ブロシュアー ― 宣教のための価値ある道具
1 熟練した職人は,大抵,必要な道具一式を持っています。一つ一つの道具はそれぞれ特定の仕事のために使われます。王国宣明者であるわたしたちには,伝道で会う人々の霊的な必要を巧みに満たすための助けになる様々なブロシュアーがあります。(箴言 22:29)憂うつな気分の人,信頼できる政府を切望している人,生きる目的があるのだろうかと考えている人などに会うかもしれません。そのような人々を助けるため,どのようにブロシュアーを用いることができるでしょうか。
2 『神は気遣っておられますか』のブロシュアーを提供する際,こう言えます:
■ 「世の中に苦しみや不公正が見られるので,ある人々はややもすればそれをすべて神のせいにしてしまいます。神がわたしたちのことを本当に気遣っているのなら,苦しみを終わらせてくれてもいいはずではないかと言います。あなたはどう思われますか。[答えてもらう。] 親であれば子供に当然愛情を抱くように,神も確かにわたしたちのことを気遣っておられます。苦しみや不公正は神のせいではありません。神の約束によれば,悪を行なう人々は間もなく一掃されます。この『神は気遣っておられますか』という冊子は,神がどんなことを行なわれるのか,またわたしたちはどうすれば益を得られるか,という点を明らかにしています」。こう言ったあと,続けて27ページ22節にある注解について話し合えるかもしれません。
3 「人生の目的」のブロシュアーの場合,このような方法で会話を始められます:
■ 「だれでも,いつかは人生の目的について考えるものですね。人生とは,ただ70年か80年生きて墓に行くだけのものなのでしょうか。それとも,それ以上の意味があるのでしょうか。どう思われますか。[答えてもらう。] わたしの学んでいる聖書には,人間と地球に対する神のすばらしい目的が記されています」と述べた後,31ページの絵を見せ,これが聖書の約束している楽園での生活であることを説明し,是非読むよう勧めます。
4 「見よ!」のブロシュアーを紹介するのであれば,表紙の絵全体を見せながらそれを家の人に渡してこう尋ねることができます:
■ 「地球をこのような所にするには何が必要だと思われますか。[答えてもらう。] この絵に描かれている人は皆,家と楽しめる仕事を持っています。平和で,十分な食物があり,地球は汚染されていません。人間の政府はいくら努力しても,このような世界を実現させることができません。しかし,聖書は神がこの絵にあるように『すべてのものを新しくされる』ことを保証しています」。そして30ページを開き,啓示 21章3,4節を手短に説明した後,この約束はあまりにも現実離れしていると感じる家の人の気持ちに理解を示しつつ,ブロシュアーからそのことに関する証拠を調べてみるようにと積極的に勧めます。
5 「地上での生活」のブロシュアーを用いて,次のような近づき方もできます:
■ 「人々が突然の事故に遭ったり幼い子供までもが犯罪の犠牲になったりしているというニュースを耳にするのは本当につらいものですね。とはいえ,わたしたちにはどうしようもない問題が多いため,世の中とはこういうものだと考え,あきらめてしまう人も少なくないようです。でも,もしここに描かれているような環境で真に満足の得られる生活ができるなら,すばらしい人生が送れるのではないでしょうか」と述べ,家の人に49番の絵を見せます。「このような世界に住んでみたいと思われませんか」と尋ね,これが聖書が差し伸べている希望であることを簡潔に説明し,ブロシュアーを積極的に提供します。その際,次回の再訪問を約束します。
6 ブロシュアーは時宜にかなった論題を載せており,人々の質問に答え,慰めを与えます。これらの道具を上手に使うことにより,誠実な人々を「真理の正確な知識に至る」よう助けることができます。―テモテ第一 2:4。