牧師を霊的に援助
北カロライナ州のあるエホバの証者は,「神の教会」の牧師の家に伝道に行った時の経験をつぎのように話しています。「その牧師が私に話したところによると,彼は街頭である婦人から雑誌を初めて求めました。それはいつも上の人から絶対に読んではいけないといわれていたものでした。しかし彼は,ここ1ヵ月ほど,いろんな事に悩まされて,教会にも行かず説教もしていない状態でした。家に帰るとさっそくすわってその雑誌を読みました。彼は非常な興味をおぼえ,もっと多くの資料を求めるためにものみの塔協会に手紙を出しました。すっかりわからなくなってしまったので,主に助けを祈り求めていたところだったと彼は語りました」。
何年ものちに
バージニア州で雑誌活動をしていたあるエホバの証者は,年老いた男の人の家で,「ものみの塔」と「目ざめよ!」を配布しました。その後再び訪問した時に,「あなたの御名があがめられますように」という本をその人にすすめ,聖書研究がはじまりました。ある日のこと研究が終わってからその人は,この聖書研究をどんなに楽しんでいるかを話しました。彼はさらに言葉をつづけて,私は60年以上牧師をつとめ,真の神に奉仕していると考えていましたが,いまやっと,エホバにどのように奉仕すべきか,どのようにエホバの奉仕者になるかを学びはじめたのです,と語りました。彼は,御国会館で行なわれる集会に定期的に出席しはじめ,また野外奉仕にも参加しました。そして,5ヵ月余り研究したのち,1962年に,北カロライナ州グリーンスボロで開かれた「勇気ある奉仕者大会」で献身を表わしました。その時彼は92歳でした。