良いたよりを伝える ― 街路での証言と雑誌経路により
1 エホバの証人の現代における業の最初から,雑誌は「飢え渇く」人々が真理を学ぶのを助けるために用いられてきました。当初このことは主として予約によって行なわれましたが,1940年1月に雑誌を配布するある新しい方法が提案されました。当時アメリカで交わっていた6万7,000人の伝道者たちに,個々の号を街路や雑誌経路を通して提供できることが提案されたのです。結果はどのようなものでしたか。「1941 年鑑」(英文)はそれに答えて,「300万冊近い個々の雑誌がこの方法で配布されました」と述べています。
2 昨年日本では平均して約7万7,000人の伝道者が野外で働き,1,900万冊以上の雑誌が配布されました。その多くは通常の家から家の業で配布されました。多分,あなたがあずかったのは雑誌配布のこの方法かもしれません。繁華な通りでの雑誌配布や雑誌経路によって,真理に飢え渇くさらに多くの人々に達することはできないでしょうか。これらの方法をもう試されましたか。
街路での証言
3 多くの伝道者や開拓者たちは駅やバスターミナルの近くで,人々が職場へ足を運ぶ朝の早い時間に街路での証言を行ないます。ある姉妹は外国人の婦人に近づいたところ,その婦人は喜んで雑誌を求めました。そして,自分はエホバの証人を探していたところですが,だれかに自国語で研究してもらえないでしょうかと尋ねました。この人は今ではエホバの食卓で定期的に食物をとり入れています。
4 ある日曜日に,戸口から戸口への業を終えてグループの残りの人たちを待っていた二人の姉妹は,繁華な通りを行く人々に近づいてほんの数分の間にそれぞれ20冊以上の雑誌を配布しました。その姉妹たちの一人はある大学教授に1冊の本を配布しましたが,その人は自分が真理を探していたことを述べ,雑誌に加えてさらに多くの資料を求めたのです。
5 これらの伝道者はどのようにしてこれだけ多くの雑誌を配布したのでしょうか。姉妹たちは通りを歩いて行く人や駐車した車の中にいる人々に近づいたのです。温かくほほえみながら,姉妹たちは,雑誌の中の,相手の人が関心を持ちそうに思われた一つの特定な記事に注意を促したのです。事実,姉妹たちはただ雑誌を持って立っているか歩いている代わりに,人から人へと証言したのです。
雑誌経路
6 雑誌経路を取り決めるのに成功している伝道者たちは,まず肝心なのは雑誌活動に定期的であることだと言います。戸口から戸口で雑誌を配布するとその人たちは家の人にこう提案します。「これらの号を楽しまれたなら,続く号も読みたいと思われるかもしれません。それで,次の号を入手する機会を得ていただくために,2週間以内にお寄りしたいと思います」。「次号の記事」に言及して,掲載される予定の興味深い記事を指摘する人たちもいます。その人たちはこのように言います。「私はこの記事が出たら読むのを楽しみにしています。もしかしたらあなたも読みたいと思われるかもしれません」。「若い人は尋ねる」とか「神のことばは生きている」といった定期的に載る記事について話す人たちもいます。
7 再び訪ねることを約束したなら,必ず再訪問するのは大切です。雑誌経路を一貫して訪問し続けると,あなたと家の人との間に温かい,友好的な関係が築かれ,家の人は一層快く雑誌を受け取るようになります。雑誌経路を持つある人たちは,家の人が世俗の仕事から戻ったばかりの晩の早い時間が訪問するのに良い時であることを知りました。また,土曜日に経路を訪問している人たちもいます。
8 街路においてであれ,雑誌経路によってであれ,わたしたちはあらゆる機会を活用して人々の手に雑誌を渡しましょう。―詩編 107:9。