会衆の集会 ― その2: 会衆の書籍研究の重要性
1 会衆の各成員は,会衆の書籍研究の取決めから個人的に大きな益を得ることができます。ある点でそれは,会衆の他の備えを通しては直接に得ることのできない益を与えてくれます。どうしてそうなのでしょうか。
2 その理由は,会衆の書籍研究の取決めが,聖書の様々な論題の注意深い,詳細な研究の機会を与えてくれるだけでなく,同時に個人的な援助や牧羊の益,および王国宣明の業におけるわたしたち個人の責任を遂行する上での助言,励まし,指示を与えてくれるからです。
書籍研究の益
3 基本的に言って,書籍研究の取決めは,肝要な聖書の知識を取り入れる術を会衆のすべての成員に得させます。司会者自身が神の言葉の研究者です。司会者は,一人一人が聖書の知識を増し加えるだけでなく,実際的な方法でそれを適用するように援助する資格を備えています。
4 研究に関連したわたしたち個々の努力に関し,使徒 20章35節に記録されている,イエスのお定めになった原則,すなわち,「受けるより与えるほうが幸福である」という原則が当てはまります。個人の徹底的な準備,および進んで群れの討議に参加する態度は,研究を生き生きとしたものにし,出席者すべてに大きな益をもたらします。
5 また,書籍研究の取決めは,エホバが,その霊的な羊の群れのすべてに必要な個人的援助を与えるとのご自分の約束を遂行されるのに用いられる手段でもあります。(イザヤ 40:10,11)普通,司会者の割当てを受けている兄弟は長老です。牧者として,その兄弟は特に『羊のありさまをよく知る』ことに関心を払います。(箴 27:23)みなさんをよく知るにつれて,司会者はみなさんの霊的必要に注意を向けることができます。その努力は,みなさんの霊的強さを増し加えるのに寄与するかもしれません。
6 最後に,書籍研究の取決めは,会衆の割当て区域内における王国宣明の業に肝要な役割を演じます。この神聖な奉仕にすべての人が十分に参加するための取決めが設けられています。司会者は野外で率先する者として,群れ全体を援助し,この業に定期的に参加するよう一人一人を励まします。
7 これらすべての取決めにおいて協力し合えば,結果として互いにしっかりと結ばれた群れができ上がります。また,すべてのことを互いに対する愛の動機で行なうことにより,兄弟たちはイエスの真の弟子を見分けるしるしを示すのです。―ヨハネ 13:35。
出席する決意を持ちなさい
8 わたしたちの多くは,1975年に「神の千年王国は近づいた」の本を研究した楽しい経験を今でも生き生きと思い出します。この本が発行されたのは7年前ですが,その中に含まれる情報の価値は減少しておりません。
9 この際立った本が発行されて以来真理に入って来た幾十万人もの人たちは,この情報から特に強められることでしょう。実際,わたしたちすべては,これからの1年間,会衆の書籍研究に出席して,信仰の点で成長し,自分の希望を強めるべきです。これから,一度の研究も逃すまいとの決意を持たれてはいかがですか。