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エホバの王国を告げ知らせるものみの塔 1968
塔68 4/15 227–230ページ

暴力の世界における真の安全

分別のある人ならばだれでも真の安全を求めています。しかし紛争と暴力にみちた今日の世界で,真の安全を実現することは可能ですか。

多くの人は,自分の住む国が強ければ安全だと考えます。あなたは安全の望みを国の軍事力に託していますか。

世界の二大強国の一つであるアメリカは,国防つまりよく言われる“国家の安全”のために年間750億ドル(27兆円)を費やしています。しかしアメリカの軍事力に対抗するため,ソ連では軍事費を15パーセント増額したことが報ぜられています。

核戦争に安全はない

両方の国の年々の莫大な出費によって,どんな安全を買うことができましたか。アメリカの一議員が最近述べたところによれば,ソ連の巨大な水爆がわずか18個アメリカに落とされただけで,5人に3人は死ぬということです。それは1億2000万人にあたります。そのうえ生き残った人の多く,おそらく大多数が負傷するでしょう。この議員によれば,1発の爆弾で直径約270キロ,5万8000平方キロの地域が火の海になります。

しかしこれでもミサイルによるアメリカの報復力は破壊されないということです。それでたとえソ連が先に攻撃しても,ソ連はアメリカの核兵器によって荒廃し,国民の大多数が死ぬにちがいありません。

二大強国の国民が望み得ることでさえも,国民のわずかな者が核戦争に生き残ることであるとすれば,それはいったいどんな安全でしょうか。

また大国間の破滅的な核戦争によって生じた放射能は,何百キロも離れた国々の人にも致命的となり,また障害をもたらします。

歴史の教訓

安全を軍事力に求める人々は,歴史の教訓を心にとめるべきです。古代史には多くの強大な国や帝国が名をとどめています。しかしその中で今日まで世界強国として続いているものがありますか。一つもありません。そのすべては敗れて滅び,国民の安全はけし飛んでしまいました。

強大な世界帝国バビロンはその例です。バビロンの都は堅固な城壁に囲まれ,大規模な軍隊によって守られていたため,難攻不落と思われていました。しかしバビロンの勢力が絶頂に達しようとしていた時,神の預言者エレミヤは次のことを預言しています。「バビロンは荒塚となり,山犬のすまいとなり,驚きとなり,笑いとなり,住む人のない所となる」― エレミヤ 51:37。

神の預言のことばにたがわず,強大なバビロンも紀元前539年,攻め寄せたメディア-ペルシャ軍の前に一晩のうちに倒れました。時を経てバビロンは荒地となり廃墟と化して,今日に至るまで,神のことばの預言どおり荒塚また野生動物の住みかとなっています。

その後現われた強大なローマ帝国についてはどうですか。ローマは軍事力によってその領土を地中海全域に拡大しました。しかしローマはどうなりましたか。時たつうちにローマの国力は,内部の紛争,腐敗,不道徳のために衰えました。「古代史概説」に次のように述べられています。

「帝国政府の費用はぼう大なものとなり,出費に見合うだけの税を徴収できなくなった……歳入以上の支出を続けた結果,財政は手のつけようがないほどの赤字であった。その結果,通貨は膨張し,遂には事実上,無価値となった……憎しみとねたみが,あらゆることを支配した……往来はもはや安全ではなかった」。

甚しい腐敗,偶像崇拝にほかならない異教の神々と皇帝の崇拝,加えて快楽と暴力の礼賛は,内部の崩壊をもたらしました。有名なローマの軍団でさえも北方からの侵入者を阻止できなくなり,ローマ帝国は滅びました。バビロンやローマは例外ですか。世界史において他の国々は,もっとましな道をたどりましたか。人間の手に成る支配制度に頼ることは,どれほど安全ですか。歴史家アーノルド・トインビーは「歴史の研究」の中で次のように述べています。

「我々は次の事実に直面する。すなわち生まれて成長した21の文明のうち,13は死んで埋もれている。残る8つのうちの7つは,明らかに衰えつつある。そして第8の,つまり我々自身の文明も絶頂を過ぎたかもしれない」。

この事物の制度の下におかれたどんな国も,永続する真の安全に恵まれていないことは,歴史の事実が証明しています。どんな国でも,内と外のいずれか,あるいは両方からの圧迫によって崩壊する時がきます。そしてそれは当然です。なぜですか。人間の行為に関する神の律法を無視する国は,栄えないからです。そしてほとんど6000年のあいだ,すべての国がまさにそのことをしてきました。トインビーは次のように述べています。

「無力感は,社会の崩壊する時代に住むことを求められている男女の魂を悩ます最も大きな苦痛である。そしてこの苦痛は,創造者のかわりに造られたものを崇拝して得た,偶像崇拝の罪に対する罰であろう。文明の没落をひきおこす社会の崩壊の一因は,この罪の中に見いだされる」。

今日多くの国では,暴力と不道徳が驚くべき増加を見せています。神の律法によって抑制されることがない以上,それは当然の状態です。

あなたの国の政府は,神と神の律法をたよりにしていますか。その証拠に,神の律法に従うことを国民に奨励していますか。人々が神のことば聖書の正しい原則に一致して生活するように,聖書に対する関心を高めることに努めていますか。

よく見ればおわかりのように,このことをしている世界の指導者は一人もいません。それどころか,一般の人々のみならず政府の高官の間にも腐敗がみられます。神の律法は尊重されず,神のことばは無視されています。

このような状態が広く見られる以上,軍事力だけに安全を求めてもそれはむなしいことです。指導者も国民も等しく神の律法と神のことばを無視している時,国の安全を保証するうえに神の加護はありません。「あなたがもしかれを捨てるならば彼は長くあなたを捨てられるであろう」と,神のことばは述べています。―歴代上 28:9。

軍事同盟は失敗に終わる

軍事同盟によって安全が保証されないことも,また,歴史に照らして明らかです。

紀元前8世紀にユダのアハズ王は,シリアとイスラエルが攻めてくるのを見ました。アハズとその民について,聖書に次のことが述べられています。「王の心と民の心とは動揺した」― イザヤ 7:2。

これらの民はエホバ神の崇拝者をもって自任していました。それ以前に彼らは神に頼って神の加護を得た経験がなんどもありました。預言者イザヤは彼らにこう告げています。「なんぢらはたゞ万軍のエホバを聖としてこれを畏みこれを恐るべし」― イザヤ 8:12,13,文語。

しかしアハズ王はエホバにより頼むことをしませんでした。彼は強国アッシリアのテグラテピレセル王に使者をつかわして言わせました。「わたしはあなたのしもべ,あなたの子です。スリヤの王とイスラエルの王がわたしを攻め囲んでいます。どうぞ上ってきて,彼らの手からわたしを救い出してください」。そしてアハズは金と銀を「贈り物としてアッスリヤの王におくった」のです。(列王下 16:7,8)このことについて神のことばは,「彼……エホバにむかひて大に罪を犯したればなり」と述べています。―歴代下 28:19,文語。

アッシリアは一時のあいだアハズを助けましたが,最後にどうしましたか。「アッスリヤの王は……彼の所に来たが,彼に力を添えないで,かえって彼を悩ました」ことが,聖書に記録されています。アハズは,助けを求めた相手からかえって悩まされたのです。―歴代下 28:20。

エホバにより頼む

アハズ王が死んでヒゼキヤが王位につきました。ヒゼキヤの時代にも,ユダはふたたび世界強国アッシリアにおびやかされています。ヒゼキヤはどうしましたか。信仰を欠いたアハズと同じく軍事同盟によってアッシリアを防ごうとしましたか。

攻めてきたアッシリアの君主セナケリブ王は,ユダにことばを送って人々に次のように訴えました。「なんぢらヒゼキヤに惑はさるゝなかれ彼なんぢらを救ふことあたはずヒゼキヤがなんぢらをエホバに頼しめんとする言にしたがふなかれ……これらの国のもろもろの神のなかに誰かその国をわが手よりすくひいだしゝ者ありやさればエホバも何でわが手よりエルサレムを救ひいだし得んと」― イザヤ 36:13-20,文語。

この訴えには一理あるように思えるかもしれません。アッシリアの大軍は敵対者をすべて滅ぼし,それに対抗できた国や町は一つもなかったからです。

ヒゼキヤはどうしましたか。「ヒゼキヤ,エホバに祈ていひけるはケルビムの上に坐したまふ万軍のエホバ,イスラエルの神よたゞ汝のみ地のうへなるよろづの国の神なり……さればわれらの神エホバよ今われらをアッスリヤ王の手より救ひいだして地のもろもろの国にたゞ汝のみエホバなることを知しめたまへ」― イザヤ 37:15-20,文語。

ヒゼキヤは軍事同盟に頼りませんでした。彼は信仰をいだいてエホバにより頼みました。それはどんな結果をもたらしましたか。「エホバの使者いできたりアッスリヤの陣営のなかにて18万5千人をうちころせり……アッスリヤ王セナケリブ起てかへりゆきニネベにとゞまる」。アッシリアの軍隊がこのような敗北をこうむったことは,かつてありませんでした。高慢なセナケリブ王自身も,のちにその偽りの神ニスロクを拝んでいるところを自分のむすこに殺されました。このようにヒゼキヤはエホバにより頼み,それは真に安全をはかる道でした。―イザヤ 37:36-38,文語。

イエスが地上にいられた時

イエスが地上にいられた時,多くの人は見当ちがいのところに安全を求めました。ユダヤ人の祭司長やパリサイ人は,イエスの行なわれた奇跡を見て次のように語っています。「この人が多くのしるしを行っているのに,お互は何をしているのだ。もしこのままにしておけば,みんなが彼を信じるようになるだろう。そのうえローマ人がやってきて,わたしたちの土地も人民も奪ってしまうであろう」― ヨハネ 11:47,48。

祭司たちは,世界強国ローマとの関係を乱すことを恐れました。彼らは神から離れ,政治支配者に頼って安全を得ようとしていたのです。なんと愚かなことでしょう。政治権力や軍事力に安全を求めても無益なことを,彼らは悟っていませんでした。

彼らの時代のうちに,すなわち西暦70年にローマ軍が攻め寄せ,エルサレムを荒廃させました。二,三年のうちにユダヤ人の土地の大部分は踏みにじられてしまい,祭司やパリサイ人を含めて100万人以上が殺され,何千人が奴隷にされました。しかしエホバにより頼んだ真のクリスチャンは安全な場所に導かれ,荒廃の時期を生き延びました。彼らが生き延びたことは,歴史的にも証明されています。―ルカ 21:20-24。

あらゆる軍事力の終わりが近い

今日,諸国家は破滅をもたらす兵器で軍備をかためており,その規模は年々大きくなっています。しかしエホバは,アッシリアの軍事力を砕かれたように,真の安全をおびやかす今日の軍事力または政治権力をみじんに砕かれるでしょう。

まもなく神ご自身が戦われます。それは現存する事物の制度にとって最後の戦いです。地上に破滅をもたらす軍事および政治勢力は,聖書の中でハルマゲドンと呼ばれるこの戦いにおいて(黙示 16:14,16),神の全能の力により全滅させられます。神は,「中空を飛んでいるすべての鳥」を招かれています。なぜですか。聖書は次のように述べています。「さあ,神の大宴会に集まってこい。そして王たちの肉,将軍の肉,勇者の肉,馬の肉,馬に乗っている者の肉,また,すべての自由人と奴隷との肉,小さき者と大いなる者との肉をくらえ」― 黙示 19:17,18。

安全を求めて神により頼むことをしない人は失望します。それは神からの警告です。彼らはその支持する悪の事物の制度とともに滅びます。

しかしエホバを求め,エホバに信頼する人々に対して,神のことばは次のことを約束しています。「すべてエホバの律法を行ふ斯地の遜るものよ汝等エホバを求め公義を求め謙遜を求めよ然すれば汝等エホバの忿怒の日に或は匿さるゝことあらん」― ゼパニヤ 2:3,文語。

近い将来に必ず臨む災いの時に,真の安全を得る唯一の道は,エホバ神により頼むことです。エホバはご自身により頼む者を安全に守ることができ,またそうされます。神の加護によって彼らは生き残り,正義の新秩序に迎え入れられ,「平安のゆたかなるを楽」しむでしょう。新しい秩序の下では全地に平和がみなぎります。エホバは次のように約束されているからです。「わたしは弓と,つるぎと,戦争とを地から断って,あなたを安らかに伏させる」― 詩 37:11,文語。ホセア 2:18。

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