開拓奉仕に対する認識を示す
1 イエスはご自分の弟子たちに「収穫に働き人を遣わしてくださるよう,収穫の主人にお願いしなさい」とお勧めになりました。(マタイ 9:37,38)ある方々は,証言の業にいっそう多く携わることによりこの必要に対する認識を示しておられます。1985奉仕年度中,日本で毎月平均1万6,274人が補助開拓者として報告しました。最高数となった月は2万670人が携わった3月でした。今2万5,000人以上が正規開拓者として奉仕しています。毎月さらに多くの人々が開拓者の隊伍に加わり続け,そのような増し加わった活動に伴ってもたらされる数々の益や祝福を経験しています。
2 開拓奉仕をするため宣教への参加を増し加えることのできる人々にもたらされる祝福としてどのようなものがあるでしょうか。神の言葉について毎日考え,そして語ること自体が特筆すべき益です。野外奉仕に携わる時間を毎月約90時間にまで増し加える結果,大抵,より多くの関心を持つ人たちに会い,より多くの文書を配布し,より多くの再訪問を行ない,そしてより多くの家庭聖書研究を始めるようになります。このことは,さらに多く霊的に与えること,真理を学んでイエス・キリストの弟子になるようさらに多くの人々を助けることを意味しています。開拓奉仕にあずかることは,増し加わった幸福という祝福をももたらします。―使徒 20:35。
開拓者たちを励ます
3 あらゆる人が開拓奉仕を行なえるわけではありませんが,わたしたちすべては開拓奉仕に対する認識を示し,この肝要な業を取り上げている人たちを励まし,支えるべきです。このことをどのように行なえるでしょうか。家から家の宣教において開拓者たちと共に働くよう取り決め,再訪問に共に出かけるよう申し出ることができます。開拓者たちは午後一緒に働く人がいない場合が少なくありません。あなたは,開拓者たちと共に働くために自分の予定に午後の証言を組み入れることができますか。
4 励ましと道義的な支えは大切です。ある巡回監督は,すべての人が開拓者たちに言葉をかけて励ましているわけではないと報告しています。わたしたちは開拓奉仕の重要性を高く評価すべきであり,それにあずかるために物事を調整できる人たちが払う努力に対して認識を示すべきです。わたしたちすべては,野外宣教や開拓奉仕に対するわたしたち自身の愛を引き続き強めるべきです。
5 すでに開拓奉仕を行なっている人々は,エホバの業に『精力的に励む』ことにより,自分の特権を真に大切にしていることを引き続き示すことができます。(ルカ 13:24)達成すべき時間の要求があります。その業に引き続きあずかるために個人的な性質の犠牲を払わなければならないことも少なくありません。(ヘブライ 13:15)霊的に強くあり続けるため,忠実で思慮深い奴隷によって備えられる霊的食物に遅れず付いて行く必要があります。成功を収めている開拓者たちが実証してきたとおり,このすべてを行なうためにはある程度の努力や良い計画が必要です。
6 使徒パウロは,「創造物すべては今に至るまで共にうめき,共に苦痛を抱いているのです」と述べました。今日このうめきは最高潮に達しようとしています。(ローマ 8:22。テモテ第二 3:1)しかし,これらの人々の中には王国の音信を熱心に聞く人々がいます。彼らの福祉を気遣い,また残りの時の短さを考慮して,そうする余地を作れるエホバの民すべては,開拓奉仕に入ることを真剣に考慮すべきです。あなたはそのようにできますか。3月には五つの完全な週末がありますので,補助開拓奉仕の時間の要求を満たすいっそう大きな機会となります。3月や4月に補助開拓奉仕をするよう計画できれば,それはあなたにとって開拓奉仕が真にどのようなものかを味わい知るよい機会となり,あなたはご自分の努力の上にエホバのいっそうの祝福を経験することでしょう。―詩編 34:8。
7 わたしたちが王国の関心事を第一にし,能力の及ぶ限り野外宣教に定期的に,そして十分あずかる時,わたしたちは,開拓奉仕を含むエホバの業に対する認識を示していることになるのです。