真の導きを与える本
1 過去1世紀の間に世界は劇的に変化してきました。通信,医学,交通の分野で進歩が見られましたが,家族生活の質はどんどん低下してきました。多くの人々は絶えず変化する人間の哲学に導かれています。
2 この急速に変化する世界情勢の中で,エホバの民は神の言葉にしっかり付き従うことから大きな益を得てきました。何千年もの間,聖書は変化しませんでしたし,その助言は,今日わたしたちが直面する問題に対処する点で今でも最も実際的です。聖書が現代のための真の導きを与えていることを認識するよう関心を持つ人を助けるにはどうしたらよいのでしょうか。
3 聖書は自分には関係ないと感じている人を再訪問する場合,このように言えます:
■ 「今日わたしたちの周りでは戦争や犯罪,暴力,環境汚染など,解決しなければならない問題が山積みですし,日々決定を迫られる難問が多くあります。そのような際に,何でも答えが載っている参考書や辞典のようなものがあったら良いと思われませんか」と尋ね,「神の言葉」の本の5ページの序文と1節の部分を要約しながら話し合います。その後,2節の冒頭の部分に注意を向け,聖書は諸問題の解決策を示していることを指摘します。聖書は読むべき価値があることを示す幾つかの理由を説明し,次回の訪問の土台を据えます。
4 聖書の実際的な価値に関心を抱いている家の人に対して,「神の言葉」の本の12章の特定の点を指摘した場合,次のように言えるかもしれません:
■ 「日本ではバブル経済が崩壊し,その後の不況によって計り知れない影響を被っています。様々な原因があると思いますが,最大の原因には人々の金銭に対する態度が関係していると思われませんか。[意見を述べてもらう。] 聖書は,金銭に対する平衡の取れた見方やそれに執着することの害について,このような興味深いことを述べています」と言い,「神の言葉」の本の12章3,4節から話し合い,聖書の実際性を強調します。結びに,「次回,続きの5,6節から友を選ぶことに関する聖書の実際的な言葉をご紹介できればうれしく思います」と述べて,再訪問の約束をします。
5 山上の垂訓を用いて,真の幸福について話し合った人の場合,再訪問で次のように言えるかもしれません:
■ 「先日は,真の幸福を得る秘訣についてお話し合いさせていただきありがとうございました。聖書は『自分にして欲しいことをほかの人にもするように』と勧めていますが,だれでも,自分が他の人のためになることをしていると思うときに幸福を感じますね。しかし,この言葉はわたしたちにそれ以上の益をもたらします」と述べ「神の言葉」の本,12章15,16節から話し合います。その後,真の幸福を人類が享受するためにはほかにどのようなことが必要だと思うか尋ね,その点について次回『神は気遣っておられますか』のブロシュアーの第10部「神が造られる驚くべき新しい世」から話し合うことを約束します。
6 人間に必要な導きを与えているのは聖書だけです。(エレミヤ 10:23)神の言葉を研究することは,神の目的について学び,神の是認を得る唯一の方法です。ですから,聖書の賢明な助言と実際的なアドバイスから益を得るよう,他の人たちに熱心に勧めましょう。