その2 ― 正確な報告に貢献する
1 わたしたちが野外奉仕に費やす時間を数えるのは大切なことですが,それはわたしたちの主な目的ではありません。しかし,わたしたちの野外奉仕の時間を正確に報告するのは大切です。奉仕の用意をするのに費やす時間,野外奉仕のための集まりに出席し,家から区域まで行くために費やす時間などは,実際に宣べ伝え,教えることに費やす時間ではないのではありませんか。いったん区域に入って,宣べ伝える業が進行している時に,家々の間を歩いたり移動したりするのに費やす時間がありますが,そのような時間を野外奉仕の時間として無理なく数えることができる,というのは納得のいくことです。時間を数える点で伝道者各人の良心が関係してきますが,各人はこの点でよく注意して正しい良心を保つべきでしょう。
正確であるよう新しい人たちを助ける
2 自分の活動を正確に報告する仕方を理解する上で,新しい人たちが援助を必要としていることがしばしば目にとまります。一つの研究を月に数回司会する場合,新しい人たちは一つの研究の代わりに数件の研究として誤って報告するかもしれません。個人または家族と行なわれる聖書研究は,月に3回,4回またはそれ以上司会されたとしても,ただ1件の研究として数えられるべきです。しかし,毎回研究が司会されるごとに一つの再訪問を数え,時間も数えるべきです。またある人たちは関心を持つ人が数人居合わせたというので,数件の再訪問という正しくない報告をしました。しかし数えられるべきなのは再訪問の数であり,訪問を受けた人の数ではありません。
3 正確な報告を出すことは,良いたよりを宣べ伝える面で国内の,または世界のどの部分に援助が必要かを協会が見定めるのに大いに役立ちます。また,それによって成し遂げられている業の全体をつかむことができます。さらに,伝道者の記録カードに記入されたそれらの報告は,会衆内の個々の人を援助する最善の方法を決める上で会衆の長老たちに助けになります。
4 パウロは,良いたよりが当時「天下の全創造物の中で宣べ伝えられた」と報告することができました。何という励ましだったでしょう! 熱心な伝道と正確な報告によって,あなたはこの時代の同じように励みを与える報告に貢献できるのです。毎月忘れずに報告を提出し,み名の賛美の拡大にあずかりましょう。―コロサイ 1:23。マタイ 24:14。