区域のあらゆるところで,良いたよりを宣明する
1 「わたしはある人と研究を始めました。なんと,その人が日曜日の集会に出席したのです。ほんとうにうれしいです!」あなたも,自分の宣教から同じような喜びを得たいとは思われませんか。集会に出席するように,奉仕に参加するようにとの招待にすぐに人々が応じたと述べて,「真理」の本を用いる研究から得られたきわだった結果を報告する兄弟は大ぜいいます。わたしたちがさがし出して,真理を正しく認識するよう助けたいと願っているのは,まさにそのような人々です。しかし,どうすれば,そのような人をさがせますか。一つの方法は,区域をあますところなく用いることです。
2 イエスと彼の弟子たちがクリスチャン宣教を始めたとき,伝道すべき区域はたくさんありました。こう記録されています。「弟子たち出でて村々をへめぐりて あまねく福音を宣伝へ(たり)」。(ルカ 9:6)今ではもちろんのこと,多くの場所で,区域は十分に用いられるようになってきました。今年の地域大会で与えられた提案に従って,今や多くの開拓者は,あまり伝道されていない区域に移っています。やがて,全日本の区域で,あますところなく証言が行なわれるようになることを協会は望んでいます。
3 区域で何度も伝道が行なわれているところでは,どうしますか。区域を広げることができますか。いくつかの方法でそうすることができます。まず,るすの家の記録を用い,るすの家全部を再び訪問しましょう。これがなされないなら,区域は完全に伝道されたと言えません。あなたはるすの家の記録を用いて,その家を自分で訪問しますか。見いだした関心のある人のためと,るすの家のための2種類の記録をいつもつけるのは良いことです。「るすの家」3軒をあとで訪問したある兄弟は,2冊の本を配布し,研究を一つ始めたことを最近報告してきました。
4 マンションや大きなアパートの場合,できるなら,じょうずに話して,いれさせてもらうよう努めてください。しかし,許してもらえない場合,居住者あてに手紙を書き,パンフレットなどを同封して送ったことがありますか。ひとりの姉妹は,マンションに住んでいる人に特別号の「目ざめよ!」を1部ずつ無料で置いてきた結果,良い研究を一つ始めたことを報告しています。外部の人のはいれない,そうした大きなアパートの外の道で街頭伝道をして,アパートの居住者と接触し,後日訪問する機会が開かれたという報告も,幾人かの兄弟たちから寄せられています。
5 住宅地だけでなく,会社や商店の多い区域でも,あますところなく伝道していますか。家族内の他の人々に会うため,別の時間に区域をまわる努力を払っていますか。晩の伝道は,日中働いている人や学生に会うすぐれた機会となります。ことばの障壁が問題となる場合には,「みことばを宣べ伝えなさい」と題する小冊子を用いたことがありますか。めくらの人に会ったとき,再び訪問し,文書を読んであげて,その人が関心を持っているかどうかを確かめますか。その人がほんとうに関心をいだいているなら,点字の「見よ!」か「信じる基礎」の小冊子の貸出しを協会に連絡することができます。
6 11月と12月中,「偽ることのできない事柄」と「真理」の本に小冊子1冊を添えて300円の寄付で,あるいは,「真理」の本と小冊子1冊を120円の寄付で提供することが勧められています。それらの月々,どの出版物でも自由に配布できますが,協会は前述の出版物の配布を提案しています。いろいろな出版物を携えて行くのは良いことです。正規の提供物をすでに持っている人に会ったなら,「進化」か「神のことば」の本に小冊子1冊を添えて120円の寄付で提供できるでしょう。小型の本は2冊一組にしないで,1冊ずつ配布するようにしてください。家の人が文書を入手したなら,次の目標は,その人と研究を始めることです。
7 人々の家をあまりひんぱんに訪問しているのではないかと考えないでください。人々を知れば知るほど,人々とよく話し合えますし,良いたよりを伝えるというわたしたちの目的をよりよく達成できるのは明らかです。宣教を効果的に行なうには,人々との親しい関係をつちかわなければなりません。家の人に関心を示し,相手の名前を知って親しくなってください。やがて,家の人はあなたが訪問しても恐れをいだかなくなり,それとともに,門戸をあけてあなたを迎える家数がふえてゆくでしょう。こうして,さらに多くの研究が始まり,関心をいだく新しい人々のうちだれかが初めて集会に来るのを見て,胸のおどるような喜びにあずかれるでしょう。