは,「悪い交わりは有益な習慣を損なうのです」と書いているからです。(コリント第一 15:33)神の律法を軽視する人たちと交わるなら,最終的には身に災いを招くことになります。聖書は,「賢い者たちと共に歩んでいる者は賢くなり,愚鈍な者たちと交渉を持つ者は苦しい目に遭う」と述べているからです。―箴言 13:20。

実を言えば,多くのレイヴは麻薬パーティーと大して変わらず,そこに行く人たちは苦い結果を刈り取ることになります。例えば,そのパーティーの開催は違法行為であるという理由で,あるいは麻薬が使用されているという理由で,警察に踏み込まれ,中止されるレイヴもあります。あなたは法律に従わない人たちのうちに数えられたいと思うでしょうか。(ローマ 13:1,2)たとえ法律を破るという事態が生じないとしても,そのようなパーティーに出席しながら「世から汚点のない状態」を保つことができるでしょうか。(ヤコブ 1:27)浮かれ騒ぎ,つまり「奔放なパーティー」(バイイングトン訳)を聖書が非としている以上,レイヴに行きながら神と人との前で清い良心を保つことなどできるでしょうか。―ガラテア 5:21。コリント第二 4:1,2。テモテ第一 1:18,19。

クリスチャンがレイヴの危険に気をつけなければならないことは明らかです。しかし,落胆しないでください。あなたが楽しめる娯楽はまだたくさんあります。例えば,エホバの証人の多くの家族は健全な交わりを行なってきました。b 注意深い計画と監督のもとに行なわれるこれらの交わりは,出席している人すべてを霊的に,また身体的にさわやかにします。さらに重要なのは,築き上げる交わりは,ご自分の民が歓ぶことを望んでおられる「幸福な神」エホバに喜んでいただけるということです。―テモテ第一 1:11。伝道の書 8:15。

[脚注]

a PCP(フェンシクリジン)は麻酔薬で,鮮明な幻覚を生じさせるために違法に使用されることがあります。

b 詳しくは,「ものみの塔」誌,1992年8月15日号,15-20ページと,「目ざめよ!」誌,1997年5月22日号,8-10ページをご覧ください。

[26ページの囲み記事/図版]

テクノとは何ですか

簡単に言うと,テクノとはダンスのための電子音楽のことです。これには多くのスタイルがあります。テクノはリズム感のある音楽だとたいていの人が言います。というのは,1分間に115ないし160のビートを刻むからです。

「聴きなれない人にとって,テクノの音楽は,歯科医の治療いすに座るときに聞こえてくるような音と,ソドムとゴモラが破壊された夜に聞こえたであろう音とが組み合わさったようなものだ」と,ユーロピアン紙は述べています。しかし,テクノを聴く人の中には,その安定したリズムのとりこになる人がいます。「この音楽は無制限の自由と独立を感じさせてくれます」と,18歳のクリスティーンは述べています。ソーニャも同感です。「最初のうちテクノ音楽は嫌いでした。でも,聴けば聴くほど受け入れられるようになるんです。音量を思いっきり上げると,激しいビートから逃れられなくなります。体が自動的に動くんです。気をつけないと,体全体がそのビートに操られてしまいます」。19歳のシャーリーは,テクノには何か奥深いものがあると考えています。「それは単なる音楽以上のもの,服装や言葉づかいに表わされる生き方全体です」と,彼女は言います。

クリスチャンは,「何が主に受け入れられるのかを絶えず確かめ」たいと思います。(エフェソス 5:10)ですから,他のあらゆる種類の音楽に注意を払うように,テクノに関しても注意を払うべきです。もしテクノに関心があるのであれば,こう自問してください。『この音楽は私にどんな影響を与えるだろうか。私はこれを聴いて幸福感を感じ,落ち着き,穏やかになるだろうか。それとも,いらいらしたり,もしかしたら憤りや不道徳な感情を抱くだろうか。この音楽に魅せられると,そのライフスタイルにまで引き込まれるだろうか。レイヴに行ってこの音楽を聴いたりそれに合わせてダンスするよう誘惑されるだろうか』。

結局のところ,音楽に対するあなたの好みがどのようなものであろうと,それがあなたとあなたの天の父との間に入り込むことが決してないようにするのが一番肝心なことなのです。

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