実り豊かな宣教を目ざして再訪問する
1 使徒パウロは,『自分のことを再び考えてくれた』ことでフィリピの人々をほめました。(フィリピ 4:10)フィリピ人の例を野外宣教の手本とみなせば,わたしたちも自分たちが証言した人々のことを「再び考え」,再訪問するよう促されるでしょう。
2 『神は気遣っておられますか』のブロシュアーを配布したなら,次のように言えるかもしれません:
■ 「先日は,『気遣ってくださる神はいるのだろうか』という点についてお話し合いできうれしく思いました。ある人々は世の中に見られる不公正ゆえにそうした疑問を抱いたり,神の存在すら否定したりします。その理由について,前回お渡しした冊子にはこのように述べられています」と言って,第1部の4節の冒頭の一文を読みます。その後,「しかし聖書によると,神はわたしたちのことを気遣っておられる一つの証拠として[2,3ページのさし絵を見せながら]このような世界をもたらすことを約束しておられます。でもあまりにも夢のような話なので信じられないと思われるかもしれませんね。次回,こうした神が存在することがどうして分かるのか,わたしたちの周りにある目に見える証拠についてお話しできたらうれしく思います」と言って,次回の土台を据えることができます。
3 「見よ!」のブロシュアーを配布した人には,こう言うことができるでしょう:
■ 「先日,__さんとお話ししたように,聖書の際立った特色の一つはその古さにあると言えます。しかし,たいへん興味深いことに聖書は現在でも最新の本と言うことができます」と述べ,5ページ5節か7節を要約します。その後,わたしたちの生活にすぐに役立つ実際的な聖書の教えを具体的に一つか二つ例証し,聖書を調べる価値を強調することができるでしょう。次回,聖書がなぜ世界中で評価されベストセラーになったかその背景について8節以降を話し合う約束をします。3回目の訪問の後に,ブロシュアーを用いての話し合いが続きそうであれば,新しい研究として報告することができます。
4 「人生の目的」のブロシュアーを用い,次のように話し合いを再開できるかもしれません:
■ 「先日は,人生の意味について深く考えておられる__さんとお話しできうれしく思いました。多くの人が人生の目的を見いだそうと努め,お金をもうけたり地位や名声を得たりしようとしています。しかし,そうしたものを手に入れても満足感を得られない人も少なくありません。__さんは,本当に幸福に暮らすため,どのようにして真の人生の目的を知ることができると思われますか。前回,お渡しした出版物には興味深い説明が載せられていました」と述べ,7ページの写真に注意を向けながら,第2部の1,2節を話し合い,人生の目的についても設計者の意見を聞くのが最善であることを強調します。最後に,「その設計者がおられる証拠について次回,この8節以降からお話し合いさせてください」と述べることができるでしょう。
5 7月は休みの時期になり,普段会うことのできない人々とも話し合う機会が多くあることでしょう。そうした人々も含め,ふさわしい人すべてを記録し再び訪問してください。「この人はあまり関心がなさそうだ」と感じた人と研究が取り決まるという例は数多くあります。わたしたち奉仕者の側で家の人の関心の有無を決めつけることのないようにしましょう。
6 では,接触を持った人々のことを再び考えてください。分かち合うための有益な情報を準備し,粘り強く短い再訪問を繰り返し行なってください。そうすれば,新しい弟子を作る点で,「ほんとうに実を結(ぶ)」人になることができます。―マタイ 13:23。