会衆の書籍研究を通して他の人々を援助する
1 初期クリスチャンたちはエホバを崇拝するため家々で集まりました。(ローマ 16:3,5。フィレモン 1,2)今日多くの土地,特に兄弟たちが困難のもとで業を行なっているところでは,兄弟たちの家で集会が開かれています。今日多くの会衆の書籍研究も兄弟たちの家で開かれていますが,この取り決めはこれまでずっとエホバの祝福を受けています。
2 会衆の書籍研究を通して長老たちは各人の霊的成長に一層の個人的な注意を向けること ― 大きな集会ではするのが難しい事柄 ― ができます。研究司会者は,自分の群れに交わるすべての人を十分知るように特別の努力を払い,まずその人たちを牧し,霊的な必要を顧みます。(箴言 27:23)司会者は,野外奉仕において彼らと共に働き,時々彼らの家庭を訪問するように努めます。
3 普通,研究は出席する人々にとって近い場所で行なわれます。その理由で,それはたいてい野外奉仕の取り決めの中心の場所になります。それによって群れの違った人々と共に働く機会ができ,その人たちの戸口での近づき方を観察することにより益を得ることができます。書籍研究の終わった直後は共に働く取り決めをする良い機会です。
個人的な関心を示しなさい
4 あなたの交わる書籍研究には家族的な雰囲気がありますか。すべての人が群れの他の成員に個人的な関心を示すなら,そうした親近感をかもし出すのに貢献します。(ガラテア 6:10)例えば,だれかが集会に出席していない時,あなたはそれに気づきますか。そしてあとで,さびしかったことを伝えますか。もし家族の成員の一人が食事の時にいなければ,家族の他の者たちは必ずそのことに気づくでしょう。すべての人が心配するはずです。書籍研究の群れにあるそのような霊は兄弟たちを互いにより親密にし,“食事”を取り損なうことがないように励ますのです。群れの各人に個人的な関心を示すとき,あなたはこの“家族的な”霊を生じさせる助けになっているのです。
5 他の人々に個人的な関心を示すさらに幾つかの方法を思い浮かべることができますか。できる一つのことは,集会で他の人にただあいさつするだけでなく,会話するように特別の努力をすることです。ある人々は内気な傾向があるかもしれませんが,だれかと話をしたいと思っているかもしれず,近づけば答え応じることでしょう。他にもできることは数多くあります。書籍研究の司会者は特別な提案を幾つか持っているかもしれません。是非尋ねてみてください。
6 書籍研究の群れのある成員が落胆しているか問題を抱えているように思える時,どのように援助できるでしょうか。「憂いに沈んだ魂に慰めのことばをかけ」るようにとの助言は確かに適切です。(テサロニケ第一 5:14)病気であれば,友人たちが立ち寄って訪ね,援助を差し伸べるなら,どんなに慰めとなることでしょう。その人が必要としていたのは,だれかが気づいてくれて心配しているということを知ることだけであったという場合も少なくありません。親にたいへん似た立場にある書籍研究の司会者は特に,落胆している徴候に目ざとく気づいて必要な援助を差し伸べるべきです。
どのように貢献できるか
7 書籍研究の取り決めに貢献できる別の幾つかの方法があります。良い手本を示すのは一つの方法です。例えば,王国会館での集会に出席する時のような服装をすれば,敬意を示すことになります。くつろいだ服装をする習慣を培ってきたかもしれない人々に積極的な模範となります。あなたは,集会の妨害とならないよう時間に遅れないことを習慣にしておられますか。
8 すべての人がよく準備し,多分答えの部分に線を引き,自分の言葉で注解すれば,研究が一層生き生きとしたものになることは明らかです。参照聖句を前もって調べて,聖句に関する注解をすれば,さらに集会に貢献できます。大切な点を支持している資料を時間を見いだして調べ,群れの人たちにその知識を分かち与えている人もいます。それは感謝されます。これらすべては,会衆の書籍研究が出席するすべての人にとって霊的にさわやかで築き上げるものとなるのに貢献します。
9 書籍研究に定期的に出席している人々は,その集会にエホバの祝福があることを確信しています。それは,個人的な援助を受けることができる場所であり,他の人々に霊的にさわやかなものを与えるのに貢献できる場所です。もしあなたがこの集会に定期的に出席しておられないなら,エホバとその組織があなたのために備えたこの優れた集会を楽しめるよう,ご自分の計画に必要な調整を是非加えてください。