1979年「生ける希望」地域大会
日本で11の大会 ― 4日間
特別な野外奉仕の計画！
1 1979年「生ける希望」地域大会は，霊的に高い質のものであることが約束されています。今は危機的な時代ですが，エホバはご自分の忠実なしもべすべてにやむことなく霊を注いでおられるので，彼らはこの試練の時代に「立つ」よう強められています。（ローマ 14:4）5月号の「わたしたちの王国奉仕」の折り込みは，日本と沖繩で行なわれる11の地域大会の会場について，詳細な情報を載せています。出席のための明確な取決めはもうできましたか。これらの大会開催を取り決めるために，多くの仕事が既になされてきました。これだけの数の大会が開かれますので，今回はほとんどの大会が小さめで都合の良いものとなっています。
2 大会の取決めから十分の益を得ようと思われるなら，出席しようとの決意に加えて良い計画がなければなりません。そのために，以下の事柄をお知らせしたいと思います。
品位のある振舞いを保つ: ほとんどのみなさんは，昨年5月号の「わたしたちの王国奉仕」折り込みの中に，過去数年間の大会出席を振り返って改善が望ましい点が挙げられていたのを覚えておられるでしょう。昨年秋の巡回大会のプログラムの中でも同様の点が取り上げられました。みなさんが出席なさった大会では，この助言に対する良い反応が見られましたか。確かに見られました。ほとんどすべての兄弟たちが助言を心に収めて積極的に努力する様を見て，わたしたちは本当にうれしく思いました。（ヘブライ 12:4-11）このことはわたしたち皆の心を喜ばせますが，同時にエホバのみ名とも関係しているのでエホバの心を喜ばせることは言うまでもありません。―箴 27:11。
4 昨年の夏の国際大会の後に聞かれた報告や言葉にみなさんは関心をお持ちのことでしょう。ある伝道者から寄せられた次の言葉に注目してください。「今年の大会は覚えている限りで一番さわやかな大会でした。集まった人たちは，ここ何年ものうちで最も静粛で，秩序正しく，よく従い，キリストに似た人々でした。わたしたちの泊まったホテルの400の部屋はほとんどエホバの証人で占められていましたが，これほど立派な人々を見たことがありません」。そのような立派な振舞いについて聞くのは何とさわやかではありませんか。ある旅館業の地区支配人はこう述べました。「エホバの証人のように，自分たちの信条をこれほど大規模に例証してみせた大きな団体はほかにありませんでした。またいらしてください」。このことは，立派な振舞いがわたしたちにさわやかさをもたらすばかりか，わたしたちを観察する世の人々にもさわやかなものであることを証明しています。
5 ある大会開催都市のホテルの支配人は次のように語りました。
「わたしたちがお泊めしたエホバの証人のお客さん方は，わたしが会った人々の中で最も立派な人々であることは間違いありません。うちの多くの部屋を使っていただきましたが，一つといえ物が壊されることなどありませんでした。支払いはすぐにしてくださいますし，ほかのお客さんに迷惑をかけることも決してありませんでした。例えば，この人々の正直さがどれほど非の打ちどころのないものかを示すものとして，ここで起きた一つの出来事をお話ししましょう。証人の一人は，帰りに小さなタオルを一本持って行ってしまいました。衣類と交じってしまったらしいのです。その人はおわびの言葉を添えてそのタオルを送り返してこられました。小包を郵送する費用のほうがタオルの値段よりもずっと高かったに違いありません」。
このような言葉を聞く時，わたしたちはそうした行為をした兄弟たちを喜んで「兄弟」とか「姉妹」と呼びたくなるのではないでしょうか。
6 これは，わたしたちがそうしたことにもうこれ以上注意を払わなくてもよいという意味ではありません。一例として別の支配人が，昨年の夏自分のところに滞在した兄弟たちについて語った次の言葉に注目してください。親たちが一つの部屋に多くの子供を入れ過ぎることについて述べたあとで彼はこう言いました。「彼らは余分のベッドを作るためにベッドからマットレスをはずして床に敷きました。また，ベッドカバーをも同じ目的で使いました。部屋の中で子供たちに物を食べさせるので，食べ物が落ちてじゅうたんが汚れました」。別の都市の一兄弟は，昨年夏の振舞いは「少し良くなったものの，『わたしたちの王国奉仕』でも注意されているのに親は子供を野放しにして走り回らせており，子供たちを制御することはまだまだ問題で」あることなどを語りました。兄弟たち，この事に対し何をすることができますか。わたしたちすべて，そして子供たちも，自制心と秩序正しさを表わすためさらに大きな努力を払わねばなりません。
7 大会で全体に示されている良い振舞いは，確かに大会の時だけに限られるべきものではありません。もし，エホバの民の大会において期待されている立派な振舞いの標準に合わせることをきゅうくつに感じたり，それでは何となくその場の楽しさがそがれてしまうと感じるところがあるなら，わたしたちは，会衆の王国会館で自分はどのように振る舞っているだろうか，さらに重要なこととして，自分の家庭ではどうだろうかと真剣に考えてみるべきでしょう。わたしたちのしたり言ったりするすべての事が，事実エホバに賛美と誉れをもたらしもすれば，非難をももたらすのではありませんか。エホバのしもべとして，わたしたちは確かに終始そのみ名に誉れをもたらしたいと願っています。―コロサイ 3:23-25。
8 根本にあるのは，聖書の原則を適用する面でわたしはどれほど成功しているだろうか，という質問です。（エフェソス 4:20-24）そうした原則の中には慎みや清さが含まれます。本当に，清潔で，上品さと慎みのある良い服装や身なりをしたいと思います。わたしたちは他の人々のつまずきのもとになりたくはありません。（コリント第一 10:23，24，31-33）清潔できちんとしていることは，毎日のわたしたちの特徴でなければなりません。そうすれば，大会の会場を散らかさないようにすることも特別の努力を必要としないでしょう。
9 他の人たちもプログラムを楽しみたいと思っていることを知っていますから，わたしたちは動き回ったり不必要に話をしたりして彼らの注意をそらすようなことはしません。プログラムが始まる時，わたしたちは席に着いているべきです。
10 同じく，愛があれば，わたしたちは他の人たちの必要に無頓着になって，列の先頭に入ろうとしたり，席がない人がいるのに気付かないといったことを避けられるでしょう。進んで他の人々に助けを差し伸べ，その人たちが席を得られるよう自分にできることをいたしましょう。（ルカ 6:31）このようにして，会場整理，給食，清掃などの仕事を特に進んで買って出た人たちに協力したいと思います。
11 時として，大会における振舞いについての残念な注解が若い人たちに関して聞かれることがあります。わたしたちは堕落した自由気ままな社会に住んでいますから，若い人格をエホバのご意志に合わせて形造るには大きな努力が求められます。このような事柄に家で注意を払うなら，大会でこうした問題を経験することは恐らく少なくなるでしょう。
12 わたしたちの多くは大会の出席を休暇に含めているので，大会の精神が休暇の精神にならないよう注意する必要があります。さもないと，大会の重要さが自分や子供たちの思いの中でうすれてしまうといったことが起こりかねません。そういうことがもし起きたとしたら，わたしたちの思いはエホバが備えてくださった霊的な良いもので占められるよりも，肉的な仕方で楽しむことで占められてしまい，エホバの民として集合する喜びは妨げられるでしょう。―テモテ第二 3:4，5。
13 わたしたちは，非難の余地のない振舞いを保つため熱心に努め続けたいと思います。すべてのクリスチャン，特に長老，親，円熟した伝道者は，わたしたちの中の無秩序な者たちを，献身していても，いなくても，正しく振る舞うよう親切に援助しながら，その行ないを変えるように助ける個人的な責任を感じるべきです。（ガラテア 6:1。レビ 18:26; 19:17）そうした場合，もし長老や親がその場におらず，またすぐに見つからないなら，そこに居合わせるクリスチャンはだれでも，静かな態度で親切に，エホバのみ名とわたしたちの評判が関係していることを指摘できます。わたしたちの中のすべての人がこのことを認識するよう援助することによって，評判が傷付けられたようなところでもきっと立派な評判を取り戻し，保つようになれるでしょう。―テモテ第一 3:7。
特別な午前の野外奉仕: 昨年夏の「勝利の信仰」大会で楽しんだように，大会での野外奉仕は喜ばしい成功を収めました。幾つかの大会に関して寄せられた次の感謝の言葉からも分かるとおり，エホバの祝福が確かに示されました。
「開催された二つの大会中，多数の車に加えて，51台のバスに乗った伝道者たちが野外奉仕にくり出しました。区域の70％が網羅されました。優れた経験が得られ，多くの聖書研究が始められました」。「妻と私は幾人かの兄弟たちと一緒に金曜日午前の街路での証言に出掛けました。正直言って，この時ほど楽しみ，奉仕においてエホバの霊を強く感じたことはありません」。
「金曜日が一番際立った日だったと思います。野外奉仕に参加することへのこれほどの熱意を見たことはかつてありません。出席者の少なくとも80％は野外奉仕に参加したと思います」。
野外奉仕の計画
15 ほとんどの大会では，二日目（京都大会では三日目）午前9時に，この目的のために選ばれた王国会館や，大勢の兄弟たちが宿泊している旅館やホテルを拠点として野外での奉仕が行なわれます。野外奉仕に一緒に参加するため，長老や奉仕のしもべたちが自分たちの会衆のグループの中心となれるなら良いことです。
16 前日午後のプログラムで，簡単で効果的な活動の進め方の詳細が話されます。野外奉仕の様々な分野も取り決められます。すなわち，家から家の業のためには区域が用意されます。人々に会うところではどこでも非公式の証言を行なえます。街路での証言がふさわしいかもしれませんし，他の公の場所で証言できるかもしれません。店から店の証言をして仕事で忙しい人々を大会のプログラムや公開講演に招待したいと思う人もいることでしょう。
17 各人は聖書と共に小さな証言バッグを携えます。提供物として熱意を込めて強調できるものが特別に備えられます。詳細は大会で話されるでしょう。今年の「生ける希望」地域大会での野外奉仕に参加する計画をお立てになってください。そして，あなたの野外奉仕を必ず会衆に報告なさってください。
自発奉仕: 謙遜に他の人々の必要に注意を払う点で，イエスは何と立派な模範をわたしたちに残してくださったのでしょう！ この同じ立派な精神が，大会で自発奉仕を行なう人々により様々な仕方で示されています。大会の各部門の必要をまかなうため，責任のある兄弟たちはすでに一緒に働く人たちを招いています。しかし，会場整理，給食，清掃，会計など幾つかの大きな部門はさらに大勢の自発奉仕者を必要としています。みなさんの会衆の大会調整者は，さらに多くの自発奉仕者を必要としている部門を一覧表にした用紙を受け取り，それを会衆に知らせるでしょう。みなさんはその用紙にある大会中ずっと働きたい部門の下にご自分の名前を記入してもらうことができます。次いで大会調整者は用紙を大会に返送します。自発奉仕者たちは各会衆の大会調整者を通して，どこに行ったらよいか通知を受けます。この取決めに従えば，各人は自分の会衆や巡回区の人たちと一緒に働けますし，子供も親と一緒に働くことができます。
19 大会組織は今年も幾つかの部門で一回だけの仕事の割当てを受ける会衆を選びます。そのような取決めは，清掃などの部門の大切な必要を満たすばかりか，四日間全部働けない人たちにも兄弟たちの必要を世話する組織的な努力にあずかる機会を与えます。大会調整者は会衆に必要を知らせ，長老たちはこの特別な一回だけの割当てを世話する上でみなさんと共に働く有能な責任者をグループに選任するでしょう。そのような割当ては普通，プログラムの前後またはプログラム中など大会中の一日の一部に関係したものです。
20 もちろん，間際であっても自発奉仕者はいつも必要とされています。もし自発奉仕をしたいと思われるなら，どうぞ自発奉仕部門においでになってください。どこで助けが必要かを知らせてもらえるでしょう。みなさんの進んで行なう奉仕は大いに感謝されるでしょう。―使徒 20:35。詩 110:3。
給食: わたしたちは霊的なプログラムから益を得るために集まりますから，物質的な食物の準備や供給にかかわる人はできる限り少なくするのが賢明なことではありませんか。実際，必要なものはわずかなのです。（ルカ 10:42）給食の運営を単純化した結果，昨年アメリカ合衆国では，以前はプログラム中に食事を備えるために一生懸命働いていた7万人以上の兄弟たちがプログラムを聞くことができました。
22 簡素化した給食の取決めをさらに改善するための努力が払われています。それが可能な大会では新鮮な野菜の詰め合わせも準備され，十分に食物が入手できるよう配慮が払われています。すべての大会において，わたしたちの便宜と喜びのために兄弟たちが愛をこめて準備したふさわしい食物が得られることをわたしたちは確信しています。―箴 15:17。
大会チケット: 再び，30円に区切られた一つづり300円の大会チケットが，食物を得る目的のためだけに準備されます。大会場で多額のお金を扱う必要をなくし，初日に両替所に長い列が並ぶことも避けられるよう，大会に出席するみなさん各自が大会の少なくとも2日か3日分に間に合う十分の額のチケットを前もって求めておかれるようお勧めしたいと思います。このチケットは数週間前もって大会組織からみなさんの会衆に送られますから，その時，会衆を通して求めることができます。チケットを求め，使用する面でのみなさんのご協力は感謝され，大会の給食計画の円滑な運営に大いに貢献するものとなります。
音楽: 間奏や聴衆が歌う時の伴奏のため，特別の音楽が協会により再び準備されています。この特別に準備された音楽は，すべての大会におけるプログラムのこの重要な部分に真の統一性を持たせるため録音されたテープで提供されます。
25 この情報が，「生ける希望」地域大会に出席する計画を立てる上でみなさんのお役に立つものと信じています。必ず出席しようとのみなさんの決意と努力は，疑いなくみなさんやみなさんのご家族に祝福となるでしょう。―ローマ 1:11，12。創世 32:24-29。
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地域大会の注意事項
宿舎: 「宿舎請求書」をまだ提出していない方は，それにきちんと正確に記入した上，会衆の大会調整者に提出なさってください。調整者はそれを注意深く確認し，署名して，用紙の裏面に示されている，みなさんが出席する大会都市の宿舎本部の住所に郵送します。宿舎の割当てを受け取った後，計画を変更する必要が生じたなら，どうぞすぐに（1）宿舎提供者および（2）大会の宿舎本部に通知してください。これは部屋の再割当てをするためです。
バプテスマ: ほとんどの大会で，浸礼は三日目に行なわれます。（京都大会では四日目）献身を水のバプテスマによって表わしたいと思う人は，大会に先立って長老たちと「組織」の本の80の質問と第6章を討議すべきです。バプテスマを計画している方々は各自で水着とタオルを持参すべきです。
プログラムの時間: プログラム全部を楽しむよう計画してください。プログラムは毎朝9時30分に始まり，午後は大体5時過ぎに終わります。もちろん，大会の二日目（京都大会は三日目）午前には野外奉仕が行なわれますから，その日のプログラムは午後2時に始められます。日曜日，午後4時30分の閉会前に大会会場を去ることのないようお勧めしたいと思います。
開拓者の身分証明: すべての正規および特別開拓者，地域および巡回監督は，自分の「開拓者の身分証明と割当て」カードを大会に持参するべきです。大会の初日に所定の記録係にそれを提示して，食物を得るため4,200円相当の大会チケットを受け取ることができます。会計係はあなたの「開拓者の身分証明と割当て」カードの裏面，左上の隅に簡単に日付印を押し，あなたがチケットを受け取ったしるしとします。文書は文書部門において開拓者価格で求めることができます。カードは現金と同様注意深く取り扱ってください。もし無くしても，大会会場では再発行されません。
バッジ: すべての方はきっと，大会を宣伝し，出席している他の兄弟姉妹たちと知り合うための手段として喜んでバッジを身に着けるでしょう。大会への行き帰りにバッジを着用するなら，大会の証言にさらに貢献することになります。今年のバッジは地域大会に加えて巡回大会でも再使用できるようにデザインされているのに気付かれるでしょう。バッジは一個10円，ビニール製のケースは一個30円です。
注意を一言: どの大会に出席なさるかにかかわりなく，常に車をロックし，駐車した車の中に決して物を見えるままで置かないでください。できれば所持品はトランクの中に入れて鍵をしてください。また，すりに用心なさってください。貴重品を大会会場の座席に放置しないようにいたしましょう。